【福井サウナの聖地】ゆけむり温泉ゆ~遊で熱波師のローリューを堪能|久しぶりのサウナ日記
久しぶりのサウナ日記となります。
最近は仕事を優先するあまり、サウナに足を運ぶ機会がほとんどなくなり、私にとってサウナは遠い存在となっておりました。距離を置いてみて改めて思うのは、サウナが単に肉体的なリセットにとどまらず、頭の中をリセットする役割も果たしていたということです。
日常的に通っていた頃は、もともと執着しやすい性格であったにもかかわらず、あらゆることがどうでもよくなっておりました。人からどう思われようと構わない。どうなってもいい。今この瞬間、サウナで寛げていることへの感謝だけで十分であり、それ以上を求めるのは贅沢である——そんな一時的なしがらみからの解放感が、サウナの大きな効果だったと感じています。
サウナから離れた生活を送るうちに、何かに異常なほど執着してしまう本来の自分が戻ってきてしまいました。被害妄想めいた思考も芽生え、常に周囲の評価が気になるようになります。本来、私など誰からも期待されていない矮小な存在にすぎないのに、いつの間にか何者かになれたような錯覚に陥ってしまうのです。日常に支障が出るほど影響が現れたため、自身のサウナ濃度を高めるべく、一日のスケジュールを空けてひたすらサウナを堪能することにいたしました。
前置きが長くなりましたが、そのような思いを抱えて訪れたのが、本日紹介する「ゆけむり温泉 ゆ~遊」です。福井市の市街地からやや離れた種池近辺に位置するこの老舗の日帰り温泉施設は、昔ながらのスパリゾートとしての在り方を維持しつつ、近年は特にサウナ体験を前面に押し出しております。サウナ情報サイト「サウナイキタイ」では福井県内でトップを維持し続けており、福井サウナーの聖地と言っても過言ではありません。
特筆すべきは、サウナ熱波師名鑑に掲載された熱波師が在籍し、平日であっても一日二回のスタッフローリューサービスが提供されている点です。福井県の熱波師と聞くと、私はどうしても鯖江「越のゆ」の伝説的なアウフグース師である凡愚さんを思い浮かべがちですが、今回のゆ~遊での熱波師の方のパフォーマンスを体験し、北陸、そして福井県の熱波師の層の厚さを改めて実感いたしました。
ローリューの具体的な内容は、比較的オーソドックスなスタイルです。巨大なうちわで十回扇いだ後、アロマ水をサウナストーンに投入。再び十回扇ぎ、さらにアロマ水を投入して十回扇ぐ。最後に「サウナ最高」のコールとともに残りのアロマ水をすべて投入します。この辺りから、扇がずとも座っているだけで肌が焼き付くような感覚に襲われます。ここで前半が終了し、一旦サウナ室を出てクールダウンの時間となります。十分後に後半が始まり、先ほどのアロマの香りを楽しみながら、十回×四セットの扇ぎが入って終了です。
終了後は、熱波師の方の特製でこのタイミングでしか飲めないサウナドリンク(オロポ+黒酢)を有料で注文できます。外のととのいスペースでゆっくりしながら、そのドリンクで水分を補給する時間はまさに極楽でした。このローリューの良さは、体験をサウナ室内だけに留めない発想にあります。特製ドリンクという場外の体験までローリューに取り入れる点は巧みです。室内での扇ぎやコールといったパフォーマンスだけでなく、肌を刺すような熱さに全員で耐え、外へ出た瞬間の解放感——抑圧と解放の対比を通じて、「人は自由を感じるためには、いったん不自由にならなければならない」ということを実感させられます。さすが福井一のサウナ施設であり、熱波師名鑑掲載の熱波師が手がけるイベントだけのことはあります。文句のつけようのない素晴らしい内容でした。
ローリュー以外にも、ゆ~遊には特筆すべき点がいくつかあります。浴室入口付近に配置された立ちシャワーが、ここではバケツ水シャワーとなっているのです。上部に樽のような容器が置かれ、紐を引くと貯められた水が一気に頭から降り注ぎます。サウナ上がりにこのバケツ水シャワーで豪快に浴び、そのまま水風呂に突入する流れは、異常なほどの爽快感をもたらします。さらに水風呂は水の回転率が非常に高い構造のため、公式に潜水が許可されています。他の施設では「髪の毛はつけないでください」と書かれていても潜っている人を見かけることがありますが、ここでは正式に認められているため、好きなだけ潜ることができます。頭まで冷やすことで、その後のととのい時間の気持ちよさは別次元になります。
こうした仕組みに見事にハマり、普段は三セットを辛うじてこなし、二セットで満足することが多い私ですが、この日は五セットにローリューを加え、仮眠室で仮眠を取った後に追いサウナを一セット行うという、まさにサウナ三昧の一日となりました。サウナ濃度が一気に補充された感覚です。
ああ、もうすべてがどうでもよくなってきました。
