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フランスで見つけた迷子の日本語たち

海外で暮らしていると、街の片隅でふいに“日本語の影”を見つけることがある。

それは、しみじみ懐かしい——というより、「え、どうしてそうなった?」 とツッコミたくなる方向のものだ。

たとえば、これ。 

POITIERS 「ポワティエ」の市役所周辺にて

ピンク色の大きなコンクリートブロックに、緑で 「ヨグン」 と描かれている。

ただ、字が素朴すぎて、「ソ」なのか「ン」なのか微妙で ヨグソ? ョグン? と迷う絶妙な“日本語っぽさ”。

レストランでは、メニューに “寸し” と書かれた Sushi。

裏巻き寿司はさらに進化して “転覆マキ”

いや、転覆しちゃダメ。

観光地のお土産コーナーでは、「頭を右に傾けると読める日本語らしい」Tシャツが売られていたけれど、ぐるぐる回しても何も読めなかった。

もはや言語というより暗号。

海外にはこういう“迷子の日本語”がそっと溶け込んでいる。

正しくないけれど、どこか憎めない。

むしろ、見つけた瞬間にちょっと嬉しくなってしまう。

そして思うのだ。

ああ、日本語はこんなにも世界をさまよっているんだ、と。

誰かが「本物の日本語だ」と信じて使っているのかもしれないし、
ただの遊び心かもしれない。

異国で暮らす身には、思わず心がゆるむ小さな発見でもある。

そんな“迷子の日本語”に今度はいつ出会えるかな。

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