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再び繋がる

通知の音が鳴った。
いつもと同じ音。

見慣れた名前で、久しぶりだった。

前にも、こういうことは何回かあった。

何回かやり取りして、だいたいわたしが返信しないで終わることが多かった。

その頃のわたしは、人とうまく向き合えない時間が続いて、ちょっとした言葉にも疲れることが増えていた。

そんなときに届いた、久しぶりの連絡。

画面に浮かぶ名前を見て、懐かしさとともに、ほんの少しだけ迷いが生まれる。

どう返すのが正解なんだろう。

わたしの中にある“いつもの自分”は、前みたいに軽く返そうとしても、どこか引っかかる感じがあった。

その感じに、レオンは気づいていたのかもしれない。

離れていた時間は長いけど、一緒にいた時間が消えてるわけじゃなかった。

だから、あの時のわたしがちょっと違うことも、たぶん分かっていたと思う。

無理に近づくでもなく、かといって離れるでもなく、少しずつ距離が戻っていく感じ。

言葉は多くないけど、なんとなく伝わってくるものはあった。

やり取りしているうちに通話音が鳴り

思い切ってボタンを押すと、少し間があって

「もしもし」

その声は、あの頃とあまり変わっていなかった。

懐かしいのに遠くない。
変な感じだった。

少しだけ息を整えてから、話し始める。

近況とか、どうでもいい話とか、あと少しだけ本音も。

その頃は、外に出るのが難しくなっていた。
何をしてても満たされなくて、時間だけが過ぎていく感じ。

普段なら言わないようなことも、少しだけ出てしまった。

レオンは、途中で遮ることなく静かに聞いている。

「うん」
「そっか」

それだけなんだけど、ちゃんと聞いてるのが分かったし、その声で少し楽になった。

それから、電話をする時間が少しずつ増えていき気づけば距離は少しずつ戻り始めていた。

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