習慣化とは?意志力に頼らず行動を続ける「習慣の力」|継続力コース 講義05|オールアカデミー / All Academy
歯を磨く。 顔を洗う。 家に帰ったら手を洗う。 寝る前にスマートフォンを見る。
私たちは毎日、たくさんの行動を繰り返しています。
そのすべてを、「今日はやるべきだろうか」「何時から始めようか」と真剣に考えているわけではありません。
いつもの時間や場所になると、あまり迷わず始めている行動もあります。
それが、習慣の力です。
前回の講義では、進みたい方向を決め、願いを今日の最小行動まで分ける方法を学びました。
しかし、目標と最初の一歩を決めただけで、毎回自然に実行できるとは限りません。
最初のうちは、行動するたびに思い出し、準備し、「今日もやろう」と決める必要があります。
毎日その決断を繰り返していると、始める前から疲れてしまうことがあります。
そこで役立つのが、行動を習慣へ育てるという考え方です。
習慣は、行動を努力ゼロにする魔法ではありません。毎回ゼロから決める回数を減らし、始めるまでの迷いを小さくする仕組みです。
今回の講義では、習慣とは何か、なぜ習慣が継続を助けるのかを学びます。
講師は、オール・ドメディア / Owl Dmedia。 生徒は、雨脳ネコネコ / Unou Neconecoです。

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今日できるようになること
習慣とは何かを、自分の言葉で説明できる
「きっかけ・行動・得られる感覚」の流れで習慣を見つけられる
習慣と、気合いだけで行う行動の違いを理解できる
良い習慣と悪い習慣が、同じ仕組みで育つことを説明できる
自分がすでに持っている習慣を、これからの継続に生かせる
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今回の問い
習慣になれば、本当に頑張らなくても続けられるのでしょうか?
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目標を決めたのに、また忘れた?
雨脳ネコネコ 「オール先生! 昨日、一日に問題を一問解くって決めたのに、気づいたら寝る時間になってた……」
オール・ドメディア 「やりたくなかったの?」
雨脳ネコネコ 「ううん。やろうとは思ってたよ。でも、いつやるか決めていなかったから、ずっと『あとでやろう』になっちゃった」
オール・ドメディア 「なるほど。ところで、歯磨きはした?」
雨脳ネコネコ 「もちろん。夜になったら、いつもするから」
オール・ドメディア 「その違いが、習慣を知るヒントだよ。問題を解くことには、まだ始める合図がない。でも歯磨きには、『夜になった』『寝る前になった』という合図があるんだ」
雨脳ネコネコ 「やる気が足りなかったんじゃなくて、思い出して始める仕組みがなかったんだね」
やると決めたのに、忘れてしまった。
時間はあったのに、別のことをして一日が終わった。
その経験だけで、「自分には継続力がない」と判断する必要はありません。
新しい行動は、まだ日常の中に置き場所がありません。
そのため、毎回自分で思い出し、いつ始めるかを決め、ほかの行動より先に選ぶ必要があります。
一方、すでに習慣になった行動には、始めるきっかけがあります。
朝起きたら、カーテンを開ける。 食事が終わったら、歯を磨く。 机に座ったら、パソコンを開く。
同じ状況と行動が繰り返し結びつくと、その状況になったときに「いつもの行動」を選びやすくなります。
これが、習慣の基本です。
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習慣とは「迷わず通れる道」
習慣とは、特定の状況をきっかけに、繰り返し選ばれやすくなった行動です。
初めて行うことには、たくさんの判断が必要です。
何をするのか
いつ始めるのか
どこで行うのか
何を準備するのか
どのくらいやるのか
しかし、同じ行動を同じような状況で繰り返すと、一つひとつを考えなくても始めやすくなります。
たとえるなら、最初は草の中に道をつくるようなものです。
一回目は、どちらへ進めばよいか迷います。 何度も同じ場所を通ると、草が倒れて道が見えてきます。 道がはっきりすれば、次は少ない迷いで進めます。
習慣になっても、行動そのものに力がいらなくなるわけではありません。
運動をすれば体力を使います。 勉強をすれば集中力を使います。 文章を書けば考える力を使います。
