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【香水レビュー】LILIA BELLA / GUERLAIN(リリア ベーラ / ゲラン)|香水研究ノート「香水解剖書」

1.【香水プロフィール】

  • 発売日: 2001年

  • 調香師: Jean-Paul Guerlain

  • 香りの構成:

    • トップノート: スズラン、ライラック

    • ミドルノート: ジャスミン、ローズ

    • ラストノート:


2.【解剖書】


※そのコンセプトやブランド、ポジションによって異なるため、☆が5つだからいいということではありません。そのコンセプトに合っているかも重要です。

3.【パーソナリティ】

スズランの軽やかさと複雑さを併せ持つこの香りは、ロマンティックタイプの方におすすめです! 自らアピールするのではなく、そこに咲いているだけで周囲を魅了するような確かな存在感。清潔感の中に宿る「凛とした気品」は、前に出るよりも、ただそこにいるだけで美しい、そんな静かな佇まいを持つ方に相応しい香りです。

また、どこか懐かしく端正な印象は、クラシカルタイプの方にもおすすめです!流行に左右されず、自分が信じる昔から継承される「美しさ」を静かに守り続けるような想いををこの香りから感じられます。


4.【香水レビュー】

スズランといえば、軽やかで透明感溢れる香りを想像する方が多いと思いますが、この作品はその透明感の奥にある「複雑さ」を表現しています。
スズランは天然香料として採取できない素材ですが、ジャン=ポール・ゲランはまるで「天然のスズランが持つ、無数の芳香成分が放つ魅力」を表現したかったのではないと思わせます。

ジャスミンが透明感の奥に立体的な奥行きを作り出し、ライラックの華やかな香りがスズランの輪郭を縁取ります。個人的に感じる微かなスモーキーな印象や花の蜜の奥にある渋みこそが、この作品の魅力です。

スズランを生命力に満ちた一つの植物は、 花束にした時に放たれる、人を惹きつけて離さない魅惑的な香り。美しいスズランをゲランらしく、上品さで仕立て上げた作品です。

初めてこの香りに触れた時は、ただ「透明感を極めた作品だな」という印象でした。しかし、時を経て、改めて向き合ってみると、スズランが湛える圧倒的な上品さと、その奥に潜む「深み」に強く心を揺さぶられます。一体、何故これほどまでに印象が変わったのでしょうか。

かつてもスズランを再現した名香はいくつか存在しましたが、現代主流となっている「クリスタルな透明感」とは一線を画します。それは、単にクリアであるだけでなく、植物の苦味や蜜の重みまでをも含めた、多層的な透明感なのです。

「透明感」という言葉の定義は、時代と共に移り変わっていくものなのかもしれません。かつての巨匠が描いた「深淵なる透明感」こそが、今の私たちが求める真のエレガンスを教えてくれているような気がしてなりません。

RINA

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