黒く塗ったはずの文字が読めた――兵庫県の情報漏えいで気になること

公文書の一部が黒く隠されていたら、そこに書かれた名前や住所はもう読めないと思います。兵庫県で報じられたのは、その当たり前が成り立っていなかったという問題です。画面上では黒くても、電子ファイルには文字が残っていたといいます。

動画では、9月18日に伝えられた新たな漏えいと、斎藤元彦知事のその日の発信を取り上げました。私がまず確かめたいのは、県がどの文書を、いつから、どのような状態で公開していたのかです。

数字が二つある

関西テレビ系の報道は972人分と伝えています。動画で紹介した別の報道は延べ968人分でした。ここに4人の差があります。集計の仕方が違うのか、対象文書が違うのか。県の元資料で理由を確かめる前に、私たちが都合のよい方を選ぶべきではありません。

兵庫県は8月にも、「さわやか提案箱」の文書公開で92人の情報が漏れたと発表しています。同じ種類の失敗が他にもなかったかを調べるのは当然です。今回の報道を読んで気になるのは、点検の結果だけでなく、今後の公開をどう安全にするかです。

「研修します」の先を聞きたい

人の注意だけに頼れば、担当が替わったときに同じことが起きるかもしれません。黒塗りした文書を別のソフトで開き、元の文字が読めないと確認する工程はあるのか。公開前に誰が確認するのか。対象になった人へどう知らせるのか。県には具体的な手順を示してほしいと思います。

動画では、同じ日に知事が昆虫の模型についてXに投稿したことにも触れました。その投稿だけで、知事が漏えいをいつ把握したかは分かりません。ただ、県民の情報が漏れたとき、県のトップから何を説明するのか。そこは聞いてよいはずです。

数字の違いも、閲覧の実態も、まだ確かめたいことが残っています。だからこそ、怒りだけで終わらず、県が出す文書と説明を追います。

資料:兵庫県の8月3日の発表9月の発表一覧 動画:政経プラスの解説

執筆・編集:カネさん(政経プラスチャンネル運営)。AIを構成と資料確認の補助に使用しました。

資料と確認点を整理したブログ版も公開しています。

あわせて読む:8月の92人分の情報漏えいを扱った記事

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