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映画「死の天使」を観て

アウシュヴィッツでナチスの指令のもと、人体実験などに従事していた、ヨーゼフ・メンゲレのアウシュヴィッツのその後の半生を描いた、「死の天使」を観てきました。

もともと大学や院でイスラエル·パレスチナ問題の研究をしたり、卒論で反ユダヤ主義をテーマにした私にとって非常に興味深い作品でした。
作中で諸々印象的なことはたくさんありましたが(非アーリア人への侮蔑や伝統的文化とされるものへの固執など)、一番残ってるのは、メンゲレと女性の会話。
女性から「メンゲレってとても珍しい名前。どこのルーツ?」と聞かれ、少しの沈黙のあとに「知らない」と答えるヨーゼフ。
続けて「あなたの髪と目が黒いのは何故?」とも。
ベッドシーンでの会話のため、カジュアルな疑問というか、戯れの会話に映りがちなここ。
これはつまり、アーリア人の優位性を解き、優性遺伝子を残すために「劣等遺伝子」であるユダヤ人虐殺を信仰したヨーゼフ·メンゲレ自体がアーリア人の定義に当てはまらなかったことを示しているのだなぁと。
おそらく、アーリア人の伝統的とされる言語由来の苗字でもなく、特徴的とさへる金髪青目でもない。
(ヒトラー自身が同じく黒髪黒目だったことも時々指摘されています)
それを最後の方で、しかもなんとはなしの雰囲気で表現されてるのが印象的でした。


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