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(2025/11/09 配信台本)【5e】モンスターを『役割』で配分して遭遇を組んで見よう

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前書き

5e Game Master Resource Document 現在リリース中です

5e Game Master Resource Document リリース中!

現在 DriveTHRU RPGにてリリース中。こちらも色々ご指摘等を受けて、チマチマと誤植やレイアウトの補正も進めています。ガチッとまとめてやる折、ハイペースに逐次リリースした方がいいのかもなぁと思ってひとまず11月中に部分的にでも直したものをアップロードしたいと思ってます。

今週のTRPGニュース

フォーゴットンレルムの5e版ソースブックがプレリリース開始!

いろんなところのレビューを読んでるが、「ここからフォーゴットンレルムに入るならかなり充実した情報がまとめられている。ただ、これは1冊にまとめて出せたのではないか?」みたいな評価が中心かな。個人的にはFoundry VTT版まで待ちです(D&D Beyond から Importer使って導入してもいいけど、それよりはちゃんと公式が依頼して作成しているFoundryモジュールの方が出来が良いらしいので)
沢山の小さなアドベンチャーが実装されているのは評価は高めって感じですかね。様々なミニアドベンチャーを組み合わせ、それを君の卓で実践してストーリーを生んでみてくれ、って感じ。

いろんなバンドル販売も進んでいる

ここでは主に5eのバンドル商品について取り上げますね。

このバンドルは、みんな大好きKobold PressのD&D5eで使えるダークファンタジーセッティング集だ。僕もこの中に含まれている本はいくつか持っているが、特に沢山の悪のカルトの組織説明と幹部級NPCのデータ、段階別の悪事について詳細に説明している「Demon Cults & Secret Societies for 5th Edition」と、12本の様々な塔を舞台にした遭遇集(ミニアドベンチャー)の「12 Peculiar Towers for 5th Edition」は持っていて損はない。どんなキャンペーンにも混ぜ込めるし、アドベンチャーのネタ作りにも役立つ…はずだ。

これは「パグマイア」と同じデザイナーが作成し、だいたい同じ世界の中にある「猫が中心の国」を舞台にした第五版をベースとしたRPG「Monarchies of Mau」(日本語版「マウ連合君主国 RPGルールブック」)のバンドル商品だ。

コアルール、サンプルキャラ、アドベンチャー集に加え、VTTアセット(つまりオンラインセッションに使えるトークンとか)も含まれて$14.95だ。猫大好きの人は手に入れるといいかもしれない。コアルールは日本語で出ているし、お持ちの方でサプリメントに興味のある方はこれをベースに読み進めることも出来るでしょう。

コアルールに関しては日本語版がamazonならこちらから手に入るので、まだ持ってなくて興味のある人はここから手に入れてみよう。

MÖRK BORG(ムルク・ボリィ)日本語版Kickstarter開始!

MÖRK BORG 日本語版のKickstarterページ。すでに目標額達成中!目指すはストレッチゴール400%超え!!

いや~、ここ数日のRPGファンの話題はこれで持ちきり…でしたよね?尖りに尖りまくったアートワークと破滅的世界観で英語圏でも大はやり、今やヴァリアントルールが山のように生まれているスウェーデン製TRPG「MÖRK BORG」がまさか日本語で読めるようになるとは!
この本、とにかくアートワークが滅茶苦茶凝っていて、それは裏を返すと「日本語フォントを考え無しに使うとダイナシになる」ようなタイポグラフィを多用しているってところでして…。
原著のウォークスルーレビューなんかも目を通してほしいが、黒・黄色・赤などのざらついた色使いとデザイン!一目で「このゲームはヤバい」とわかってしまうインパクト。なお基本的に世界は破滅に向かっていて、日数が経つと破滅に至るプロセスが勝手に進んでしまい、そして最終的には世界もPCも滅びて「ルールブックを焼く(ルールにそう書いてある!)」ことになる。もう目標額は達成しているので、KICKして半年くらい待てば(まだその頃までこの世界も無事ならば…)極上のRPG体験の出来るTRPGが手に入るって寸法ですよ。
一応OSR(オールド・スクール・ルネッサンス)のカテゴリにあるゲームだが、Kickstarterの説明文にも書いてあるとおり「それを意識せずとも面白いゲーム」なのは間違いない。みんなで小悪党になって、滅び行く世界で足掻いて生き延びてみる、あるいは派手に死んでいこう。

以下に、国内外のレビュー・解説動画も貼り付けておくね。

あ、あとセールで買った本が凄かった。「Land of Eem: The Mucklands Sandbox Campaign Setting」

Land of Eem: The Mucklands Sandbox Campaign Setting表紙

色々「評判は予々」って感じで聞いていた「Land of Eem」というTRPGなんですが、ちょっと前にキャンペーンセッティングガイドがセールになっていまして。飛び込んでみたんですよ。これがもう非常によろしい感じで。