それでも、「始めるか、やめるか」「いつ始めるか」という迷いが減れば、行動へ使える力を残しやすくなります。
習慣が軽くするのは、行動のすべてではなく、行動を始める前の迷いです。
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習慣をつくる三つの要素
日常の習慣は、次の三つに分けて考えることができます。
1.きっかけ|行動を思い出す合図
きっかけは、「いつもの行動」を始める合図です。
朝起きた
食事が終わった
学校や仕事から帰った
机に座った
お風呂から出た
寝る時間になった
時間だけでなく、場所、直前の行動、目に入った物、気分なども、きっかけになります。
たとえば、机の上に本が置いてあることで、読書を思い出す場合があります。
反対に、スマートフォンの通知が見えたことで、予定していなかったのにアプリを開くこともあります。
2.行動|実際に繰り返していること
行動は、きっかけのあとに自分が行う動作です。
歯を磨く
水を飲む
動画を見る
本を一ページ読む
問題を一問解く
ストレッチをする
習慣を考えるときは、「頑張る」「健康になる」のような曖昧な言葉ではなく、目で確認できる動作にします。
3.得られる感覚|また選びたくなる理由
行動のあとには、何らかの感覚や変化があります。
口の中がすっきりする
一つ終わって安心する
楽しい情報が見つかる
記録に印がつく
少し前へ進めたと感じる
不安や退屈から一時的に離れられる
ここでは、特別なご褒美を用意する必要はありません。
「終わってすっきりした」「できたと分かった」という小さな感覚も、次の行動を支えます。
習慣
きっかけ
行動
得られる感覚
朝の水分補給
起きて台所へ行く
水を一杯飲む
口と体がすっきりする
歯磨き
食事が終わる
歯を磨く
口の中がきれいになる
読書
ベッドへ入る
本を一ページ読む
落ち着いて一日を終えられる
スマートフォンを見る
通知が鳴る
アプリを開く
新しい情報を確認できる
このように習慣を分けると、「なぜ、その行動を繰り返しているのか」が見えやすくなります。
きっかけが行動を呼び、行動のあとの感覚が、次の一回を選びやすくする。
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習慣の力が継続を助ける三つの理由
1.思い出す負担を減らせる
新しい行動を始めたばかりの頃は、自分で何度も思い出す必要があります。
「今日はまだ運動していない」 「本を読むのを忘れていた」 「いつ問題集を開こう」
これでは、一日の間ずっと頭の中に予定を置いておかなければなりません。
行動に決まったきっかけがあれば、その状況が「次はこれをする」と知らせてくれます。
食後に一問解く。 お風呂の前に一分動く。 ベッドへ入ったら一ページ読む。
自分の記憶だけに頼らず、日常の流れに思い出す役割を持たせることができます。
2.始めるたびに決断しなくてよくなる
毎回「やるか、やらないか」を考えると、やらない理由も毎回見つかります。
今日は疲れている。 もう少し時間ができてからにしよう。 明日まとめてやればよい。
習慣になると、「この状況になったら、まずこれをする」という選択が定まっていきます。
迷いが完全になくならなくても、毎回最初から話し合う必要がなくなります。
行動を続けるためには、毎日強い決意をつくることよりも、決意が必要な場面を減らすことが役立ちます。
3.小さな行動を積み重ねる土台になる
一回の行動は、小さく見えるかもしれません。
一問、一ページ、一分だけでは、大きな変化を感じにくい日もあります。
しかし、習慣は、その一回を繰り返す場所をつくります。
一問が十問になり、十問が一章になる。 一ページが一冊になる。 一分の運動が、体を動かす日々になる。
習慣の価値は、一回を大きく見せることではありません。
小さな一回が消えずに、次の一回へつながる土台をつくることにあります。
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習慣は「良いもの」とは限らない
雨脳ネコネコ 「習慣って、勉強や運動みたいな良い行動のことだと思ってた」
オール・ドメディア 「習慣そのものに、良い悪いが決まっているわけではないよ。繰り返されやすくなった行動なら、今の自分を助けるものも、困らせるものもあるんだ」
雨脳ネコネコ 「寝る前に少しだけ動画を見るつもりが、毎回長く見ちゃうのも?」
