振り子時計と「真逆」の魔法
ある街に、とても丁寧な暮らしをしているハナさんという女性がいました。
彼女のモットーは「完璧な調和」。
優しすぎるほど周りに気を使い
頑張りすぎるほど仕事に打ち込み
見守りすぎるほど子供たちの安全を確認する
彼女の心は、いつもピンと張った糸のようでした。
冷え切った心
ある夏の日、ハナさんは大切なプレゼンの資料を作るため、街で一番涼しいカフェに入りました。集中するあまり、彼女は気づきません。エアコンの冷気が、じわじわと彼女の指先を、そして心を凍らせていくことに。
「もっと完璧に」「もっと詳しく」
頑張りすぎた彼女がふと顔を上げたとき、体は芯から冷え切り、思考はガチガチに固まっていました。
「……もう、一歩も動けない」
炎天下の「真逆」体験
フラフラとカフェを出たハナさんを待っていたのは、むせ返るようなアスファルトの熱気でした。普通なら「暑い!」と顔をしかめるところですが、彼女はその場に立ち尽くしました。
(あぁ……あったかい……)
ジリジリと肌を焼く太陽。
冷え切ったハナさんにとって、その「極端な暑さ」は、何よりの救いだったのです。
彼女は思いました。
「私、冷房の効いた部屋で『ちょっとだけ温度を上げよう』としてた。でも、それでは足りなかったんだ。この太陽の下に来るくらい、思いっきり振り切らないと、私の氷は溶けなかったんだわ」
振り切る勇気
ハナさんは、自分の人生を見つめ直しました。
いつも「ちょっとだけ休もう」「ちょっとだけ手を抜こう」としていたけれど、長年のクセは、それでは戻りません。
「優しすぎる」自分に気づいたら… 一日は誰の頼みも聞かず、自分のためだけにワガママに過ごしてみる。
「見張りすぎる」自分に気づいたら… スマホを置いて、子供たちが泥だらけになっても一切口を出さずに遠くで昼寝してみる。
「極端すぎる!」と周りは驚くかもしれません。
けれど、一度反対側まで大きく振り切った「心の振り子」は、やがてゆっくりと、心地よい真ん中の位置(センター)で止まることを、彼女は知ったのです。
一般社団法人パラダイス・バードのカウンセラー紹介
TEAMS PARABA | paradisebird
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