子どもが成長を感じる“否定言葉と事実言葉”
子どもは“成長を感じる言葉”で伸びていく
子どもは、どんなときに成長していくのか。
「できないことができるようになったとき」
多くの保護者がそう考えると思います。
もちろん、それも一つの成長です。
ただ、その“できるまで”には時間がかかります。
大人が思っているより、ずっと。
そして子どもは、親の言葉に思っている以上に敏感です。
否定に近い言い方をされると、
「よし、直そう」とはならず、
「できない自分」を強く意識してしまうことがあります。
これは、親子関係の難しいところだと思います。
■ 否定ではなく“事実”を伝える
ピーター先生も、子どもに運動を教えるとき、
できていない部分を強く指摘する方法は使いません。
子どもの心が閉じてしまうからです。
大切なのは、
「できていない」ではなく「今こうなっている」を伝えること。
たとえば縄跳びで腕が横に伸びてしまっている子には、
×「手が伸びてるよ!肘曲げて!」
○「今ね、腕が真横に伸びたまま跳んでいるよ。
そうすると縄の位置が上に上がりやすくて引っかかるかも。
肘を少し曲げると、縄が下がって跳びやすくなるよ。」
どちらも同じ内容なのに、
子どもが受け取る印象はまったく違います。
否定されたのか、
それとも“状況を教えてもらっただけ”なのか。
後者のほうが、子どもは素直に動きを変えられます。
■ 成長が見えたら、“事実をそのまま返す”
練習を続けると、少しずつ肘を曲げて跳べるようになります。
そのときの声かけも同じ。
「肘が曲がって、前より跳びやすくなってきたね。」
これも事実を伝えているだけです。
褒めてはいない。
でも、子どもは確実に“褒められた”ように感じます。
理由は簡単で、
努力した結果を、大人がちゃんと見てくれている
それだけで、子どもは嬉しくなるからです。
■ 子どもを伸ばすのは「できない → できる」だけじゃない
子どもの成長は、
“できないことを改善すること”だけではありません。
自分の動きに気づけた
ひとつの形から、少し変化を出せた
「どうすればいいか」を理解できた
間違えても、また挑戦しようと思えた
こうした“微細な成長”を
大人が気づいて言葉にしてあげると、
子どもはぐっと伸びていきます。
否定と事実。
この小さな言葉の違いが、
子どもの心の反応を大きく変えます。
ぜひお子様の指導に取り入れてみてください。
