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IDEAS FOR GOOD記事の裏話(RDワーカーとニールセン北村朋子さん)

先日、「IDEAS FOR GOODで書き始めました。」というnoteを書きました。

そして、結構な勢いでスタートダッシュを決めまして、立て続けにもう2つの記事が公開されています(すごくたくさんの方にお読みいただけていて、編集部と一緒に喜んでいます!)。

  1. デンマークは「すごい国」ではない。200年かけて民主主義を育てた教育から、日本が学べること

  2. 仕事の側が、個々人に合わせて形を変えたら。難病とともに働くRDワーカーが「働きやすさ」の未来を問う

今回は、この2つの記事の裏話を。
どちらの記事も、個人的なつながりの深い記事です。


■ ニールセン北村朋子さんとIDEASとおれ

「デンマークは『すごい国』ではない。」のイベントでスピーカーを務めたニールセン北村朋子さんとは、年に数回、何かしら一緒にイベントをやっています。
そのうちのいくつかは、IDEAS FOR GOOD主催や共済だったり、表立ってはそうしていないけれども、一緒に企画や参加したものもありました。

その中から、少し懐かしいものを2つ紹介します。

1つ目は7年前の2019年。ニールセン朋子さんが企画した「New Nordic Cuisine(ニュー・ノルディック・キュイジーヌ)」のフォルケホイスコーレ・ショートコースに、IDEAS FOR GOOD編集部の3人と一緒に参加しました。

デンマーク・ロラン島で5日間を共に過ごした後、コペンハーゲンへ一緒に移動。その後も数日間を共に過ごし、いろいろな場所を訪れました。
今もそのときの記事が複数残っています。下記はそのうちの1つです。

そしてもう1つは5年前。コロナの影響で対面開催がまだ難しかった2021年年末に、当時日本橋にあったIDEAS FOR GOOD編集部に下記5人が集まり、年忘れ民主主義トーク「Democracy for Good ~デンマークと日本 2021年の民主主義を振り返ろう~」を行いました。

  • ニールセン北村朋子(DANSK 主宰)

  • 能條桃子(NO YOUTH NO JAPAN 代表理事)

  • 八木橋パチ昌也(IBM Collaboration Energizer)

  • 原裕(株式会社メンバーズ 執行役員 ※当時)

  • 加藤佑(IDEAS FOR GOOD 創刊者 / Harch Inc. 代表 ※当時)

いやぁ、懐かしいなぁ。

■ RDワーカー(両育わーるど)とおれ

そして、もう1つの記事が「難病とともに働くRDワーカーが『働きやすさ』の未来を問う」です。

おれは今年から「RDワーカーフォーラム 2026」を主催した「両育わーるど」の委員を務めており、このイベントも企画段階から関わっていました。
そんなつながりもあり、記事の元原稿は思い入れがたっぷり詰まった、かなり長く少しくどいものになってしまっていました。

記事として公開されている最終版は、編集長のとみえりさんがうまく要約してくれたもの。
でも、ここでは、編集前の元原稿の締めの部分を掲載します。

最後に、パネルに紹介されている約30人のRDワーカーのリアルから、彼ら・彼女らが持つ「未来をつくり出す3つの力」について紹介したい。

  1. 仕事を変える力(仕事を再設計する)

  2. 弱さを資産に変える力(対話と開示で組織を強くする)

  3. 社会とつながり続ける力(働くことを社会参加として捉える)

この3つの力は、「未来の働き方と組織のあり方」を指し示している。

未来① 「仕事に合わせる」ではなく「仕事を再設計する」

多くのRDワーカーは、健康な人向けに設計された働き方に自分を適応させるのではなく、自分が価値を発揮できるよう、仕事そのものを再設計している。

「リモート」「フレックス」「成果評価」「AI活用」「複業」「個人事業」などは、すべてそのための手段だ。彼ら・彼女らは、こうした手段を通じて「仕事を変える力」を発揮している。

彼ら・彼女らは、「難病があっても頑張って働いている人」ではない。
「従来の働き方が合わないなら、自分で新しい働き方をつくる」と、実際に行動してきた人たちなのだ。

未来② 弱さを共有することが強い組織をつくる

RDワーカーの多くは、「病気を隠さない」「困りごとを言語化する」「できないことを伝える」ことで、自分を助けると同時に、組織にも以下のような変化をもたらしている。

  • 周囲も相談しやすくなる

  • 心理的安全性が高まる

  • 配慮する文化が広がる

これは、「個人の弱さを組織の資産に転換している」と言えるのではないか。働きやすさをつくるのは、制度だけではない。制度を生かす対話だ。

未来③ 「働くこと」を社会とのつながりとして捉え直す

お金を得ることやキャリアを伸ばすことは、働く意味や意義の大切な要素だ。だが、それだけではない。

もちろん、働くことだけが社会参加ではない。しかし、さまざまな事情を抱えながら「働く」ことに向き合う人が社会に増える中で、多くのRDワーカーは、仕事を「社会とのつながり」「誰かの役に立つこと」「生きがい」と結びつけて捉えている。

「仕事は単なる労働ではなく、それ以上の意味を持っている」——その言葉を文字通り実践しているのが、RDワーカーなのだ。

これまで私たちの多くは、RDワーカーを「制約がある人」だと捉えてきた。しかし、30枚のパネルが見せてくれるのは、まったく逆の姿だ。
RDワーカーは、未来の働き方の実験者であり、先行者である。

彼ら・彼女らは、フレックスを活用し、リモートで働き、AIを使い、自ら仕事を組み合わせ、成果で評価される仕組みを選ぶ。そうやって、限られた体力や時間の中で自分の強みに集中し、テクノロジーを活用し、周囲と協力しながら価値を創出している。

つまりRDワーカーとは、「働く仕組みを再発明している人たち」の集まりであり、従来の働き方の枠を超えた、未来の働き方のフロントランナーと呼ぶべき存在なのだ。

彼ら・彼女らによるこの「発明」は、今後、難病者だけでなく、子育てや介護、高齢化など、一人ひとり異なる事情を抱えるAI時代の労働者にも広がっていくだろう。

そしてRDワーカーのチャレンジが、組織そのものを持続可能な方向へと変えていくのだ。

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