📖女性がキャリアで悩んだら手に取りたい、真面目でマトモなのに仕事で成果がでない人に贈る本 6選
仕事、家庭、自己実現。現代の女性は様々な役割や期待の中で奮闘しています。そんな中で直面する悩みや課題に対して、具体的な示唆を与えてくれる「女性に向けたキャリア本」をご紹介しようと思うのですが!まぁ!基本全部翻訳書籍ですね!!!
っていうのが、どれほど「日本でキャリアを中心にした書籍を出そうと思った時にターゲットになる女性の母数が少ないか」を示しているネ。
で、これらの翻訳書籍の元ネタの国はほぼアメリカなんですよ。極東島国のモジモジとして自己開示する教育を受けずに謙虚が美徳…と言われる島組の民からしたら、T-REXか???的なバッキバキの肉食獣に見える米国女性でもぶち当たる壁…ということで、選書はタイトルに「女性の」などと記載がありますが、日本人ビジネスマンの場合は男女関係なく当てはまる人が多いな…という設計になっています。
5年毎に行われている『自分に満足しているか?』という自尊感情を問う調査では、日本の子供の自尊感情は他国と比べて極めて低い結果を出しています。ちなみに同様の調査でアメリカ人との比較で2倍近く差が開いた年度もあります。
そんな訳で選書とテーマ上で「女性のキャリア」と切り出してはいますが、目先のキャリア構築に悩んでいる「真面目にきちんとやっているのに、あまり引き上げられることがないと悩む人」全てに贈ります。
1. 自分を信じて踏み出せるか?根拠ナシでも自信は持ったもん勝ち。前に出ろ。
やべー女は自信過剰ですが、一般的に女性は自信がなさすぎる。「女性が管理職になりたがらない」「昇進に意欲を表明しない」という傾向を科学的・統計的尺度で紐解いているのがこの本です。
本書の原題は「THE CONFIDENCE CODE:The Science and Art of Self-Assurance—What Women Should Know」。特に日本では美徳とされる”謙虚さ”がビジネスの世界では足を引っ張るという点が炙り出されています。日本人視点から見れば「めちゃくちゃ前に出る」属性を持つアメリカでも女性は「自信を持って自分の成果を主張する」という点が弱いことがわかります。
たとえば、数学のテスト前に性別を聞かれるだけで、女性の成績が下がるという研究結果があります。このように、社会的な期待やジェンダーステレオタイプが、女性の能力を抑え込む一因になっていることが、データをもとに語られています。また、女性の給料が男性より平均して30%低いことに、自信のなさが影響していると指摘してしています。それは、能力の問題ではなく、自分を売り込む力の不足が大きな障壁となっているというのが一貫した本書のメッセージです。
実際、ガツガツと自分の成果ややりたいことをアピールする態度はみっともない…と感じられる部分があるのは事実です。「ちょっとね…(あんなに前に出てみっともない)」という目線で見られることもある。しかし、私が記載した「やべぇ女管理職の特徴」記事の中でも触れたように、やばかろうが、まともだろうが「手をあげないヤツに席は回ってこない」のが、無慈悲な現実です。
自信のない振舞い、自信のなさとは以下のような思考とつながります。
「きちんとやっていれば、評価される」
「まともな仕事をすれば、認めてもらえる」
「実績もないのに前に出るのはみっともない」
こういった考え方は一見まともで、真面目で、きちんとしています。が!結局「完璧」なんてことはこの世になく、幻想の「完璧」を免罪符に一歩引くよりも、間違っていても粗くても「やります」と前に出れる人間にチャンスは回ってくるもんです。そもそも打席に立たなきゃ試行回数を回せないので。「鍛錬はいいから前線に出ろ」という、めちゃくちゃ脳筋な話に帰結するのですが、しかし実際の統計データや実験、あまたの実体験を元に「あるある」を詰めている点もあり、非常に納得感があります。
本書はタイトルこそ「女性」に焦点を当てていますが、実際には自信を持てずに悩むすべての人に向けた一冊です。男性であっても、仕事や人間関係の中で「自信のなさ」に直面することはあるでしょう。その意味で、本書は性別を超えて、多くの人々にとって価値のある内容となっています。
2.頑張っていればきちんと評価を得られるはず…シンデレラ願望が仕事にも?
