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生成AIと表現の自由について、二次創作者が解説します

はじめまして、べのらのなとおです。
とある作品の二次創作をしている者ですが、二次創作に寛容な原作者様の方のおかげで、二次とはいえ大好きな創作を続けられることができ、原作者様には感謝が絶えません。
そして、原作者様の温情のおかげで創作する者の端くれにいられるわけではありますが、無から有を生み出すことの大変さ、続けることの大変さ、それらをたまにオリジナルも書く程度ですが、無の状態から有を生み出そうとするほど創作は大変になっていくんだぞと、日々進歩する生成AIを利用する人、著作権のあるものを気軽に引用することに抵抗の少ない人に、今の創作を取り巻く苦境をちょっとだけでもわかってほしく、生成AIと表現の自由を取り巻く現実と、それ、著作権侵害してますよ?って記事を書きました。


まず、はじめに

イラスト、音楽、文章が、生成AIによって簡単に誰でも作ることができるようになりました。
絵を描く、歌を唄う、楽器を演奏する、文章を書く、それらの技術を持たなかった人が、気の遠くなる時間をかけて練習しなくても、生成AIの力を借りて、手軽に良いものが生み出せるようになりました。

『創作における車輪の再発明』となった技術が生成AIで、一定のクオリティの成果物を生み出せるようになるまでの鍛錬する時間をかけず、思い浮かべれば誰でもそれなりのクオリティが担保されたものをAIの力を借りて作れるようになりました。

生成AIには明るい未来が待っているかもしれません。

でも、手軽に誰でも生成AIで高クオリティな作品が生み出せることになってしまった結果、起きるべくして起きてしまった事態もあります。

技術を持たない人へのやさしい技術は、人を幸福する技術なのか、少し考える必要が出てきました。 


1『生成AIに関しての世界での取り組み』


アメリカ合衆国

連邦と州で異なる法をAIに適用しており、把握するだけで1か月はかかりそうです……。


中華人民共和国『生成人工知能サービス管理暫定弁法』

中国のAI対策について簡単に説明すると、chat-GPTなど対話型AIは認めないが、自国のAIを産業等に活用するため、まずは推進すること前提にしているが、進歩著しいAIに対して問題が起きるのは間違いないので、暫定政策として据え置くことで問題が起きたら新法を作るなどして規制と推進のバランスをとる、柔軟で現実的な政策姿勢を取っています。


EU(欧州連合)『欧州(EU)AI規制法』

EUでは、AIによるリスクを想定したリスクベースで考えており、想定したリスクを4種に分類し、最上限の「許容できないリスク」は活用が禁止されると明文化し、規制の最小限である「最小リスク」では『行動規範を遵守することが奨励される』とまで明文化し、生成AIに関するリスクを初期から想定しています。


…ところで、日本ではAI対策どうなってんの?


2『生成AIに関しての日本での取り組み』

『広島AIプロセス』

2023年5月、広島で開催されたG7広島サミットですでに動いてます。

『広島AIプロセスの成果文書』

しかし、大きな落とし穴があり、EUがリスクベースで規制していく方向に対し、推進ベースとしていく前提で協議しており、市場投入を含む導入後に問題が起きたら対処しましょうと事後解決方式を取っております。

で、とくになんの事前告知も準備もないまま、2025年6月4日より、『AI推進法』としてすでにスタートしていたりもします。

参考文献:

【2025年施行】AI新法とは?
AIの研究開発・利活用を推進する法律を
分かりやすく解説!

DOORS DX Media


3『現役の漫画家とイラストレーターに対して、いまなにが起きているの?』


漫画家協会 常務理事 森川ジョージ先生

生成AI推進している人に粘着され、思い込みを押し付けられてかなりお困りの模様…

同じく、漫画家協会 特別職 洋介犬先生

語ることも憚れるって、どうにもならないですね…。


生成AI学習被害を受け、漫画家協会に助けを求めたこともある樋口紀信先生の近況

二次創作をする一人として、樋口先生の意思を絶対に守らねばならないと思います。

ニトロプラスに所属する、イラストレーターの裏方さん

裏方さんは、賛成でも批判でもない中立の立場なんですが、それが見えない人にはどちらかに属してるようにしか見えないようで、日本に住んでるのに日本語を読まない人達は本当に厄介です…。

生成AI賛成派と生成AI反対派、双方に感情ベースでまともな対話も、建設的議論もできず、いっそ、対消滅してくれれば楽なのですが、平和的解決が来る日を待ち望むばかりっていうのが、巻き込まれた人たちの共通認識ではないでしょうかね?


とはいえ、規制派の中には正気な人もいるのかな?

樋口先生もまたすべてに反対するわけでもなくて、こんな意見も出してくれてます。


こんな、心癒されるやり取りもあるんだよ?

