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安全に使うためのルール!|発信の種を守る「五つの約束」|オール・アカデミー SNS④

アカウントが完成した!

好きなことを発信したり、知らなかった作品に出会ったり、遠くの人と話したり。

SNSの入口を開くと、その向こうにはたくさんの楽しみが待っています。

でも、楽しい場所だからこそ、最初に覚えておきたいことがあります。

それが、自分とアカウントを守るための安全ルールです。

安全ルールと聞くと、

「禁止ばかりでつまらなそう」
「難しい設定を全部覚えないといけないの?」
「怖いなら、SNSを使わない方がいい?」

と思うかもしれません。

けれど、安全ルールはSNSを楽しませないための壁ではありません。

車に乗るときのシートベルト。
雨の日に持つ傘。
家へ入る人を選ぶための鍵。

危険をゼロにできなくても、知っているだけで避けられることがあります。

今日はオール先生とうかぷりと一緒に、SNSを安心して使い続けるための五つの約束を作りましょう!


前回のおさらい|安心できる「自分の入口」は作れた?

講義③では、アカウントをSNSの中に作る「自分の入口」として考えました。

入口を作る前に決めたのは、次の三つです。

  1. 何のために使うアカウントなのか

  2. どんなプロフィールを見せるのか

  3. 公開と非公開のどちらから始めるのか

そして、

  • サービスへ登録する情報

  • 他の利用者へ見せるプロフィール

を分けて考えました。

メールアドレス、電話番号、生年月日、パスワード、確認コードなどは、ログインや本人確認に使う情報です。

すべてをプロフィールへ見せる必要はありません。

自分らしさを見せることと、自分のすべてを見せることは違います。

アカウントの入口が完成したら、次はその入口をどう守り、誰に開くかを考えていきましょう。


オール先生、安全って何をすればいいんですか?