フォロワーさんから教えていただいて読んだ本ですごく良かったです。が、タイトルがイマイチすぎて人に勧めて貰えなかったらスルーする可能性が高かった「翻訳本のタイトルがイマイチ問題」な本だったりします。
さて、働く女性にとって、本書『コーチングの神様が教える「できる女」の法則』は、恐らく「耳が痛い」指南書だろうと考えられます。ここに記載される女性特有の「12の悪癖」を見ただけで「わ~~~~~~」と思い当たるフシで頭を抱える人は多いのではないでしょうか!?
1. 自分の実績をきちんと言わない
2. あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する
3. 専門性を過大評価する
4. 人間関係を築くだけで活用しない
5. 初日から協力者を得ようとしない
6. キャリアより仕事を優先する
7. 完璧主義の罠に陥る
8. 喜ばせたい病
9. 矮小化する
10. やり過ぎる
11. 反芻する
12. 自分のレーダーで注意散漫になってしまう
上記が12の悪癖であり本書の目次ですが、女性が「自分の仕事をサポートとして語り、自分が責任者だと自信を持って言えない」的行動がどこからくるのか、また組織の中でなぜか一歩や二歩、なんなら三歩は引いてしまう行動原理がわかる…わかる本である…ということが伝わるかと思います。
1.2.の「自分の働きは誰かが見てくれるハズ」という態度はまるで少女漫画である日王子様に見初められる…的な思考のようです。また4.もありがち。6.は「ん?」と思う人もいそうですが、したたかさや狡猾さを持たずに目先の仕事を実直にこなしてしまう…といった観点から語られています。
本書が特に優れているのは、単なる批判や問題提起で終わらず、「では、どうすればいいのか?」という具体的なアクションプランを示してくれる点です。たとえば、「自分の実績をきちんと言わない」という癖については、自分が行った貢献を正確に表現する練習をすることを勧めています。「やり過ぎる」という悪癖に対しては、優先順位を明確にし、すべてを完璧にやろうとする姿勢を手放すことを提案します。
記載されている内容は私自身が配下の女性、同僚の女性を見ていても多く感じる事柄です。
「この人、こんなに働いているのに…なぜ、もっと自分の成果を言わないのか…?」「会社制度の便利さとバーターみたいなこと言ってるけど、別に条件は皆一緒なので自分の仕事の成果は伝えないとダメでは!??!?」「っていうか働きすぎでは!??!?評価と見合ってなくない!??!?」って、本当にあるんですよね。今のままでやってくれてる人に対して、評価やポジションを与えようって普通は考えないので、なんとなくそのまま…。
私自身の癖というよりは、なぜ周囲の優秀な女性が「一歩引いて」いるように見えるのか、そうしてしまうのかを理解するのに役立ちました。優秀な女性の配下を持つ男性管理職、また冒頭で記載したように「前に出ることが苦手でチャンスを逃している」男性にもおすすめの書籍です。
3. キャリアと私生活のバランスを考える時に読む本。全部「わたし」がやらなくていい。
『休みを考えるための書籍』としても紹介しましたが、現代は共働きを無視してキャリア構築することができません。まだまだ日本では(この本を見ると各国でも同じなんですけど)女性が調整弁になり家庭を運営する場合が多いものの、片側の頑張りだけで家庭運営もキャリア構築もできないよ~~~~ということを、様々な事例とインタビューを通して語られます。
本件はインタビューをもとにした研究結果としての側面も持ち、現代の共働きカップルが直面する3つの重要な転換期(キャリア確立期、育児期、空の巣期)について、具体的な対話方法と解決策を提示しています。
相互にキャリアがある大人2人が「労働経験に基づいた合理的・効率的な活動、またはその経験」をシェアしながら「時間効率を高めることで」自分たちの人生を”うまく回す”ことを目指し、それが片方の転勤・転職や子供を持つことなどの物理的制約によって「無理」となった時に、ジェンダー規範から女側が「降りる」を選択せず、カップル間の取り組むべき課題として捉えて乗り越える道筋を与えてくれます。
この書籍で最も重要なメッセージは「相互に素晴らしく完璧で経済的な観点も盛り込んだ成長しながら走れる関係」なんてものは幻想であり「どちらかが自分のキャリアを犠牲にして家庭にコミットすること」が解ではないという点を明確に示していることです。
カップルでキャリアをどう検討するかの対話用フォーマットもあり、事例を元に「自分たちが何を成したいか」を相互に会話し、設計できるようなアクションアイテムに落としている点も素晴らしいです。「働くとプライベートの両立」という現代共働きカップルすべてがぶち当たる問題への指南書としてぜひ手に取ってみてください。
4."女の子"を卒業し尊敬される大人として働くために必要なこと。
この本も原題の方がよくて、現代が『Nice Girls Don't Get The Corner Office』なんですよ。あ~~~~~~~ってなりません???『Good girls go to heaven, bad girls go everywhere』チックな、まさになタイトル。直感的に意訳すると「出世したいならいい子は今すぐやめなさい」的な感じ?
