🌸特性がある子の将来は就職だけじゃない!海外で広がる多様な自立という選択肢 | 子育て | 子育ての悩み | 特別支援教育 | 療育 | 放課後デイサービス | 放デイ | 学校 | 支援級 | 発達障害 | ASD | ADHD | 自閉症 |
こんにちは、春乃ひかりです。
「この子は将来、満員電車に乗って毎日会社へ通い、上司の複雑な指示に従って働くことができるのだろうか……」
「発達特性のあるわが子が、大人になったとき、自分らしく働き、自立して暮らしていけるのだろうか」
自閉スペクトラム症(ASD)やADHDなどの発達特性を持つお子さんを育てていると、このように将来の就労や自立について、大きな不安を抱える保護者の方は少なくありません。
親としては、安定した仕事に就き、経済的にも精神的にも自立してほしいと願うものです。
しかし、学校生活で集団行動やコミュニケーションに苦労する姿を見ていると、社会に出てからやっていけるのだろうかと心配になってしまいますよね。
しかし近年、海外の発達障害支援やキャリア支援では、
一般就労だけを唯一のゴールと考えるのではなく、一人ひとりの強みや特性に合った多様な働き方を選ぶという考え方が広がっています。
一般企業への就職だけでなく、自営業やフリーランス、小規模なマイクロビジネスなど、自分の得意なことを活かした働き方を支援する取り組みも少しずつ増えてきています。
今回は、発達特性のある子どもたちが、自分らしく働きながら自立していくための多様な選択肢についてお話しします。
1. 一般就労が難しく感じられることがある理由
海外のニューロダイバーシティ研究では、
一般的な職場環境は、発達特性のある人にとって負担が大きくなりやすい場面があることが指摘されています。
例えば、
・暗黙のルールや空気を読むことが求められる
・複数の仕事を同時に進めるマルチタスク
・急な予定変更への対応
・オフィスの騒音や照明、人混みなどの感覚刺激
こうした環境では、本来の能力以上にエネルギーを消耗してしまう人もいます。
もちろん、合理的配慮を受けながら一般企業で長く活躍している当事者も数多くいます。
一方で、自分に合わない環境で無理を続けた結果、強いストレスからバーンアウトや二次障害につながってしまうケースがあることも知られています。
大切なのは、一般就労が向いている・向いていないという二択ではなく、その人に合った環境を選べることなのです。
2. 強みを活かす働き方という選択肢
近年、海外では一般就労だけでなく、自営業やフリーランス、小規模なマイクロビジネスなど、多様な働き方を支援する取り組みも行われています。
その考え方の中心にあるのは、
苦手を平均点まで伸ばすよりも、得意を活かす
という発想です。
例えば、
・プログラミング
・イラスト制作
・動画編集
・データ入力
・翻訳
・ハンドメイド作品の制作
・専門知識を活かした情報発信
など、本人が長時間夢中になれる分野を仕事につなげていく方法です。
また、
在宅勤務やオンラインで働ける環境を選ぶことで、
・感覚過敏への配慮
・通勤ストレスの軽減
・自分のペースで働ける
といったメリットを得られる人もいます。
さらに、お金の管理や営業など苦手な部分については、家族や支援機関、ITツールなどを活用しながら補っていくという考え方も広がっています。
3. 普通の社会人より自分らしく働ける人を目指す
自立とは、
何でも平均的にこなせる人になることではありません。
自分の得意・不得意を理解し、必要な支援や工夫を取り入れながら、自分らしく働き続けられることも大切な自立の形です。
親としても、
「普通に就職できるだろうか」
という視点だけで将来を見るのではなく、
「この子は何に夢中になれるだろう」
「どんな環境なら力を発揮できるだろう」
という視点で、お子さんの強みを探していくことが、将来の可能性を広げることにつながります。
一般就労、障害者雇用、福祉的就労、フリーランス、自営業など、働き方にはさまざまな選択肢があります。
一つの正解に当てはめるのではなく、
お子さんに合った道を一緒に探していくことが大切なのです。
4. 今日からできる小さな一歩
将来のことを考えると不安でいっぱいになってしまったら、まずは今日からできる小さな一歩として、
「ちゃんと就職できるかな」と心配する前に、お子さんが誰に言われなくても夢中になって取り組んでいることを、一つ書き出してみる
ことから始めてみませんか。
ゲームでも、電車でも、昆虫でも、絵でも、工作でも構いません。
その「好き」が、将来の学びや仕事につながる可能性を秘めているかもしれません。
お子さんの強みを少しずつ見つけ、育てていくことが、将来の選択肢を広げる第一歩になります。
就職は、自立への大切な選択肢の一つです。
しかし、それだけが唯一のゴールではありません。
一般就労、障害者雇用、福祉的就労、フリーランス、自営業など、一人ひとりに合った働き方を選べる時代になりつつあります。
私もそうでしたが、無理をする働き方はある程度は継続できても、
そのうち心身ともに支障をきたす可能性があります。
お子さんの苦手な部分だけを見るのではなく、その子ならではの強みや興味にも目を向けながら、その子らしい未来を一緒に育てていきましょう。
今回の内容について、あなたのご家庭では、お子さんの将来の働き方や自立に向けて、どのような工夫や準備をされていますか?
ぜひコメントで教えてくださいね。
春乃ひかりでした。
用語解説
マイクロビジネス(Micro-Enterprise)
個人が自分の得意分野や専門性を活かし、小規模に始める事業のこと。海外では、発達障害のある人の働き方の選択肢の一つとして支援されている地域もあります。
合理的配慮
障害や特性のある人が能力を発揮できるよう、一人ひとりの状況に応じて環境や方法を調整すること。就労では、業務内容や勤務方法、コミュニケーション方法などを柔軟に調整する取り組みが含まれます。


