【王神愁位伝 設定資料集】ココロのノート ー参謀本部{太陽の頭脳}ー
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太陽族本部については、別ページで全体像を記したから、今日からそれぞれの部隊について詳細を書いていく。
今回は、現在所属している『学部庁』の上位組織――太陽の頭脳と称される【参謀本部】の実態について、自身の備忘録を兼ねて記しておこうと思う。
・・・それにしても、俺が司法庁のトップであるグレイス家の人間だと知った瞬間、周囲の態度が劇的に変わった。初日から、すり寄ってくる有象無象の視線の先には、俺ではなく『俺の父親』の影が見え見えで辟易する。・・・まぁ、グレイス家の人間たるもの、こんなことも処理できないのはあってはならない。
<参謀本部 ー太陽の頭脳ー>
別ページにも記したが、おさらいとして参謀本部について、概要を書いておこう。
太陽族全体の統括と統制を担うエリート集団。プライマルの中でも一握りの特権階級が席を並べるこの組織は、大きく三つの庁で構成されている。

1.中央庁
参謀本部の中枢であり、太陽族の政治を策定・合議する最高機関。
拠点は太陽城の ”空の宮殿” 。
ここに所属する者は、本人だけでなく家族一族に至るまで最高峰の優遇措置を受けられる。最終決定権を持つのは我がグレイス家が代々管轄する『司法庁』だが、凡百のプライマルたちが目指す出世の終着点は、実質この中央庁になるだろう。この中央庁の中から、参謀本部のトップ、総長が決まる仕組みだ。
——ただし、ここに入るために必要なのは『能力』よりも、純粋な『家柄』だ。どれだけ天才的な才覚があろうと、後ろ盾のないプライマルが紛れ込む隙などない。血に力が流れるセカンドならまだしも、何故プライマルが血筋を重視するのか・・・。
能力よりも家柄を尊ぶ悪癖は、僕の目にはただの衰退の予兆にしか映らないけれどね。
2.地方庁
太陽族の広大な領地を、各地で直々に統治する機関だ。
軍部と同様、それぞれの地方ごとに、『シャムス地方庁』『ソール地方庁』『タイヤン地方庁』『アテン地方庁』が存在している。
それぞれの地方庁で、その地方で起こることを管轄・対応し、太陽族全体に関わりそうなことは、中央庁に進言・報告する。
いわば、中央庁と地方を繋ぐ、架け橋のような役割だ。
役割と言えば聞こえはいいが、実態は酷いものだ。各地方庁のトップ(庁長)は代々決まった家系が世襲しており、中央庁の縮小コピーのような門閥政治が一部完成しているようだ。
3.学部庁
次世代のリーダーを育成する、いわば参謀本部の登竜門(教育機関)だ。
参謀本部という特権階級に加わるための唯一の入り口であり、大体は、幼い頃に学部庁へ所属し、そこから地方庁や中央庁へ配属されていく。
それが王道の道筋だ。我がグレイス家も、学部庁で学んだ後、司法庁へと進んでいくのが通例である。
学部庁に入らずして、地方庁や中央庁に所属する人なんて、聞いたことがない。
・・・とは言っても、学部庁の講義内容の大半は、太陽族の都合の良い歴史の暗記や、基礎的な数理。
すべて家で本を読んで頭に叩き込み済みのことばかりで、新しい学びなど何もない。酷く退屈で、つまらない時間だ。