Corner Officeとは偉い人の部屋ってニュアンスの表現で、こんな感じのオフィスルームのめっちゃいいところを指します。キラキラCEOルームです。

女性が長年刷り込まれてきた「女の子」としての正しい行動をビジネス現場で取ってしまうことでプロフェッショナルではないと認識され外される、仲間だと認められない問題があります。実際に本の冒頭、はじめにの序論では「”女の子”は卒業しよう」という表題で、ビジネス現場に適さないが、女子が女子として幼いころから「あるべき」として叩き込まれた振舞いと引き裂かれた現状が記載されています。
女の子は「お砂糖にスパイス、レースにリボン、素敵で素晴らしいものでできている」とはマザーグースの一説ですが、時代による強度の差はあれども多かれ少なかれ「女は謙虚でつつましやかで笑顔でいればよい」という指針はどの国にもあるものです。
男の子は何でできている?
男の子は何でできている?
カエルにカタツムリ
それに子犬のしっぽ
そういったもので男の子はできている
女の子は何でできている?
女の子は何でできている?
砂糖にスパイス
それにすてきなものすべて
そういったもので女の子はできている
しかし、ビジネスの現場を作っているのは「カエルにカタツムリ、子犬のしっぽ」でできていると称され、ふわふわの女の子とは一線を画し、蹴られてゴミ屑扱いを脱するために男の子であることを捨て去り「大人になった男性」が相手なのです。
彼らに従順で、目立たず、愛される存在である”女の子”としての素養は、そのまま舐められて下に見られる要素になります。インストールされた「女の子としての正解」から脱せずに、自分たちの能力を正しく開帳できずに終わるのは社会構造上の歪みですが、この歪を客観的に理解してアンラーンしないでいれば、先にあるのは「都合のいい女」か「職場の勘違い女」のポジションです。
根本的には先にご紹介してきた書籍と同様に「女性の謙虚さ、受け身さ、正直さ、献身性」がビジネス現場においてはプラスにならず、堂々としたリーダーシップをどのように作っていくのか?が記載されています。実用的な101チェックリストと、それらを具体化するエピソードを紹介する形なので「自分が気になったポイント」を辞書的に逆引きして利用するのがオススメです。がっつり読み込まなくてもピックアップして活用できます。
ビジネスの場での具体的な振る舞い方から、キャリア構築まで、プロフェッショナルな女性として振る舞うためのアドバイスが記載されています。無意識に自分のキャリアを妨げている行動パターンの改善方法が具体的に示されているため、自分の振り返りや弱点補強に活用してください。
5. 自分の仕事を”サポート”として語らない。常に一歩引く癖を改めよ。
何度もXでご紹介している女性のキャリア本といえば!な本書、ビジネス・ゲーム。全ての書籍に共通していますが、書籍の中でも記載されている「女性の仕事はサービス・サポート的な仕事とみなされ、そういった仕事に向いているとされる」は本当に"あるある"だと感じます。
自分の仕事を「サポート」で語らないというのは結構大事な視点だと思う。サポートが得意、とかね。事実でもその言葉で語らないのが重要ではある。 pic.twitter.com/HTIVGBD6hi
— ぱぴこ (@inucococo) July 9, 2024
私の元にも多くのキャリア相談が寄せられますが「事務職、サポート、アシスタント」と語る彼女たちの仕事が「それは…PMでは?」「PMOでは?」「業務効率化と改善を推進したのでは?」みたいな、こう、お金が高くつく仕事に変換できることがめちゃくちゃ多いんですよ。
名前をつけるって大事なことです。自分たちの仕事とか役割の定義=名前を付けるってことなので。笑えない笑い話ですがアパレル販売員の求人に「セールス・コンサルタント」とか付けて、カッコよさそう&高給そうに見せる…的な手法は古くから利用されていますが、それを自分の仕事にも適応するのです。実務内容に嘘をつくわけではない「職務経歴書での見せ方」的な小技ですが変換をする人は非常に少ない。
自分の仕事の価値がどこにあり、何が市場に対して優位性を持つのか、見せ方と売り方…を考える時に、まさにここまで見てきた書籍で語られてきた「自分を主語にし、自分の成果を語り、自分の価値を定義し、より高位のポジションを得ていく」という活動が必要不可欠になるわけです。