元々はグラフィックノベルシリーズ「Rickety Stitch and the Gelatinous Goo」と「Dungeoneer Adventures」2作に共通する世界観の元で遊ぶためのRPGで、4冊のハードカバーから構成されるなかなかの大作なのだが(ゲームの方に興味が出てきたら、クイックスターターを覗いてみよう)、この「キャンペーンセッティング」はあまりゲームのルールやデータに依存していない。そのため、他のゲームにも当然応用が利く。

6つの地域で構成された世界で、各地域で「SETTLEMENTS(居住地)」「SITES(拠点)」「POINTS OF INTEREST(興味を引く場所)」「ZONES(ヘクスマップの用意された領域。探索を進め開拓していく)」「LAIRS(敵対者が住む場所)」に分けられ細かく解説されている。そのレイアウトもキマっててみていて楽しい。
各地で手に入る噂やクエストの例示もされており、そのクエストも「HIJINKS(騒動・イタズラ)」「DERRING-DO(英雄的な冒険)」「DOOM AND GLOOM(悲観と絶望は避けられない冒険)」と3つのカテゴライズがアリ、それそれをクリアすると「HEROIC TITLES(英雄の称号)」が手に入って地域の有名人になっていく、等の遊び方も出来る。
TRPGを出版したい人にとって、レイアウトやアートワークも参考になると思う。非常に良い本でした。

モンスターに役割をつけて遭遇に厚みをつけてみよう

かつてD&Dのモンスターには"役割"があった!
こう言うと、D&D古強者ベテランの方々ならピンとくると思う。そう、4版のモンスターに設定された「役割」だ。第四版ダンジョンマスターズガイドP.54にその記述が残されている。
このモンスターの役割だが、第五版で遭遇を組むときにも十分応用が利く。この戦闘はどんな戦闘にしたいのか、どうやってプレイヤー達に攻略してほしいのか、あるいはプレイヤーにどうやって緊張感を与えるか、そういうことを考える際の指針になるものだ。今回はこの「役割」について解説していきたい。

モンスターの役割:奇襲役(Ambusher)

これは戦場で身を隠していたり、イニシアチブ発生前に襲いかかってきたりするモンスターだ。PCからの攻撃をかわしたり受けにくかったりする能力を持ち、隠れていれているところから攻撃するとでかいダメージを与えたりする。フェーズスパイダー(5eCore p.196)、密偵(5eNPC p.13)あたりがそれにあたる。既存のモンスターに高い〈隠密〉技能を持たせ(その代わりHPを削りACを下げるとかする)、見つからないうちに接敵して「有利」で当てるのを狙っても良い。

モンスターの役割:砲撃役(Artillery)

遠距離からの高いダメージを与える能力を持つが、ACやHPは低めに設定されている傾向。序盤にPCを高いダメージで圧倒して、「まず倒すべきはあいつだ」と誘導していくように使うと便利だ。通常はPCの間合いが届かないところにいるため、遠隔武器や呪文を駆使して倒していくことになるだろう。ヒル‧ジャイアント(5eMDF p.63)や斥候(5eNPC p.9)などが当たるが、既存のモンスターにもう少し良い装備を持たせることで対応も可能だ。キャントリップの魔法だけ使うタイプのモンスターとかを自作するのも良い。

モンスターの役割:暴れ役(Bruiser)

暴れ役のモンスターは文字通り「高ダメージを近接攻撃で与えて暴れる」役だ。命中精度は低めにしておき、ただし当たったときのダメージを高めに設定すると緊張感が増す。モンスターのACやHPをあまり高くせずに設定しておくと、「やられる前にやっておこう」とPC達を誘導することができる。エティン(5eMDF p.22)、アウルベア(5eMDF p.5)、ウルフ(5eCore p.183)などを利用すると良いだろう。

モンスターの役割:制御役(Controller)

制御役はPCへデバフを与えたり、環境を変化させたりすることで戦場の有り様を変える能力を持ったモンスターだ。これは非常に強力な効果を生むので、単なる雑魚戦で出すのは慎重になった方が良いかもしれない。対ボス戦のときに1~2人用意して後方に配置、そして前線の地形を歩行困難状態にしたり、PCを拘束状態にしたり、あるいは味方を鼓舞したりテレポートさせたり。そういう能力を使いこなしてPC達を攪乱していこう。コッカトリス(5eMDF p.51)、エターキャップ(5eMDF p.21)、ハーピー(5eMDF p.148)あたりがそのまま役割を設定出来る。NPCにベインとかホールド・パーソンを持たせるなどしても良い。

モンスターの役割:防御役(Defender)

