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それはそれとして

9/7 月曜日
姉の病気を知ってから少し時間が経ち、気持ちは落ち着いて来たが、しばらくは初めてこの部屋に引越した日のように気持ちが上滑りしていた。けれど姉は当事者であって今この瞬間も治療している。いくらLINEができるとは言っても食事中かも、寝てるかも、いや苦しいかも、などと考えて今の私は今年一番不甲斐ないヤツに成り下がっている。
それでも、姪がMIXI運営の「みてね」というSNSを家族間で利用していて、姪孫てっそんちゃんがすくすく育つ姿を共有している。そこでは誰が何時に閲覧したのか判るようになっていて、姉は昨日見た時「3日前」と表示してあったが、先ほど見ると「2時間前」との表示になっていて、ああ良かった、見てるんだ、と少し安心した。

noteや他SNSでもフォロワーさまに心配していただき、大変ありがたく思います。フォロワーさまとコメント欄で話しましたがかけがえのない姉妹なので、正直私も母を亡くした時以上に動揺しています。別に母を悪く言っているのではなく母は家で調子を悪くして施設へ移り、最終的に入院先の病院で、という経過を辿ったので悲しい、淋しい、という想いはもちろんあったにせよ、お疲れさま、という覚悟が既にできていたというのもあったろう。

9/8 火曜日
久しぶりに暑くなり、エアコンを少しつけた。
冷蔵庫を開けると何とか今日の夕飯になりそうなものを見つけたので買い物はやめた。すると突然ピンポンが鳴った(書き方よ)。市役所の方で突然の来訪に驚いたが用事を聞いてすぐ帰っていかれた。ふと我に返り、今日に限って天候のこともあり、部屋着ではあってもまあまあ人様に見せてもいい格好だったので安堵。

9/9 水曜日
用事があって銀行やら買い物に行ったが以前から言う通り、部屋の近くにあるので十分徒歩で行けるのだが、考え事をしながら歩いていたせいか北見市内を一周したような疲労の仕方だった。夕方、InstagramのDMにて姪ちゃんと色々話した。6歳になったばかりの姪孫ちゃんと一緒に映画『ドールハウス』を観たとのこと。その後はずっと姪ちゃんの後をくっついていたらしい。ちょうど映画が公開された頃、キャッチコピーに「ホラー」という一言を入れると客が来ないらしく「ドールミステリー」というよく判らないキャッチコピーだったが、あの作品は堂々たるホラーだと思うので姪孫ちゃん、大丈夫か。

9/10 木曜日
皮膚科とメンタルクリニックをはしごした。皮膚科から市内中心に向かい、帰りはバスにしようと思いながらタクシーに乗り込んだ。タクシー代は値上げしていてクリニックまで1320円だった。うそーん。そこまで高いとは知らなかった。

クリニックでいつもは2時間くらい待つのだけどなぜか今日は20分くらいで呼ばれた。長くかかると思ってスマホの猫探しゲームをしていた私は慌ててスマホを鞄にしまった。
先生に調子を聞かれ、私は元気に過ごしているが姉が白血病に罹ったことを話すと驚いていた。そんな訳で私より姉のことが気にかかってしまった1ヶ月でした、と言うと、うん、それはそうだよねえ、と神妙な面持ちになった。診察も薬局でお薬をいただくのもすぐに終わった。そこで我に返る。そうだ。これ以上移動にお金をかけてはならない。バスだ。確か近くにバス停があったはず。

バス……本来であれば姉は12日、バスで札幌に行き、孫の運動会を観る予定だった。それなのに突然病が発覚してキャンセルになった。それを考えると胸が痛む。ただ、LINEで話をしていると旦那さんが結構細かく、化粧水とかを持って来てくれているらしい。運動会は残念だったがそれはそれとして夫婦で助け合っていることが判明し、義兄よ、ちゃんとできるのか? とあまり信用していなかった酷い義理の妹は安堵している。

帰りのバスは270円だった。これはきちんと移動代の計算をし直さなくては。しかも100円1枚に後は10円玉ばかりだったので運転手さんに「細かくてすいません」とデヘヘヘと謝り、礼を言ってバスを降りた。平凡な毎日は土台として必要なことだができるはずだったことができなかったのは何気なく胸の奥を突いてぎゅっと痛くさせる。すべてを分けて考えなくては。それはそれとして。今はそんなふうにひとつひとつに名付けるように暮らしている。

9/11 金曜日
皮膚科で処方してもらった漢方薬がふたつになり、両方お湯で溶くので湯呑とコーヒーカップとに分けて飲んだ。片方はいつもの15番でもう一包は23番(当帰芍薬散:トウキシャクヤクサン)。お湯に溶くと色はお世辞にもきれいとは言えないがスパイスのような香りが漂い口にするとほんのり甘い。味がしないカレーみたいだ。こちらの方が飲むのに苦労しそうだが皮膚科の先生は大丈夫と思えないものは合わないから、飲めるなら飲んでください、というのんびりした処方だったので何となく意地になり、今夜も飲む。そんな訳で今朝起きると湯呑とカップが台所にあり、誰か来訪者があったように見えた。

9/12 土曜日
昨夜、何となく気持ちが落ち着かなくてYouTubeで怖い話の動画を観ていたらおすすめでサンシャイン池崎さんのチャンネルが表示された。1週間くらい前に更新されたもので好井まさおさんとのコラボ「怖い話VS辛さ」という企画だった。
好井さんが怪談を話す中、サンシャイン池崎さんと数人の芸人さんたちが激辛の鍋を口にする。容赦のない辛みに悲鳴や咳込みが響く中(若干好井さんもむせていたw)段々好井さんも大声を出すようになり、怖い話は切れ切れとなりどこかネタに変化してしまい深夜に爆笑した。なんやねんその企画w と思いつつ大笑いしたことでスッキリしたのでそのまま就寝。

霊など怪異に囚われてしまう時って弱ってる時やストレスがかかっている時だと思うので、いっそのこと怖いと思った時、お腹の調子を考えつつ激辛の美味しい物を食べると口の中が大変になって嫌でも気が削がれるかも知れない。いや本当に霊感とかないので判らないですが。しかもなぜ土曜日なのに金曜日の話をしているのか。自分でもよく判らない。

9/13 日曜日
ごはん玉(冷凍してあるごはん)が残りひとつになったので米を炊く。前日就寝前に炊飯しなきゃ、と頭に浮かんだ時は面倒だなと思ったが案外炊飯器をどかっと出してしまえば(普段は棚にしまっている)淡々とできた。今日は暑くもなく寒くもなく中間の、着る物に戸惑うような天候。

スーパーは変わらずご夫婦、カップル、ひとりで来ている男女、子供連れ、様々だ。お目当てのパンの外、普段あまり食べないカップ麺を買ってみた。ハヤシメシというやつ。カップライスか。美味しいかな。エコバッグを持ち直し、外に出て見上げた空は遮るものもなく広く、そこにとんぼも混じり、限りなく秋の雲が広がっていた。来週も幸せでありますように。



外に出ると爽やかな風が吹いているので心地良いのですが、部屋の中に暑さが籠るため、昼間は窓を開けて空気の入れ替えをしていますが夜は暑くてエアコンを付けたりしています。姉とは時折LINEをしつつ、それでもあまり遅くなってはいけないと思い、躊躇してみたり……。姪ちゃんともやり取りしているけれど互いに姉のことは話さない。話した方がいいのだろうか。

🍙 これまでの1週間振り返りエッセイはこちら ↓ からぜひどうぞ 🍙


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