うかぷり「先生! アカウントができました。これで、好きなことを何でも投稿できますね!」

オール先生「おめでとう! じゃあ最初の投稿をする前に、安全ルールを確認しよう」

うかぷり「パスワードを秘密にしておけば大丈夫じゃないんですか?」

オール先生「パスワードも大切。でも、写真の背景、公開範囲、知らない人からのメッセージなど、守る入口はいくつもあるんだ」

うかぷり「全部見分けられるかな……」

オール先生「一人で全部見抜く必要はないよ。“迷ったら止まる、確かめる、相談する”。まずは、この動きを覚えよう!」

SNSでは、投稿する自分だけでなく、見る人、話しかける人、サービスを装う人など、さまざまな相手と出会います。

プロフィールに書いてある名前、年齢、写真が、本当だとは限りません。

また、悪意のない投稿でも、別々の情報が組み合わさることで、学校、職場、家、よく行く場所などを推測されることがあります。

だから必要なのは、すべてを怖がることではありません。

自分で決めてよいことと、一人で決めない方がよいことを知ること。

それが、安全に使うための第一歩です。


今日できるようになること

この講義を読み終えるころには、次の三つができるようになります。

  1. 投稿や写真に個人情報が含まれていないか確認できる

  2. アカウントの鍵と、怪しいメッセージへの基本対応がわかる

  3. 公開範囲を整え、困ったときに一人で抱えず相談できる

今日のゴールは、危険な手口を全部暗記することではありません。

迷った瞬間に、いったん止まれる自分になること。

そして、自分のSNSに合った「安全の盾」を一枚完成させることです。


安全ルールは、楽しさを閉じ込める檻ではない

安全のために、何も投稿しない。
知らない人とは、絶対に話さない。
新しいことは、全部やめておく。

それだけなら、危険に出会う機会は減るかもしれません。

しかし、SNSの楽しさや学びまで小さくなってしまいます。

安全に使うというのは、何もできなくなることではありません。

  • 誰に見せるかを選ぶ

  • 何を見せないかを決める

  • 怪しいときは、その場で答えを出さない

  • 設定や相談相手を味方につける

こうして、自分の行動を自分で選べる状態を作ることです。

安全は、自由の反対ではありません。

安心して自由を使うための準備なのです。


安全ルール①|個人情報は「一個」ではなく「組み合わせ」で考える

個人情報と聞くと、住所や電話番号だけを思い浮かべるかもしれません。

もちろん、それらをSNSへ公開しないことは大切です。

しかし、SNSでは、一つだけでは特定できない情報でも、複数の投稿を組み合わせると、誰なのか、どこにいるのかを推測される場合があります。

直接わかりやすい情報

  • 本名

  • 住所

  • 電話番号

  • 個人用メールアドレス

  • 学校名、勤務先

  • 身分証、学生証、診察券

  • 銀行口座や決済情報

  • パスワード、確認コード、バックアップコード

組み合わせると手がかりになる情報

  • 制服、名札、校章

  • 最寄り駅、通学・通勤経路

  • 家の窓から見える景色

  • 近所だけにある建物や看板

  • いつも行く店や施設

  • 毎週の予定、帰宅時間

  • 今いる場所がわかるリアルタイム投稿

  • 写真に映った郵便物、レシート、チケット、車のナンバー

  • 鏡、窓、画面への映り込み

たとえば、

「今日は部活帰り!」
制服の写真
駅名が映った写真
「毎週水曜日はこの時間」

という四つの投稿が重なると、一つひとつは小さな情報でも、学校や行動時間を推測する手がかりになることがあります。

個人情報は、パズルの一片として考えましょう。

自分だけでなく、他の人の情報も守る

写真に友達や家族が写っている場合は、勝手に投稿しないことも大切です。

顔を隠していても、名前、制服、持ち物、場所、会話の内容から、本人がわかることがあります。

撮影してよいか。
投稿してよいか。
どの範囲へ見せてよいか。

この三つは、同じではありません。

他の人が写る写真や、その人について書いた文章は、投稿前に本人へ確認しましょう。


安全ルール②|アカウントの「鍵」を一つずつ強くする

アカウントを家にたとえるなら、パスワードやパスキーは入口の鍵です。

鍵が弱かったり、いくつもの家で同じ鍵を使っていたりすると、一つが盗まれたときに、別のアカウントまで入られる危険があります。

パスワードを使う場合

  • できるだけ長くする

  • 名前、誕生日、電話番号、単純な並びを避ける

  • 他のサービスと同じものを使い回さない

  • SNSの投稿、メモの共有画面、他人とのチャットへ書かない

  • 自分で管理しきれない場合は、信頼できるパスワードマネージャーを検討する

利用できるなら追加したい守り

  • パスキー

  • 多要素認証・二段階認証

  • ログイン通知

  • ログイン履歴の確認

  • 復旧用情報の見直し

  • スマートフォンやパソコンの画面ロック

  • OSとアプリの更新

ただし、多要素認証を設定していても、確認コードを偽サイトへ入力したり、他人へ教えたりすれば、突破されることがあります。

SMS、メール、認証アプリなどに届く確認コードやバックアップコードは、パスワードと同じく秘密です。

うかぷり「友達に“本人確認を手伝って”と言われても、コードは送らないんですね?」

オール先生「そう。友達のアカウントが乗っ取られ、本人のふりをして連絡してくる場合もある。コードは誰にも渡さない、と決めておこう」

アカウントの鍵は、一つの対策で完璧になるわけではありません。

長い鍵。
使い回さない鍵。
もう一段の確認。
おかしなログインに気づく通知。

小さな守りを重ねることが大切です。


安全ルール③|怪しいDMとリンクは「その場で答えない」

怪しいメッセージは、見るからに怪しい文章とは限りません。

実在する会社、SNSの運営、宅配会社、友達、有名人などを装い、本物らしい名前や画像を使う場合があります。

次のような言葉が出たら、いったん止まりましょう。

急がせる

今すぐ確認しないと、アカウントを停止します。

得を強調する

当選しました。無料で受け取れます。簡単に稼げます。

秘密にさせる

