ペルーで500人以上の子どもが「ハーランド」に。名前とアイデンティティについて考えた
こんにちは。都内の大学に通う理系の大学生「Polari」です。
今日、ニュースを見ていて、かなり驚いたことがありました。
ペルーで、ノルウェー代表のサッカー選手、アーリング・ハーランドにちなんだ名前をつけられた子どもが急増しているそうです。
報道によると、ペルーの登記登録機関には、「ハーランド」という名前で468人の新生児が登録されています。
さらに、91人は「アーリング・ハーランド」というフルネームで登録されているそうです。
合わせると、500人を超える子どもたちが、ハーランドにちなんだ名前をつけられたことになります。
ワールドカップでの活躍をきっかけに急増
この現象の背景には、2026年の北中米ワールドカップでのハーランドの活躍があります。
ハーランドは大会の4試合で7ゴールを記録し、ノルウェー代表の準々決勝進出に大きく貢献しました。
特に、ノルウェーがブラジルを破った歴史的な試合でも活躍したことで、ペルーでの人気がさらに高まったようです。
ハーランドにちなんだ名前の多くは、ワールドカップが開幕してから登録されました。
ノルウェーがベスト8進出を決めた後には、その数が急激に増えたと報じられています。
ペルー登記登録機関の担当者も、有名なサッカー選手は、ペルーの人々が子どもの名前を決める際のインスピレーションになっていると説明しています。
ハーランドだけではなかった
最初は、ハーランドという名前が500人以上いることだけでも驚きました。
しかし、さらに驚いたのは、ペルーでは以前から、有名なサッカー選手にちなんだ名前が数多く登録されていることです。
リオネル・メッシにちなんだ名前の人は3,402人おり、そのうち292人は「リオネル・メッシ」というフルネームで登録されています。
ほかにも、クリスティアーノ・ロナウドと同じ名前の人は1,185人、スペイン代表のラミネ・ヤマルにちなんだ名前は1,241人いるそうです。
そして、最も驚いたのがネイマールです。
ペルーには「ネイマール」という名前を持つ人が、3万3,809人もいると報じられています。
数百人でも多いと感じていたので、3万人を超えていることには、さすがに驚きました。
最初に感じた「アイデンティティは気にならないのか」という疑問
このニュースを見たとき、最初に浮かんだのは、「自分たちの国や地域にある名前ではなく、海外の有名選手と同じ名前をつけることに抵抗はないのだろうか」という疑問でした。
特に、選手の名前の一部を取り入れるだけでなく、フルネームまで同じにする人がいることには驚きました。
言い方によっては、「自分たちのアイデンティティは気にならないのだろうか」とも感じました。
ただ、よく考えてみると、このニュースだけを見て、ペルーの人々にアイデンティティがないと判断するのは違うと思います。
名前に対する考え方は、国や地域によって大きく異なります。
日本で生活してきた私にとっては不思議に見えても、ペルーでは、尊敬する人物や活躍したサッカー選手の名前を子どもにつけることが、一つの文化として受け入れられているのかもしれません。
有名人の名前をつけることも、その国の文化なのかもしれない
アイデンティティというと、その国で昔から使われている名前や、地域の伝統を守ることを想像しがちです。
しかし、海外の有名人に強く憧れ、その名前を積極的に取り入れることも、その国や地域の価値観の表れと考えられます。
特にペルーでは、サッカーが人々の生活や感情に大きな影響を与えているのだと思います。
ワールドカップで活躍した選手の名前を子どもにつける行為には、その大会の興奮や感動を、家族の中に残したいという気持ちもあるのかもしれません。
そう考えると、外国人選手の名前をつけることは、必ずしも自分たちの文化を捨てることではありません。
サッカーへの熱量や、憧れを名前に込める文化そのものが、ペルーらしさの一部とも考えられます。
それでも、名前を使うのは子ども本人
一方で、少し気になる部分もあります。
親がハーランドやメッシを好きだからといって、子ども本人も将来その選手を好きになるとは限りません。
サッカー自体に興味を持たない可能性もあります。
名前を決めるのは親ですが、実際にその名前を何十年も使い続けるのは子どもです。
ワールドカップで盛り上がった瞬間の感情だけで名前を決めてしまうと、子どもが成長したときに、その名前をどう感じるのかは少し気になります。
もちろん、自分が生まれた年に活躍した選手の名前だと知り、誇りに思う人もいるでしょう。
そのため、有名人と同じ名前をつけることが良い、悪いと簡単に決められる問題ではありません。
ただ、親の憧れだけでなく、将来その名前を使う子ども本人のことも考える必要はあると思います。
文化の違いを知るきっかけになった
ペルーで500人以上の子どもが、ハーランドにちなんだ名前をつけられているというニュース。
さらに、メッシは3,000人以上、ネイマールに至っては3万人以上いることを知り、名前に対する感覚が日本とは大きく異なることに驚きました。
最初は、「ペルーの人々は自分たちのアイデンティティを気にしないのだろうか」と思いました。
しかし、自分にとって理解しにくいからといって、その文化にアイデンティティがないと決めつけることはできません。
むしろ、憧れやサッカーへの情熱を名前に込めることが、ペルーにある文化の一つなのだと思います。
一方で、名前は親の思いを表すだけでなく、子ども本人が長く使っていくものでもあります。
文化の違いとして興味深く感じると同時に、「名前は誰のためにつけるものなのか」についても考えさせられるニュースでした。
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