オール・ドメディア 「それも習慣の仕組みで考えられるね。ベッドへ入ることがきっかけになり、動画を見ることで楽しさや気分転換を得ているのかもしれない」
習慣は、立派な行動だけにつける名前ではありません。
気づかないうちに繰り返している行動にも、習慣の仕組みがあります。
暇になると、すぐにスマートフォンを開く
不安になると、買い物のページを見る
机に座ると、勉強より先に動画を見る
夜更かしした翌日に、起きる時間が遅くなる
こうした行動も、本人が弱いから繰り返されているとは限りません。
特定のきっかけと行動、そのあとに得られる感覚が結びついている可能性があります。
だから、変えたい習慣があるときに、自分を責めるだけでは仕組みは変わりません。
まずは、
「何がきっかけだったのか」 「そのあと、何をしたのか」 「その行動で、どんな感覚を得ていたのか」
と分けて観察します。
良い習慣を増やすときも、減らしたい習慣を見直すときも、出発点は同じです。
習慣は性格ではなく、繰り返されてきた行動の仕組みとして見ることができます。
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「毎日やること」だけが習慣ではない
習慣というと、毎日一度も休まず行うものを想像しやすいかもしれません。
しかし、習慣にとって大切なのは、必ず毎日行うことだけではありません。
平日の朝に行う
月曜日と木曜日に行う
ジムへ行った日に行う
作品を公開したあとに振り返る
買い物へ行く前に冷蔵庫を確認する
このように、決まった状況で繰り返す行動も習慣です。
週に二回の運動でも、同じ曜日や同じ流れの中で繰り返していれば、生活の一部へ育てられます。
反対に、毎日行おうとしていても、そのたびに時間も場所も方法も変わり、毎回大きな決断が必要なら、まだ習慣として安定していないことがあります。
回数だけを見て、「毎日できないから失敗」と考える必要はありません。
大切なのは、自分が繰り返せる一定の場面をつくれるかです。
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習慣になるまで、迷うのは普通
新しい行動を始めて数日で忘れたからといって、習慣化に失敗したとは限りません。
初めのうちは、まだ新しい道ができていないため、意識して思い出す必要があります。
同じきっかけのあとに、小さな行動を繰り返すことで、少しずつ始めやすくなっていきます。
習慣が育つ速さは、行動の難しさ、行う頻度、生活環境、その人の経験などによって変わります。
そのため、「何日続ければ、必ず習慣になる」と一つの数字だけで決める必要はありません。
確認したいのは、経過した日数だけではなく、次のような変化です。
以前より思い出しやすくなった
準備に迷わなくなった
きっかけのあと、自然に動ける日が増えた
少ない量なら、気分に左右されず始められるようになった
休んだあとも、同じ流れへ戻りやすくなった
習慣になるとは、急に別人へ変わることではありません。
行動の前にあった迷いや準備が、少しずつ小さくなることです。
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習慣の力を使うための四つの基本
ここでは、これから習慣を育てるための基本だけを確認します。
具体的な一日の組み立て方は、次回の「毎日のルーティンを作ろう」で扱います。
1.行動を小さくする
行動が大きすぎると、同じきっかけがあっても始められません。
講義3で決めた最小行動を使います。
一問解く
一ページ読む
一分動く
一行書く
まずは繰り返せる入口を守ります。
2.きっかけを一つ決める
「時間があるときにやる」では、始める場面が毎日変わります。
そこで、
朝食が終わったら
机に座ったら
お風呂へ入る前に
歯を磨いたあとに
のように、すでに起きている出来事と結びつけます。
3.終わったことが分かる形にする
「頑張った気がする」では、行動したかを確認しにくくなります。
一問解いた。 一ページ読んだ。 一分動いた。
このように、終わりが分かる大きさにすると、「今日も実行した」という感覚を得やすくなります。
4.同じ流れを繰り返す
習慣は、一回の強い決意ではなく、同じ結びつきを繰り返すことで育ちます。
うまくいかない日があっても、すぐに方法をすべて変えるのではなく、まずは同じきっかけと同じ最小行動へ戻ります。
行動できない日が続くなら、自分を責める前に、行動の大きさやきっかけが今の生活に合っているかを見直します。
