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クリームソーダとコーヒー【3つのお題に空想のひらめきを】

昭和ノスタルジーに挑戦しました。
1,100文字くらいありますので、お時間ある際に読んでいただけると嬉しいです!
よろしくお願いします☆彡

🎈お題①:「最終バスと君に背中」
🐾お題②:「レコードのB面に君がいる」
⏳お題③:「クリームソーダとさようなら」

🍊第65回 3つのお題(昭和ノスタルジー)

高校生のケンちゃんは、学校終わりに仲のいい権ちゃんと政やんを誘って、『喫茶ブルー・ライト』へと行きました。

ケンちゃんはいつものようにクリームソーダを頼むと、権ちゃんと政やんは

「コーヒー、ブラックで」

と頼むのでした。

ケンちゃんは思わず

「えっ!?
 2人ともコーヒー飲むん??
 あんな黒くて苦い飲みもん、よう飲めるな~」

と言うと、2人は待ってました!と言わんばかりの表情でケンちゃんに言います。

「それがよ~。
 飲んでみたら、意外とうまいねん!
 この前、マスターに試飲させてもらってから、飲めるようになったから、ケンちゃんも、ちょっと味見してみ!」

運ばれてきたコーヒーを、ケンちゃんの前に差し出す権ちゃん。

ケンちゃんは一口飲んでみたものの……

「にっが~!!
 ……オレはいつものクリームソーダでええわ」

と言って、早々にクリームソーダのアイスを食べ始めました。

「コーヒーのうまさ知ったら、ケンちゃんもクリームソーダとさよならする日が来るで~」

そう言いながら、コーヒーを飲む権ちゃんと政やんは、とても大人びて見えるのでした。

その後もたわいもない話をしていましたが、2人が意外と将来のことをしっかり考えていることや、最近の社会情勢についての話をしていて、ケンちゃんは複雑な表情でうなずくことしかできませんでした。

ケンちゃんたちは最終バスに乗り、同じバス停で降りると、ケンちゃんは右へ、権ちゃんと政やんは左へと歩き始めます。

ケンちゃんは帰っていく2人の背中を見ていると、帰る方向が違うだけなのに、取り残されたような気持ちになりました。

少しだけ重い足取りで家路につくケンちゃんは、家に着くと自分の部屋に入ってベッドにドサリと寝転びます。

しばらく枕に顔をうずめてじーっとしていましたが、おもむろに顔をあげると

「夢見ガチ子ちゃんの新曲のレコード、聴いてへんかった。
 聴こうっと」
 
と言って、レコードをセットして歌を聴き始めます。

夢見ガチ子は、ケンちゃんが絶賛推しまくっているアイドルです。

A面の「夢のつづき」はテレビでも聴いたことはありましたが、B面の「君がいる」は初耳でした。

サビの部分で『注文したクリームソーダは思ったよりも大きくて♬ でも君がいるから一緒に飲めるよね♬ そうだよね♬』と歌っているのを聴き、ケンちゃんはハッと気づきます。

「コーヒーがなんやねん!!
 大人になってもクリームソーダは最強やんけ!!
 ガチ子ちゃんと一緒にクリームソーダ飲めるなんて、幸せすぎるやろ!!」

すっかり元気になったケンちゃんは、1階のお母さんに向かって叫びます。

「おかん!!
 オレは大人になってもクリームソーダ飲むで!!」

「飲んだらええやないの!!
 それより、夕飯できるで~」

おでんのいい香りがしてきたので、ウキウキで階段を降りるケンちゃんなのでした。

おしまい。
 


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