防御役は高いACやHPを持ち、ダメージを吸収していくのが役目だ。高い攻撃力を持ったPCに張り付いて足止めし、攻撃を高いACとHPで吸収していくと、他のPCはどうにかしてこの防御役を排除しなければ、となるだろう。もしくはボスの隣に張り付かせて、ボスに攻撃が加わったら割って入る等するリアクション能力を加えてもいい。アニメイテッド‧アーマー(5eMDF p.7)、チュール(5eMDF p.84)、ゼラチナス‧キューブ(5eMDF p.18)、騎士(5eNPC p.5)、シャンブリング‧マウンド(5eMDF p.67)あたりがそれに当たる。既存のモンスターに割り込み能力とかをリアクションに追加するのも良い。
ただ、これをあまり多用すると戦闘が重くて遅いものになり退屈してしまう。なるべくラストの戦闘でPCの足止めをするのとボスを守ることに専念させた方が良いかもしれない。

モンスターの役割:指揮役(Leader)

指揮役となるクリーチャーには、他のクリーチャーを助ける能力がある。治癒したり、攻撃修正値やセーヴィング・スローなどのデータ・ブロックを強化したり、他のクリーチャーを移動させたりする。また、ヒット・ポイント、ダメージ出力、命中精度が平均より低いことが多い。ブレスやキュア・ウーンズを持たせたり、クリーチャーの鼓舞などをしたり味方のモンスターにバフを与えたりするのだ。なるべく味方モンスターが視界に入り、適切な距離を保ちながら後方には位置するのが良い。
制御役と似ては居るが、モンスター達がよりしぶとく、かつこちらへ当たる攻撃が強まることになるので早めの排除が求められる。回復特化と強化能力特化の2人を同時に出すのも面白いかも知れない。コアトル(5eMDF p.44)、騎士(5eNPC p5)、司祭(5eNPC p8)あたりがそれに当たる。

モンスターの役割:遊撃役(Skirmisher)

戦場を駆け回り、高い機動力を活かして急襲、そして離脱する。ヒット・アンド・アウェイをモットーとして動かそう。HPもACも高くはないが、PCの間合いから即逃げていくようにして戦闘を難しくしていくのだ。名注力は高く、しかしダメージは高くない、HPも低い、しかし攻撃が当たりにくく間合いから逃げ続ける。こういう遊撃役は他の役割のモンスターと組み合わせて、足止め等に活用すると面白くなる。ゴブリン(5eMDF p.52),斥候(5eNPC p.9), レイス(5eMDF p.192)等が向いている。

この様々な役割を持ったモンスターを組み合わせて遭遇を作り出してみよう。

前回は主にCRの値で調整したが、役割を組み合わせて遭遇で起こる戦闘の段取りをある程度決められるようにする。戦闘の段取りがある程度見えてくると、そこにロールプレイを入れる余地とかも出てくるし、PCたちがどうやって生き延びれば良いか必死になるかもしれない。

  • 遊撃役 x PC数の半分 + 暴れ役 x PC数の半分
    この組み合わせだと、暴れ役を比較的近接攻撃の強いPCに貼り付け、たまに遊撃役が挟撃を加えその後離脱する、遊撃役が後衛に迫り圧力を与えるなどの戦闘が見込めるだろう

  • 指揮役のボスに遊撃役xPC数 + 砲撃役 x PCの半分
    指揮役のボスが遊撃役のモンスターにブレス等のバフを与え前衛に食らいつき、後衛には砲撃役から容赦のない攻撃。PCはどちらを先に片付けるか悩みはじめるだろう。

  • 暴れ役のボスに加えて制御役のモンスター
    ボスが前線に出てきてPCに容赦ない攻撃を加え、そのPCたちを足止めする呪文を制御役が打ち込んでいく。暴れ役に「拘束されたクリーチャーに攻撃するとダメージ大」などのギミックを含めるのも良いかもしれない。

モンスターとの遭遇は「ハッピーエンドを前提にちょっと殺したい」くらいの殺意を軽く込めてくんで上げるのが一番楽しいと思ってるので、そうやってみんなも遊んでいこう。モンスターが理不尽でない程度に手強いと、プレイヤーは楽しい。あっという間に倒せてもそれはそれで楽しい。モンスター遭遇は奥が深くて楽しいぜ…みたいな気持ちになって今日はここまで。

モンスターの役割の詳細は、こちらの本に掲載されています。

最後に…

で、今回「役割ごとの遭遇」を組むのに便利な「ゴブリンのバリエーション」を A5eSRD から抜粋して翻訳したものを作ってみました。今後こういうものも定期的に出していきたい。
ただ、今後Patreonに登録してそっちでチマチマ有料会員向けに翻訳したり自作したりしたものを先行公開して行くか、DriveTHRU RPGにて1.99ドルくらいで販売するとかしてみるのも良いかなぁ、と考えていたりします。ご支援等があれば、モチベーションが上がっていきますので何卒…


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