僕はにゃるらになってしまった 〜病みのインターネット〜
"仮にも作家であるのだから、こうして創作活動をしているのは楽しいんじゃないかと思うでしょう。そんなことはない。日々、つらくてつらくて仕方ない。日夜、強迫観念や焦燥感に襲われます"2021年発刊の本書はゲーム、アニメ『NEEDY GIRL OVERDOSE』の企画・シナリオを手がけた著者によるエッセイ集。
個人的には、前述の『NEEDY〜』のアニメ版を見て、著者のことが気になって本書を手に取りました。
さて、そんな本書はインターネット文化やオタク文化をテーマにした評論やエッセイ、そしてゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』の企画・シナリオを手がけたことで注目された著者が、一人のオタクが生きた歴史として、沖縄で母子家庭で育った幼少期から上京して、大学を中退。借金を繰り返しながら、ルームシェアやシェアハウス暮らし、合法薬物を嗜みながら、旧Twitterでお仕事もらえたりといった現在までの人生を振り返っているのですが。
インターネット老人会の一人として、1994年生まれのオタク観。そして『NEEDY〜』といった作品が生まれてきた背景が少しわかったような気がしました。
また、"繊細なしぐさが個性や鋭い感性として持て囃されるの30歳までだろうなという空気感を感じています"25歳を過ぎるとキモでもオタクでもなく普通のおっさんになっていく。は、おっさんのアイデンティティクライシスも何とかしなければ!と企画している自分には刺さるなあと。
著者ファンの方はもちろん、「インターネットが人格をどう変えたか」に興味ある方にオススメ。
