【香水レビュー】SPIRITUEUSE DOUBLE VANILLE / GUERLAIN(スピリチューズ ドゥーブル ヴァニーユ / ゲラン)|香水研究ノート「香水解剖書」
1.【香水プロフィール】
ゲランのアイデンティティそのものである「バニラ」を、かつてないほど贅沢に、そしてドラマティックに描き出した傑作。2007年、ジャン=ポール・ゲランによって生み出されたこの香りは、甘美なデザートの枠を超え、魂を揺さぶる「黄金の秘薬(エリクサー)」として昇華されました。
発売日: 2007年
調香師: Jean-Paul Guerlain
香りの構成:
トップノート: インセンス、ベイローズ、ベルガモット
ミドルノート: シダーウッド、イランイラン、ローズ、ジャスミン
ラストノート: バニラ、ベンゾイン
2.【解剖書】

3.【パーソナリティ】
まさにグラマラスタイプにおすすめです!圧倒的な魅力を放つ。それはカクテルのように深く混ざられた熟成した大人の深み。それは魅惑的で官能性を放ちます。その官能性がまさにグラマラスタイプにピッタリです。バニラの単なる甘さではなく、ラム酒のような芳醇なコクを纏うこの香りは、魅力を知り尽くしたグラマラスタイプにこそ相応しい。内側から滲み出るような圧倒的な存在感と、周囲を虜にするバニラの包容力がさらなる魅力を放つでしょう。
4.【香水レビュー】
お菓子のようなバニラを期待すると、その高貴な裏切りに驚かされるでしょう。これは『食べるバニラ』ではなく、『肌を陶酔させるバニラ』。それはグルマンの甘さではなく、イランイランやラムのような妖艶な甘さを伴うバニラの香りです。
トップからベルガモット、イランイランの明るくすこし妖艶な雰囲気を漂わせる香りが深く広がります。
その深みとはラムの香り。そこにバニラが重なりより厚みとコクが生まれます。さらにベンゾインがより深く何層も重ねます。
ラムの香りのアクセントがしっかり効いていて、マセレーション(浸漬)されることでバニラを官能的にかつ魅惑的にしているようなニュアンスを感じます。ゆっくりと、でもしっかりと。そのラムが効いたバニラは中毒的に惹かれていくような深みのある香りです。
イランイランなどの妖艶な甘さだけでなく、大人の魅惑的なバニラの香りを楽しめます。 まさにテーマとする官能的で中毒的な、肌を高揚させ包み込むようなエリクサー。
※エリクサーとは、錬金術で飲めば不老不死になれると伝えられる万能薬のこと。
バニラの官能的な一面を引き出した作品。深く何層にも重なる厚み。深さも芳醇なワインのよう。グルマンの甘さは苦手だけども大人の深みを表現したい方におすすめです!つけたては、さまざまな素材の良さを感じますが、少し経つとバニラが見事に調和して心地よさも与えてくれます。