ビジネスを「ゲーム」として捉える上でビジネスゲームのルールと、ルール構築側の力学を理解することは非常に重要です。敵を知り己を知れば百戦危うからず。自分が知っている「女性としての美徳」が必ずしも組織内での力学や、昇進の力学と同様ではない点を理解して、レバレッジポイントを適切にチューニングしていきましょう。
6. 知ってる?組織内でのラブ・アフェアは公平には裁かれないってこと。魔女は火あぶり。
真面目に「不倫」を考察した書籍で目から鱗です。不倫という行為がなぜ人間関係において頻発し、そしてその一瞬で家庭生活を破壊する可能性を持ちながらも、人々がその道を選ぶのかに迫る一冊です。本書は、世界中のカップルを支援してきた著者(カップル・セラピスト)が、結婚という制度と不倫の背景に潜む人間の心理や性の複雑さを丹念に掘り下げています。
本書は特に「職場の不倫」という話ではなく「不倫」そのものを掘り下げた書籍であり、なぜ不倫という「道徳的ではないこと」を行うのか、その魅力と余波を余すところなく掘り下げます。隠された欲望や再生の可能性に光を当てています。
なぜ、私がこの書籍を最後の最後に取り上げたか…ですが、職場の恋愛・もしくは不倫という関係で、ポジションを失ったり、会社を去る女性がマジでクソほど多いからです。
何やってんだよ…と言うのは簡単ですが、男女双方が不倫(W不倫)した際も、男性側が既婚者で女性側がシングルだった場合も、その逆でも、なぜか明確に責められてキャリアを失う可能性が高いのは女性側です。今更「火遊びは男の甲斐性」なんて華々しく称賛されることはありませんが、ラブ・アフェアの現場で「魅力的な女性だから仕方がない」と無罪放免になることは稀で、多くの場合は男はなんとなくその場に居続けるも、相手側が去っていく…はアリガチなことです。ま~じで本当によくあってウンザリする。
結局のところ、これは「自分のポジション取り」と「価値」を勘違いするから発生してしまう悲しき結果…というか、ここまでの書籍で散々「ビジネスという場所で持ち込むことにセンシティブになるべき”女の子の力”」を排除する方法が語られていましたが、恋愛・不倫はその力を最大化したと見られるわけです。本当は同罪のハズなのにね。
凡その傾向として「男性はビジネス現場に影響が出ることを嫌がり」ますが、女性は「その関係が例えビジネスに影響があろうとも恋愛を優先するような言動をする」ことがままあり、結果「女は感情的」くらいの扱いをされたりするので、不倫や浮気やセックスはマジの結婚を見据えたまっとうな関係以外は外でヤるのを徹底してください。
不倫したりした時に、対等に裁かれると思っているならその認識自体がもう「仕事と組織の文脈」をわかってないってことです。全部読み直して復習して!?!??
まとめ:あなたの仕事と幸福のために
別に偉くならなくていいし、一生働くかもわからないし、バリキャリになりたいわけじゃない…。わかります、わかります。でも、仕事における女性という性別と、組織の呼吸を理解しないまま「社会構造上与えられた女性の振舞い特性」をそのまま提示しても、いいことないって話なんです。
なんなら「うまく、ゆるく、自分なりに働くために理解したほうがいいこと」なのです。別に成長なんてしなくてもいい。けど自分がいる場所のルールは理解していないとババをひきます。
6冊ご紹介してきましたが、これらの書籍に共通するのは表面的なテクニックではなく、本質的な成長と変化を促す内容であることです。
自己認識と行動変容の具体的方法
組織におけるジェンダーダイナミクスの理解
実践的なコミュニケーション戦略
長期的なキャリア構築の視点
まだまだ社会は男性中心で、ロールモデルになるような女性の先輩がいないという会社組織も多くあるでしょう。その中で「いったいどう振る舞えばいいのか」「どのようにキャリア構築するべきなのか」に迷った時に、ぜひ手に取ってみて欲しいです。状況や課題に応じて、適切な本を選んでいただければと思います。
キャリアステージに応じて繰り返し参照することで、新たな気づきが得られると思うのでぜひ手元においてみてください!
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