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PharmaXはAX事業を始めます

こんにちは。PharmaXの上野です。

これまでPharmaXは[YOJO](https://pharmacy.yojo.co.jp/lp)というtoC事業をメインで行ってきましたが、実は2025年頭からAX(AI Transformastion)事業という新事業を立ち上げていました。

一言でいえば、AIエージェントで医療・ヘルスケア業界をアップデートしようという事業部です。


また、AX事業の立ち上げに伴って、PharmaXは、YOJO事業を行うYOJOカンパニーとAX事業を行うAXカンパニーの2カンパニー制に移行しました。

YOJO事業のカンパニーCEOは、全社のCEOでもある辻が努め、私は全社のCTOとしては引き続き全社横断での技術面のリードは行います。


私を始め、事業部のメンバーはこの数ヶ月で多くの企業様とディスカッションを行ってきました。

ありがたいことにすでに多くの引き合いをいただいており、充実した数ヶ月を送ることができました。


今回、社外に社外に対してこのようにAX事業を広報するのはこの記事がはじめてとなりますが、私たちPharmaXがAX事業を通じて成し遂げたいことやAX事業に込めた想いをシェアしたいと思います。


また、今後の展望についてお話しすることで、共感いただけた方には是非仲間なっていただきたいと考えています。


AX事業とは

AX(AI Transformation)事業は、AIで医療・ヘルスケア業界のあり方を変革するための事業です。PharmaXでは、AX事業を通じて「AIと医療者が協働し、最適な医療とセルフケアをいつでも誰にでも届ける未来を創る」というミッションを掲げます。


簡単に言えば、医療・ヘルスケア業界でAIエージェントを活用し、既存の医療インフラをアップデートすることをお手伝いするための事業です。


これからは、人とAIが協働することで、これまで実現し得なかったようななめらかな医療体験を実現できる時代に突入します。

私たちは、AIエージェントによって不要な仕事を代替し、医療者がより多くの患者と向き合い、心通わせられるように貢献したいと思います。

私たちが目指すのは、医療者の力を最大限開放することで、多くの方がより健康で穏やかに過ごすことができる世界の実現です。


YOJO事業で何をやってきたか

PharmaXはYOJOというかかりつけオンライン薬局プロダクトを運営しており、その中で薬剤師の業務を代替するAIエージェントを活用してきました。


YOJOでは、ユーザーからの健康相談を受け、オンラインでOTC医薬品を購入していただくことができます。

一度買って関係性が終了ではなく、症状が変われば医薬品を変更することができるなど、継続的に使い続けていただくサービスを目指しています。

YOJOのサービス概要

このYOJOの中でのユーザーとのやり取りは、すべてAIエージェントが一次対応を行います。

AIエージェントがユーザーからのメッセージを受け、簡単かつ医学的に問題ない問い合わせには自動で回答します。8割程度のメッセージはAIが自動対応しており、残りの2割のメッセージは薬剤師に返信を依頼します。

つまり、薬剤師からすればAIに仕事を振られたというような体験になります。
これが私たちがYOJOで実現しているAIエージェントと専門家の協働です。

YOJOでのAIエージェントと人の専門家の協働事例


問い合わせ対応だけではなく、その人の症状にあった医薬品の一時的な選択(購入前には薬剤師がチェックします)や、サービス側からユーザーに送る体調確認や手続き系のリマインドなどもAIエージェントが自律的に判断して送ります。

ChatGPTのように会話を投げかけられたときだけ答えるのではなく、こちらからの能動的なアクションもAIエージェントが行うのが肝です。


また、上図では、AIエージェントを1つのエージェントとして擬人化して図示していますが、裏側では、YOJO全体で100近い数のプロンプトでLLMが動いています。

これを実現するためにYOJOでは、Agentic Workflow(フローエンジニアリング)と呼ばれるような設計思想をメインにしてAIエージェントを実装しています。
Agentic Workflowとは、下記のように複数のLLMの処理を組み合わせて、系全体で目的とする処理を行わせようとする設計思想です。

Agentic Workflowのイメージ

Agentic Workflowの一例としては、問い合わせ対応を行う際には、会話分類を行い、その分類結果をもとにそれぞれの分類に即したプロンプトでメッセージを作成&送信するというような処理です。