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1分ワーク|自分の習慣を分解しよう
まずは、新しい習慣をつくる前に、すでに続いている行動を一つ選びます。
良い習慣でなくても構いません。
歯磨き、水分補給、スマートフォンの確認、音楽を聴くことなど、自然に繰り返している行動を選びましょう。
1.私が自然に繰り返している行動
私は、________________を繰り返している。
2.その行動のきっかけ
________________すると、その行動を始める。
3.実際に行っていること
私は、________________する。
4.行動のあとに得られる感覚
行動のあと、________________と感じる。
次に、これから続けたい最小行動を一つ書きます。
5.これから習慣へ育てたい行動
私は、________________を習慣にしたい。
最小行動は、________________にする。
最後に、すでにある習慣のあとへ、新しい行動を置けそうか考えます。
________________したあと、 ________________する。
たとえば、
「朝食を食べたあと、問題を一問解く」 「歯を磨いたあと、本を一ページ読む」 「パソコンを開いたあと、文章を一行書く」
という形です。
今は、完璧な予定をつくる必要はありません。
まずは、「新しい行動を、日常のどこへ置けそうか」を一つ見つけられれば十分です。
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今日のまとめ
習慣とは、特定の状況をきっかけに、繰り返し選ばれやすくなった行動
習慣は、行動の努力をすべて消すのではなく、始める前の迷いを小さくする
習慣は「きっかけ・行動・得られる感覚」の流れで考えられる
習慣の力は、思い出す負担と毎回の決断を減らし、小さな行動を積み重ねる土台になる
自分を助ける行動も困らせる行動も、同じ習慣の仕組みで育つ
毎日行わなくても、決まった状況で繰り返される行動は習慣にできる
習慣が育つ速さには個人差があり、忘れたり迷ったりする時期があってもよい
新しい習慣は、行動を小さくし、きっかけを決め、同じ流れを繰り返すことで育てていく
雨脳ネコネコ 「一問解くって決めるだけじゃなくて、いつ始めるかまで日常につなげればいいんだね。明日は、朝ごはんが終わったら問題集を開いてみる!」
オール・ドメディア 「いいね。最初から自然にできなくても大丈夫。同じきっかけのあとに同じ小さな行動を重ねて、少しずつ『いつもの流れ』へ育てていこう」
習慣は、未来の自分を完全に自動で動かす装置ではありません。
疲れる日もあれば、予定が崩れる日もあります。
それでも、戻る場所が日常の中にあれば、毎回ゼロから始め直さずに済みます。
目標が進む方向を示し、最小行動が入口を小さくし、習慣が次の一回へ戻る道をつくる。
この三つがつながることで、継続は特別な決意ではなく、少しずつ日常の一部になっていきます。
習慣の力とは、頑張らなくてよくなることではない。頑張りたい行動へ、少ない迷いで戻れるようになること。
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次回予告|講義06「毎日のルーティンを作ろう」
習慣の仕組みが分かっても、一日のどこに行動を置くかが曖昧では、忙しさの中で忘れてしまいます。
次回は、朝、昼、夜などの生活の流れを見ながら、自分に合ったルーティンをつくります。
予定を詰め込むのではなく、続けたい小さな行動を、無理なく毎日の中へ置く方法を、オール先生とネコネコが一緒に考えます。
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オールアカデミー / All Academyについて
オールアカデミーでは、生活、創作、発信などに役立つ学びを、キャラクターたちとの会話を通して分かりやすく届けています。
この「継続力コース」は全22講義です。
noteでは一講義ずつ公開し、すべての講義を完成させたあと、書き込みワークや復習問題を加えた保存版教材をBOOTHで制作する予定です。
YouTubeでも、オールアカデミーの講義や活動を発信しています。 よかったら、遊びに来てください。
https://www.youtube.com/channel/UCQNWDJh_KoFMFVz5QRU3k6Q

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