【香水レビュー】GRIS DIOR / DIOR(グリ ディオール)|香水研究ノート「香水解剖書」
1.【香水プロフィール】
メゾン クリスチャン ディオールのアイデンティティを象徴する「グリ(グレー)」。単なる中間色ではなく、ディオールの歴史を彩るクチュールの色彩を香りに翻訳した、現代のシプレ・ノートの最高峰です。
発売日: 2018年(※「グリ モンテーニュ」から名称変更)
調香師: Francois Demachy
香りの構成:
トップノート: ベルガモット
ミドルノート: ローズ、ジャスミン
ラストノート: パチュリ、アンバー、シダーウッド、サンダルウッド、オークモス
2.【解剖書】

3.【パーソナリティ】
クールタイプにおすすめです。この香りがもたらすパチュリやウッディーのしっかりとした骨格がクールタイプが持つ自立心にマッチするからです。主張するような華やかさではないですが、静かな存在感を放つ香りは気品を添えてくれます。
感情に流されず、自分のスタイルを確立しているクールタイプ。余計な装飾を削ぎ落とした先に現れる美しさが、纏う人の知性と品格を静かに、かつ強く印象づけてくれそうです!
4.【香水レビュー】
ローズにパチュリ、アンバー、シダーウッドのアコードが特徴的な静かな香り。
グレーを香りで再現するのはとても難しいのでは。と思いましたが、パチュリの効いたウッディアンバーがグレーの香りを生み出すために欠かせないのではないかと感じます。まさにインスパイアされた通り、豊かな色彩からグレーが生まれる過程のように、香りも同じく一つの調和が生まれたのです。
ただ単に白と黒を混ぜただけで偶然生まれた灰色ではなく、美しいグレーカラーを生み出すために計算されているよう。 このグレーと同様に香りも華やかな存在感を放つようなものではなく、静かな印象をもたらしますが、その静かな佇まいこそが美しく品格をつくっているようにも捉えられます。
パチュリが影となりベルガモットが光。その二つのパレットの架け橋をローズで繊細に描く。その繊細な重なり合いによって美しいグレーが生まれるかのようです。
少し経つと、パチュリがしっかりと効いていてローズやベルガモットが優しい余韻を形成。どこまでも品格と美しさを追求したディオールならではのグレーの香りを楽しめます。
美しいディオールを象徴するグレーカラーが作られる過程と調香を重ねた作品。シンプルな香りの構成にはなっているものの、見事に調和がされているまさに気品ある佇まいを感じさせる作品です。人の肌に載せることで優しくほのかに香るでしょう。