誰にも言わないで。別のアプリへ移動しよう。

鍵や身分を求める

パスワード、確認コード、身分証、顔写真を送ってください。

お金を求める

手数料を先に払って。投資すれば必ず増えます。

心配なときの基本動作

  1. すぐに返信しない

  2. メッセージ内のリンクや添付ファイルを開かない

  3. パスワード、確認コード、身分証、決済情報を入力・送信しない

  4. そのメッセージとは別に、公式アプリや自分で開いた公式サイトから確認する

  5. 自分だけで判断せず、信頼できる人に見せる

本物のように見えることと、本物であることは同じではありません。

プロフィール画像や名前は、まねできます。

知っている人から届いた場合も、普段と違う頼み方なら、別の連絡手段で本人へ確認しましょう。

DMはお願いであって、命令ではありません。

その場ですぐ答えなくて大丈夫です。


安全ルール④|「誰が見られるか」と「誰が話しかけられるか」を整える

公開アカウントと非公開アカウントを選ぶだけで、安全設定が終わるわけではありません。

SNSには、さまざまな入口があります。

  • 投稿を見られる人

  • DMを送れる人

  • コメントや返信ができる人

  • 自分をタグ付け・メンションできる人

  • 写真や投稿へ位置情報を付けられる設定

  • 連絡先を同期して自分を見つけられる設定

  • 投稿を共有、引用、保存できる範囲

サービスによって項目名は違います。

登録後は「プライバシー」「安全」「公開範囲」「メッセージ」「タグ付け」などの設定を開き、自分の目的に合っているか確認しましょう。

身近な人との交流が目的

非公開を検討し、フォロー申請を一人ずつ確認します。DMやタグ付けも、知っている人を中心に狭く始める方法があります。

作品や活動を広く届けたい

投稿は公開しながら、DM、コメント、タグ付けは制限することもできます。

「広く見てもらう」と「誰からでも個別連絡を受ける」は、別々に決められます。

学校、仕事、チームで使う

個人の判断だけで公開せず、組織のルール、担当者、投稿できる内容を確認します。

また、SNSで知り合った相手のプロフィールが、本当の年齢や立場を示しているとは限りません。

会ったことのない人から、

  • 一人で会おう

  • 家や学校の近くへ行く

  • お金や品物を送って

  • 身分証や顔写真を送って

  • 家族や先生には秘密にして

  • 別の閉じたアプリへ移ろう

と言われたら、その場で約束しないでください。

未成年の人は一人で会わず、保護者や信頼できる大人へ相談しましょう。大人であっても、初めて会う相手との約束は一人で抱えず、場所や予定を信頼できる人へ共有するなど、慎重に判断することが大切です。


安全ルール⑤|困ったときは「止まる・離れる・相談する」

SNSで嫌なことが起きると、

「自分で返事をしないと」
「怒らせたら、もっと大変になるかも」
「自分にも悪いところがあったから言えない」

と思ってしまうことがあります。

でも、困ったときに一人で解決する義務はありません。

止まる

すぐに返信、送金、撮影、入力をしません。

「今決めなければいけない」と言われても、いったん止まります。

離れる

画面を閉じる。通知を切る。必要に応じてミュート、ブロック、通報機能を使います。

相手と言い争って、自分を納得させる必要はありません。

相談する

保護者、家族、先生、友達、職場の担当者、サービスの公式サポートなど、状況に合う相手へ相談します。

安全にできる場合は、メッセージ、相手のアカウント、日時、URLなどをスクリーンショットやメモで残しておくと、状況を説明しやすくなります。

ただし、危険な画像を無理に保存・共有したり、証拠を取るために相手との会話を続けたりする必要はありません。

身の危険を感じる場合は、SNSへの対応より先に安全な場所へ移り、近くの信頼できる人や緊急時の公的機関へ助けを求めてください。

講義⑰「トラブルへの対処法」では、保存・相談・通報・遮断を、状況別にさらに詳しく学びます。

今回覚えてほしいのは、一つです。

「怖い」「変だ」「嫌だ」と感じた時点で、相談してよい。


投稿前10秒チェック|送る前に、画面の四隅まで見る

投稿ボタンを押す前に、10秒だけ止まってみましょう。

1.人

自分や他の人の顔、名前、名札、会話が入っていない?

2.場所

住所、学校、職場、駅、家の周り、位置情報がわからない?

3.時間

今いる場所や、留守になる時間、毎日の行動が伝わらない?

4.鍵

パスワード、確認コード、身分証、決済情報、画面通知が写っていない?

5.相手

一緒に写った人や、作品を作った人の許可は取った?

写真は中央だけでなく、四隅、背景、鏡、窓、モニターへの映り込みまで拡大して確認します。

文章も、投稿本文だけでなく、ハッシュタグ、位置情報、返信先、公開範囲まで見直します。

そして迷ったら、

下書きへ戻す。時間を置く。誰かに確認してもらう。

投稿は、今すぐでなくても大丈夫です。


3分ワーク|わたしのSNS安全シールド

紙やメモアプリに、次の項目を書いてみましょう。

注意:本物のパスワード、確認コード、電話番号、メールアドレス、住所は書かないでください。

1.私が公開しない情報

例:学校名、最寄り駅、リアルタイムの居場所

私の答え:

2.投稿前に必ず確認するもの

例:写真の背景、他の人の顔、公開範囲

私の答え:

3.私のアカウントへ話しかけられる人

  • 誰でも

  • フォローしている人を中心にする

  • 知っている人だけ

  • まだ決めず、設定を確認する

4.怪しいと感じる合図

例:「今すぐ」「秘密にして」「確認コードを送って」

私の答え:

5.困ったときに相談できる相手や場所

個人の連絡先ではなく、「家族」「先生」「職場の担当者」「公式サポート」のように役割だけを書きます。

相談先1:
相談先2:
相談先3:

6.今日確認する安全設定

  • パスワードの使い回し

  • パスキー・多要素認証

  • ログイン通知・ログイン履歴

  • DM・コメント・タグ付け

  • 位置情報

  • 公開範囲

7.私の安全ルール

私は、____と感じたら、すぐに答えず、____してから行動する。

ここまで書けたら、あなたのSNS安全シールドは完成です!


