【第一話】カンフー母ちゃん登場!
〜母ちゃんが語るホントの神仕組みとは?〜
アチョ〜!
この叫びが聞こえたら、それは「カンフー母ちゃん」がやって来たサイン。
母ちゃんは、私の尊敬する存在であり、少しだけ…いや、かなり不思議な能力を持った人でもある。
齢六十にしてカンフーの世界に目覚め、あれよあれよという間に技を極め、なんとオーストラリアのカンフー世界大会に二度も招聘されるという偉業を成し遂げた母ちゃん。
外見はとてもとても七十代後半には見えない。
背筋はピンと伸び、シャカシャカ歩くし、笑顔は少女のようにチャーミング。
でも目の奥には、静かなる達人の光を宿している。
そして母ちゃんはいつも神様と対話している。そしてこの世とあの世の仕組みを、わかりやすく教えてくれる。
母ちゃんの口癖はこうだ。
「不幸な出来事には必ず原因があるんや。
その原因さえ取り除けば、すべての問題は解決するんやで!」
その言葉の奥には、ただの励ましではない「何か」があるような気がして、私はつい耳を傾けてしまう。
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八百万の神様と家のトラブル
ある日、母ちゃんがこんな話をしてくれた。
「日本はな、至るところが、天孫降臨の地。
たくさんの神さんがあらゆるところに降りてきはる特別な場所やっちゅうこっちゃ。
至るところに神さんはいてはる。
せやけどな、人間はそんなん知らん顔して、勝手に家建てたり、墓立てたりするやろ?
そしたらな、不都合が起きるんや。神さん怒ってはるからや。」
「土地の神様を鎮める」と言えば、地鎮祭が思い浮かぶ。
最近は形式的にやる人も減ってきたけど、昔の人たちは、ちゃんと神様を大切にしてたんだなあと、改めて思った。
「せやけど、地鎮祭したからってな、ずっと効力があるわけやないんや。数年も経てば、
『わしのこと忘れとらんか〜』言うて、神さんがふてくされるんやな(笑)」
そう言って笑う母ちゃん。けれど、目は本気だ。
「そしたらな、建物の下に閉じ込められてた神さんが、
『ここにはもう居れん!』って出ていこうとするんや。
でも、出るに、出れんから…エネルギーがうっぷんとして、家に影響出る。
病気や事故、不和、全部つながってくるんやで〜」
ふと、私は思った。
たしかに、自分の土地の上に勝手に誰かが住み着いたら…しかも自分の“頭の上”に塔なんか建てられたら、それはもう怒るどころか叫びたくなる。
ちなみに、母ちゃんは十五の時に、鹿児島から大阪に働きに出たため、大阪弁&鹿児島弁ハーフの弁を巧みに操ります^ ^
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なるほど。でも、ほんまかいな?
私は母ちゃんの言うことを「面白い話」として聞いていたけれど、心のどこかでは「ほんまかいな…」と半信半疑だった。
でもそんな私に、ある“事件”が起きたのであった…。
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