また、作成したメッセージを複数のLLMで評価し(LLMでLLMを評価することをLLM-as-a-Judgeと呼びます)、一定の評価基準を上回ったものだけが自動で送られるようにすることで、安全性を高めるような工夫も行っています。
これもLLMの処理を組み合わせているので、ある意味ワークフローを組んでいると言えます。


このような設計思想に関しては、詳しくは下記の記事をご覧ください。

「完全自律型」AIエージェント至高論への違和感〜ワークフロー構築という現実解

YOJOのLLMフローエンジニアリング・アーキテクチャを解説します

AIエージェントを本格導入してからというもの、平均的なユーザーの返信待ち時間は1〜2分程度となっており、LINE登録後の購入率は50%近く向上し、ユーザー満足度も5点満点中4.5点と非常に高水準を実現しています。


PharmaXがAI事業を行う理由

このようにPharmaXには、専門家が行う複雑な判断をAIエージェントに落とし込み、人と共存させることができるノウハウがあります。

特に医療・ヘルスケア業界では、最終的な責任を人間が取るという仕組み自体はしばらく残っていくことでしょう。

つまり、AIと人が生産性高く協働するという体験をどのように作り込んでいくのかということを真剣に考えていく必要があります。


また、医療業界では安全性を担保するノウハウも非常に重要です。

当然と言えば当然ですが、他業界と比較しても、AIの安全性に対してシビアな目を向けられるのが医療・ヘルスケア業界です。


YOJOの仕組みとしてご紹介したようにPharmaXでは、評価を実アプリケーションに組み込んで運用するノウハウを蓄積しており、このノウハウは今後医療・ヘルスケア業界でAIエージェントを構築していく際のキーポイントになります。

実際、YOJOでは、AIエージェントを本格導入してから、健康被害のような事象は発生したことはなく、非常に高い信頼性を維持しています。


また、ユーザー満足度の高水準からもお分かりいただけるように、ユーザーにとって違和感なく、かつある種“気の利いた”対応すら実現できています。


ユーザーが人生を豊かにするパートナーとしてAIを信頼できるようになるには、高い安全性が求められます。また、人間らしいウェットなコミュニケーションも重要です。


具体的にはどのような事業を行うのか

具体的にどのようなことを行うのか、プロダクトを作るのかということはまだ申し上げられないことも多いのですが、

すでに

  • ドラッグ・ストア、調剤薬局

  • 医薬品卸

  • 製薬企業・健康食品メーカー

などの企業様と具体的な話をさせていただいております。

もう少しオープンにできる事例が溜まってきたら、是非シェアさせていただきたいと思います。


医療業界、特に薬局業界では、「対物から対人へ」というスローガンが、この5年間ほど掲げられてきました。
つまり、DXを推進し、これまで人が行ってきたような薬のピッキングなどの対物作業や事務作業を減らし、人と向き合う対人業務へシフトすべきであるという方針が示されてきたのです。

確かにこの5年で進んだDXもかなりあります。

ですが、実際には、医療者は相変わらず事務作業に忙殺されており、人と向き合う時間が取れないという現実は、決して大きくは変わっていないように見受けられます。


今こそAIの力を使って、医療者を不要な業務から開放し、人と向き合う本質的な業務に向かわせられる時が来たのではないでしょうか。


今後の抱負と宣伝

PharmaXは、医療・ヘルスケア業界におけるAIエージェント活用のリーディングカンパニーになりたいと考えています。

日本の医療・ヘルスケア状態は逼迫しており、今こそ変革が必要です。

AX事業の立ち上げに伴い採用活動を本格的開始しております。
とくにAXカンパニーのカンパニーCTOを全力募集しております。
私と二人三脚でAX事業を立ち上げ、技術的なリードをおまかせできる方を募集しています。

事業の立ち上げ期ですので、ご自身でコードも書いていただく必要もあるかと思います。
技術に立脚しながら、事業の向かう先を一緒に議論できる方を求めております。

ご興味のある方は、上記から是非エントリーいただければ幸いです。

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