ミニクイズ

第1問

個人情報について、もっとも安全な考え方はどれでしょう?

A.住所を書かなければ、他の情報は何でも公開してよい
B.一つではわからない情報も、組み合わせで特定につながると考える
C.非公開アカウントなら、身分証を投稿してもよい

第2問

友達のアカウントから「確認コードを送って」とDMが来ました。最初にすることは?

A.すぐ送る
B.DM内のリンクからログインする
C.送らず、別の連絡方法で本人へ確認する

第3問

知らない人から不安になるメッセージが届いたとき、正しい行動はどれでしょう?

A.一人で最後まで話し合う
B.止まる・離れる・信頼できる人へ相談する
C.相手を怒らせないよう、求められた情報を送る

答え

1.B
2.C
3.B

安全に使うために大切なのは、すべてを一人で見抜くことではありません。

迷ったときに止まり、別の方法で確かめ、相談できることです。


今日のまとめ

今日覚えたいことは、三つです。

  1. 個人情報は、写真・場所・時間を含む「組み合わせ」で考える

  2. アカウントの鍵を重ね、怪しいDMやリンクにはその場で答えない

  3. 公開範囲を自分で選び、困ったら「止まる・離れる・相談する」

安全ルールは、SNSを怖がるためのものではありません。

好きなものを発信する。
新しい人や作品に出会う。
学びや活動を広げていく。

その楽しさを、明日も続けるための準備です。

オール先生「安全は、“何も見せないこと”じゃない。見せるもの、見せる相手、止まる瞬間を、自分で選べることなんだ」

うかぷり「私も、迷ったら勢いで進まず、五つの盾を思い出します!」

あなたへの問い

あなたがSNSを安心して楽しむために、今日から一つだけ始めるなら、どの安全ルールを選びますか?

コメント欄には個人情報や実際のパスワードを書かず、「投稿前に写真の背景を見る」「多要素認証を確認する」のように、行動だけを書いてみてください。


次回予告|講義⑤「SNSマナーを学ぼう」

今回は、自分とアカウントを守る方法を学びました。

次は、画面の向こうにいる相手を大切にする番です。

講義⑤では、

  • 同じ言葉でも、なぜ伝わり方が変わる?

  • 反対意見へ、どう返せばよい?

  • 他の人の写真や作品を、どう扱う?

  • 投稿する前に、何を考えればよい?

といった、SNSで気持ちよくつながるためのマナーを学びます。

安全は自分と入口を守ること。マナーは相手との道を整えること。

次回も、うかぷりと一緒に学んでいきましょう!


YouTubeも始めてみました!

【本文画像:YouTube、始めてみました!】

オール・アカデミーでは、noteだけでなく、YouTubeでの発信も始めました!

「学びたい」を「やってみた」に変えられるような講義や、活動の記録を、動画でも少しずつ届けていきます。

まだ始まったばかりのチャンネルですが、これからみなさんと一緒に育てていけたらうれしいです。

うかぷり「先生! YouTubeにもオール・アカデミーの教室ができたんですね!」

オール先生「そうだよ。noteで読める学びとは、また違った楽しみ方を届けていくよ!」

よかったら、気軽に遊びに来てください。
チャンネル登録やコメントで応援してもらえたら、とても励みになります!

▼ オールアカデミー / All Academy

https://www.youtube.com/channel/UCQNWDJh_KoFMFVz5QRU3k6Q


BOOTH教材について

BOOTH版「オール・アカデミー SNSコース『種』」を制作中です。

全22講義の解説に加え、書き込み式ワーク、投稿前チェックリスト、安全設定シート、ミニクイズ、解答解説を一つにまとめます。

講義④のBOOTH版では、今回の「わたしのSNS安全シールド」を書き込み式にして、公開しない情報、相談相手、確認する設定、自分だけの安全ルールを一枚で整理できるページを収録する予定です。

公開時には、このシリーズでもお知らせします。


参考

SNSの設定名、利用できる認証方法、公開範囲は、サービスや端末によって異なり、更新されることがあります。実際に設定するときは、利用するサービスの最新の公式案内も確認してください。


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