2024年4月、森川ジョージ先生と裏方さんとの業界を超えたやり取り

実際、裏方さんが特定のアカウントに粘着され、病んでいたポストは当時いくつも散見されました。

森川ジョージ先生も粘着され続けているように、推進派、規制派、中立派関係なく、少しでも矛先となれば攻撃するという、冷静さに欠けた状況になってるのが、日本の生成AI政策の稚拙さの証明だと思うんですよね。

クールジャパンだので日本のクリエイターが作った作品でたくさん儲けようとしてたのに、クリエイターを守る気が一切ないのには腹が立ちますね。

すべての元凶は、すべての1次創作者やクリエイターに対しての一連の問題は、性急すぎたAI推進ありきの『広島AIプロセス』が原因であり、性悪説を一切考慮しておらず、現段階でクリエイターに対しては弊害しか及ぼしていないことは明らかだと思います。

とはいえ、中国の『生成人工知能サービス管理暫定弁法』や、EU主導の『AI規制法』等にフリーライド(ただ乗り)すると、梯子を外された際のリスクが勿論ありますし、表現規制に関してはむしろ中国やEUのほうが厳しいまであるので、むしろ表現の自由を守ることも含めて、暫定政策ではない「広島AIプロセス」の見直しと、推進ベースから、リスクベースに舵を切った方が、まだクリエイター界隈は平和ではないかと私は思うのですが、みなさんはどう思いますか?


4『表現の自由との兼ね合いについて』

生成AIは規制するのに、表現の自由は規制しないのは不公平じゃないかという人はいないと思いますが、表現の自由の基本のキを頭に叩きこみましょうねー。

①日本国憲法 第21条について

②文化庁の見解

ふむ、著作権法 第30条の4とを読んでみましょう。


③著作権法 第30条の4と5について

著作権法第30条の4 著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用

著作権法 第47条の4 電子計算機における著作物の利用に付随する利用等

著作権法 第47条の5 電子計算機による情報処理及びその結果の提供に付随する軽微利用等

抜粋しつつ簡単に説明すると

・当該著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

・公衆送信又は頒布の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

てことは、電子計算機=コンピューターで作ったものもすべて著作権を守れということです。
コンピューターを介してないAIなんかこの世に存在しませんからね。


具体的に生成AIとは書かれていませんが、表現の自由が著作権法によって固く守られていることがおわかりでしょうか?


5『で、著作権っていつ発生するの?』

創作したときからだよ!

トラップカード発動!!著作権は出た時には発動してるんだ。…残念だったな。

参考文献:

著作権とは?権利の種類・期限・著作権侵害にならないケースなどを分かりやすく解説!


6『新サイバー犯罪条約と留保規定についても簡単に』

新サイバー犯罪条約簡単に説明すると、中国とロシアが主導している、表現の自由と著作権を外圧かけてぶっ壊してやろうって流れに関する国連での枠組みです。

当初の反対派は日本だけで、ロビー活動で地道に仲間を募り、条約から外してもらえないか頑張っているやつです。


新サイバー犯罪条約について経緯と日本のこれまでの取り組み

本流:
自民党(参議院議員)山田太郎さん

簡単に解説すると
・2023年4月3日、同党の岸田総理(当時)に新サイバー犯罪条約への対応を問う。
・岸田総理(当時)より、「表現の自由が不当に制限されることがないよう条約交渉を進めたい」という答えを引き出す。

しかし、2025年現在でも留保規定に関しては締結されていないんだよ。


傍流:
一方で野党では…

野党 国民民主党(参議院議員)足立康史さん

新サイバー犯罪条約の留保規定に尽力した山田太郎参議院議員と、新サイバー犯罪条約の留保規定を公約に掲げて当選した足立康史議員の活躍を祈りつつ、表現の自由以上に魔境と化した生成AI問題についても解決できることを祈ってます。


7『最後に』

 生成AI問題に関しても、表現規制に関しても課題が山積みです。
よくわかってない人達が毎日のようにどこかで殴り合ってて、関わることも憚れる禁足地と化しつつあります。
ですが、だからと言って当事者不在のまま、認識が乖離したまま、会議室で勝手に進められ決められて困るのは巡り巡って私達だと思うんですよね。

「セクシー田中さん」の作者 芦原妃名子さんとドラマ制作陣との確執から始まり、原作者が命を断つという痛ましい事件がありました。
しかし、この事件で責任を取った者は1年7か月以上経つ今もおらず、組織に対して、原作者の立場の脆弱さの方が浮き彫りになってます。

…著作権で守れるのは作品だけで、命は守れないわけです。

『セクシー田中さん問題』もそうですが、『京都アニメーション問題』を予期し警鐘を鳴らしていた身としては、創作における「変えるべきこと、変えられないことを考える場」を用意し、当事者たちに冷静に議論することを心掛けさせ、到底不可能だと思われる、すべての人の最適解を追い求め、誰も傷つけないものをいっしょに作り上げていく。
言葉の強い人たちだけに動かされないために、言葉を発しなかった人たちも意見の言えるような、建設的な場を作りあげたいといっつも思ってます。

創作に携わるすべての人、携わらないすべての人も闊達に語り合い、そのなかで忌憚のない意見がヒートアップしてしまうこともあるでしょう。
でも、暴力と化してしまった言葉の先で、誰かの命が落ちてしまうことは二度とごめんです。

発した言葉の刃が誰かを傷つける前に止めることは難しいかもしれませんが、起きてしまったことに反省を促し、謝罪して終われるように、周りも最悪の事態を回避する配慮できるようになりましょう。

見て見ぬふりすることと、見て見ぬふりしないことの切り替えがみんなヘタクソすぎます。

未来を担う次世代と、偉大な先駆者と、今を生きる私たちとで、同じ過ちは繰り返さぬよう、ともに未来永劫諦めない社会の実現に邁進しましょう!


私のnoteが、今後の全創作者と関係者と、生成AIを作った人、生成AIを使用する人たち、表現の自由を守ってくれてる人たち、すべての人たちにとってのより良い未来を築くための役に立ちますように。


探偵より小説家に向いているとかつて言われた人、べのらのなとおでした。

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