子どもが自ら気付いた後は、プレーが変わる
こんにちは。ナカジです。
久しぶりのサッカー記事です。
今回の記事は、選手の1人が「あ、さっきの練習でやった形に似ている!」と発言したことから、一気にチーム全体の理解度が高まった出来事を紹介します。
サッカー記事ですが、日々の授業づくりにもつながります。
ぜひ、学校現場の先生方もお読みいただければありがたいです。
先日の3年生のトレーニングで次のようなパスドリルをやりました。
私はアナリティックトレーニング(決まった動きの反復練習)はあまり行わないのですが、今回は初めてのパスワークをやってみました。

①パサーは3箇所、中央の三角エリアに1人レシーバーを置く。
②パスを受けた中央のレシーバーはワンタッチで方向転換し、2つの内どちらか一方にパスを送る。
③中央のレシーバーの選手はパスを出した箇所の後ろに並び、最初にパスを出した選手が中央のコーンへ移動、次のパスを受ける。
シンプルなトレーニングですが、3年生だと理解できない子もちらほら。
最初から100%理解なんて無理ですので、あまり細かく言いすぎず、続けていると、なんとなくわかってきましたね。
わかってくると、プレースピード、パススピード上がりました。
そこで追加のルール
・中央のレシーバーの選手はダイレクトでリターンパスをしてもOK
・その場合は、ボールが無い2つの箇所のうちどちらかを選択して移動
・中央レシーバーの選手が移動した箇所の先頭の選手が中央エリアに入ってくる。
という具合にしました。
今まで、周りの選手はパスを出したら考えずに、中央に走り出していましたが、リターンパスの選択が増えたので、最後まで中央の選手のプレーを見ないといけなくなります。
このエラーが最も多かったですね。
この日は14人いたので、7人2グループで実施しました。
ちょっと待ち時間が多かったかなと思いましたが、初めてでしたのでよしとします。
慣れてきたら人数を少なくして、中央選手の移動はどこでもいいよとすると、周囲の状況を見て人の少ない箇所を選択するという負荷も与えられると思います。
そして、ここからが本題のトレーニング。

3人×3チームの9人で6VS3のボールポゼッションです。
おそらく一度は見たりやったりしたことがあろうトレーニングかと思います。
1チームがディフェンスで残りの2チームがオフェンスとなり、パスを繋いでボールキープ。
ルールと配慮事項は以下のとおり
・タッチ数の制限はなし
・ボールアウトしたらコーチから配球
・ボールロストした時の守備チームの色をコーチが指示
特に最後の守備チームの指示は3年生くらいだとうまく判断できず、プレーが停滞してしまうので、この世代だとほぼ必須です。
ただ、やっているとそういうことをわかって言われる前に切り替えて守備に行く選手もいるから驚き。
このトレーニングは守備の切り替えをテーマにもできますが、今回のテーマは間で受ける意識を持つことでした。
さて、最初の数本はどんな現象が出たかというと、図にあるように、6人が広がって鬼の外でボールを回すということをしていました。
まぁ思ったようにボールは回りません。
そこで、ストップ。
みんなで確認。
ボード上で6対3を作って見せます。
「あまりボール回らなかったね」「確かに難しい練習です」
「この形を見て何か気づくことない?」
といっても誰も気づかない。
「ディフェンスの形はどう?」
とこんな質問を2、3回していると、ようやく1人の選手が
「ディフェンスがさっきの三角の形に似ている!」と。
まぁ、言語化の質は別として、最初のパスドリルとディフェンスの形がつながりました。
ここで初めて、
相手の真ん中で受けることで、周りの選手にも余裕ができる。
パスがつながる。
取られにくくなる。
集結と分散の意味。
これらの説明ができました。
その後のプレーを見ていると、自ずと中央エリアでパスを受けようとする選手が出てきました。
もちろん、パスミス、コントロールミス、ポジショニングの質などのエラーは出ますし、必ずしもディフェンス3人が良い距離感でプレスに来てくれるとも限りません。
まだ3人が団子になる時もあります。笑
ですが、今回のこの一連の思考、気づきの流れは、間違いなく彼らの学びにつながりました。
たった1人の気づきがチームの多くの選手を成長させました。
よくクイズなんかである、1人が正解を出すと、他の人も「わかった!」と連鎖するあの謎の現象に似ています。笑
そんなことを指導者としての喜びにして、また来週も頑張ります!
では、本日もありがとうございましたー
