水曜日の人魚姫
曜日関係なく、気の向くままに、書かせて頂いてます…😅
よろしくお願いします🙇
王子をナイフで刺すことができなかった人魚姫は泡となって海へ帰っていきました。
ああ、お姉様たち、ごめんなさい……。
でも、大好きなあの方を傷つけることなんてできなかったの……。
泡となって海へ溶けていった人魚姫の意識は、ゆっくりと海の底へ沈んでいきました。
青い水面が月明かりでゆらゆら揺れています。
溢れた涙はいつの間にか海水へと帰っていきます。
海の底から見える世界は、人魚として見てきた世界とは、違って見えました。
なんて綺麗なのかしら……。
ふと、王子の顔を思い出します。
声が出ず、足に痛みを抱える人魚姫を、優しくエスコートしてくれた王子……。
庭に咲き誇る薔薇を見せてくれた王子……。
笑顔が眩しくて、透き通る声がとても大好きだったけど……。
王子は他の女性を選んだのです。
泡になっても、あの時感じた痛みが蘇ります。
いつか……この痛みに慣れるのかな……。
そう思いながら、人魚姫の意識は深く、深く、砂の中に潜り込むのでした。
おしまい。
【あとがきみたいなもの】
たまにはこういうしっとりしたのも書いてみたら、なんだか恥ずかしいですね🫣笑
サカナクションの『ネプトゥーヌス』を聴いていたら浮かんできたお話です。
ぜひ、聴いて欲しいです✨
