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tama3ro
理性をとかす夜──夫婦の秘密
「やめて…」と言いかけた声は、最後まで届かなかった。
あなたの指がかすかに触れるだけで、息が詰まってしまう。
浅く撫でられているはずなのに、もっと奥深くが疼いて、身体の芯が勝手に応えてしまう。
「違う…のに」
否定の言葉とは裏腹に、腰は浮き、脚は震え、どうしても止められない。
胸の奥がひりつくほど熱く、抑えた吐息が喉を震わせて甘い声に変わる。
恥ずかしさで目を閉じても、あなたの視線に絡め取られて逃げられない。
波が押し寄せるように、奥から痺れる快感がせり上がり、理性を容赦なく溶かしていく。
溺れるような心地よさと、どうしようもない切なさが同時に胸を満たし、頬を濡らす涙になる。
「泣いてるの?」
意地悪に囁かれても、首を振ることしかできない。
「違うもん」って強がるけれど、真実はあまりにも明らかだ。
私を泣かせているのは、快感じゃなくて、愛そのもの。
あなたに抱かれるたび、身体も心も、全部がほどけてしまう。
理性をとかす夜。
夫婦に隠しごとはないはずなのに、この涙だけは秘密にしておきたい。
泣かされるたびに、私はまたひとつ、あなたに溶かされていく。
