クリームソーダとコーヒー【3つのお題に空想のひらめきを】
昭和ノスタルジーに挑戦しました。
1,100文字くらいありますので、お時間ある際に読んでいただけると嬉しいです!
よろしくお願いします☆彡
🎈お題①:「最終バスと君に背中」
🐾お題②:「レコードのB面に君がいる」
⏳お題③:「クリームソーダとさようなら」
高校生のケンちゃんは、学校終わりに仲のいい権ちゃんと政やんを誘って、『喫茶ブルー・ライト』へと行きました。
ケンちゃんはいつものようにクリームソーダを頼むと、権ちゃんと政やんは
「コーヒー、ブラックで」
と頼むのでした。
ケンちゃんは思わず
「えっ!?
2人ともコーヒー飲むん??
あんな黒くて苦い飲みもん、よう飲めるな~」
と言うと、2人は待ってました!と言わんばかりの表情でケンちゃんに言います。
「それがよ~。
飲んでみたら、意外とうまいねん!
この前、マスターに試飲させてもらってから、飲めるようになったから、ケンちゃんも、ちょっと味見してみ!」
運ばれてきたコーヒーを、ケンちゃんの前に差し出す権ちゃん。
ケンちゃんは一口飲んでみたものの……
「にっが~!!
……オレはいつものクリームソーダでええわ」
と言って、早々にクリームソーダのアイスを食べ始めました。
「コーヒーのうまさ知ったら、ケンちゃんもクリームソーダとさよならする日が来るで~」
そう言いながら、コーヒーを飲む権ちゃんと政やんは、とても大人びて見えるのでした。
その後もたわいもない話をしていましたが、2人が意外と将来のことをしっかり考えていることや、最近の社会情勢についての話をしていて、ケンちゃんは複雑な表情でうなずくことしかできませんでした。
ケンちゃんたちは最終バスに乗り、同じバス停で降りると、ケンちゃんは右へ、権ちゃんと政やんは左へと歩き始めます。
ケンちゃんは帰っていく2人の背中を見ていると、帰る方向が違うだけなのに、取り残されたような気持ちになりました。
少しだけ重い足取りで家路につくケンちゃんは、家に着くと自分の部屋に入ってベッドにドサリと寝転びます。
しばらく枕に顔をうずめてじーっとしていましたが、おもむろに顔をあげると
「夢見ガチ子ちゃんの新曲のレコード、聴いてへんかった。
聴こうっと」
と言って、レコードをセットして歌を聴き始めます。
夢見ガチ子は、ケンちゃんが絶賛推しまくっているアイドルです。
A面の「夢のつづき」はテレビでも聴いたことはありましたが、B面の「君がいる」は初耳でした。
サビの部分で『注文したクリームソーダは思ったよりも大きくて♬ でも君がいるから一緒に飲めるよね♬ そうだよね♬』と歌っているのを聴き、ケンちゃんはハッと気づきます。
「コーヒーがなんやねん!!
大人になってもクリームソーダは最強やんけ!!
ガチ子ちゃんと一緒にクリームソーダ飲めるなんて、幸せすぎるやろ!!」
すっかり元気になったケンちゃんは、1階のお母さんに向かって叫びます。
「おかん!!
オレは大人になってもクリームソーダ飲むで!!」
「飲んだらええやないの!!
それより、夕飯できるで~」
おでんのいい香りがしてきたので、ウキウキで階段を降りるケンちゃんなのでした。
おしまい。
