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本と目が合う瞬間

精神的に疲れていたり、
言い表せない不安がぐるぐると胸の奥に居座っていたり、
そういう時は書店に行く。

自分の心のままに本を手に取って、戻して、売り場を歩き回って、本を手に取って、それを繰り返す。
1時間も2時間もそうしていることがある。
気になる本を買うこともあれば、
何も買わずに店を出ることもある。


数年に一度、本と目が合う瞬間がある。
その日はいつものようにメンタルが不調で、自分がこのまま生きていていいのか、どうしたら楽に生きていけるのか、なぜ私はふつうに生きていけないのか、そんなどうしようもないことを必死にぐるぐる考えていた。

書店の一角に、スポットライトが当たっているような、そんな感覚があった。
その本と目が合った。
紛れもなく、その本は私の方を見ていて、2人の間にバチッと火花が散るように、目が合った。
そういう感覚は信用した方がいい。
その本は私にとって特効薬に違いないから。

「はじめに」を読む。
これだ、と思う。
早々に会計して、帰りのバスに飛び乗って本を取り出す。
その時の悩みに対しての答えを見つける。
その日のうちに読んでしまう。
何本も付箋を貼って、何度も読み返す。
本のフレーズを何度も反芻する。


そんな本に3冊出会ってきた。

愛おしい本たち。
これからの人生もともに歩んでいこう。
あなたたちと目が合ってよかった。

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