見出し画像

震度6強、あなたはどんな被害を想像しますか?

片づけサポート3,000件以上の時間×片づけコンサルタント、下村志保美です。

いきなり質問から始めます。あなたは月曜日の夜21時、自宅で震度6強の地震に襲われました。立っていられないほどの揺れです。さて、あなたは今、何をしますか。

安全な場所を探す、机の下に入って頭を守る、家族の安否を確認する。きっと、こういった行動が思い浮かんだと思います。実は私も昨日、防災系の講座に参加してきて、同じ問いを投げかけられました。実際の震度6強の映像を見せてもらったのですが、「ああ、こんなにすごいんだ」と、あらためて衝撃を受けました。

本当に見落としていた、一つの前提

揺れが収まった後、火を止める、ガスの元栓を閉める。その先で、講師の方がもう一つ質問をしました。「その地震によって、あなたの生活にはどんな影響があると思いますか」。

停電になる、エレベーターが止まる、電気やガスが止まって食事の支度ができない、交通機関が止まって家族が帰れない。会場からは、いろんな声が上がりました。

そして、講師の方が「他にないですか」と、もう一度聞いたんです。これがすごく大事なポイントでした。実は私も、その場では気づけませんでした。200人以上が参加していた会場で、手が挙がったのは、わずか1、2人だったと思います。

答えは、「自分が怪我をして動けなくなっているかもしれない」「もしかしたら、自分が命を落としているかもしれない」ということでした。

言われてみれば当たり前なのに、私たちは無意識に「自分は無事に動けている」「なんなら自分は誰かを助ける側にいる」という前提で、その先のことを考えてしまっているんですよね。周りの被害や、他人の怪我は想像できるのに、なぜか自分自身が命を落とすところまでは、なかなか想像が及ばない。

「自分だけは大丈夫」という心理のクセ

これは「正常性バイアス」と呼ばれる、人間に備わった心理的な仕組みなんだそうです。異常な事態が起きても、「自分だけは大丈夫」「そこまでのことにはならないだろう」と、無意識に思い込んでしまう。これは弱さではなく、人間の脳がパニックを防ぐために備えている防衛反応なのだと、講師の方がおっしゃっていました。

でも、この仕組みがあるからこそ、防災の備えは「なんとなく」で止まってしまいやすいんです。防災リュックは持っているし、備蓄もしている。でも、期限を確認していない、備蓄食を実際に食べたことがない、家族で話し合ったこともない。私自身、大阪の家には水と携帯トイレくらいしか用意しておらず、東京と大阪、それぞれの家で地震にあったらどうするか、夫婦で話し合えていないことに気づかされました。

枕元、電車、外出先。それぞれの「もしも」

いくつか、印象に残った具体的な話も紹介します。

枕元に置いているメガネやスマートフォンは、震度6強の揺れだと普通に飛ばされてしまいます。ですので、スマートフォンやメガネ、現金などをまとめて入れられるポーチを枕元に置き、フックなどで固定しておくという工夫も一つの方法です。安全靴やヘルメットをベッド下に用意しておくのも同じ考え方です。

外出先にいる場合、とっさに「家に帰らなきゃ」と思ってしまいますが、これは慎重に考えた方がいいそうです。みんなが一斉に帰宅しようとすると渋滞が起こり、消防車や救急車などの緊急車両が動けなくなってしまう。学校にいる人は学校に、会社にいる人は会社にとどまる方がいい場合が多いとのことでした。

満員電車の中にいたら、というのも考えさせられる話でした。以前、電車の急ブレーキで座席の端にある棒に体を押し付けられ、持っていたお弁当箱が割れていたことがあります。混雑した車内での立ち位置一つも、備えの一つになるのかもしれません。

備蓄は「3日分」では足りないかもしれない

食料は3日分あればいいとよく言われますが、できれば1週間分。トイレットペーパーも1ヶ月分は用意しておいた方がいいそうです。市販の「防災セット3日分」は、あくまで避難所に逃げ込むための最低限のセットで、インフラが整わない中、自宅で数週間過ごすためのものではありません。

ローリングストックの工夫としては、お肉に味をつけて冷凍しておくと、時短にもなって一石二鳥です。耐熱の保存袋に入れておけば、そのまま湯煎で調理できるので、鍋も汚れず、貴重な水も節約できます。冷蔵庫は基本スカスカ、冷凍庫はパンパンにしておくと保冷効率がよく、冷凍庫に余裕がある時は保冷剤を入れておくといいそうです。

住んでいる場所や災害の種類によって、備え方も変わってきます。例えば洪水の恐れがある時、川沿いの一戸建てなら早めの避難が大事ですし、タワーマンションの高層階なら、無理に降りるより、その場にとどまった方が安全な場合も多い。ただし孤立するリスクがあるので、1週間分の水や食料、簡易トイレの備蓄が必要になります。

そして、半年に一度くらいは、家族で「防災の日」を作って、実際に避難所まで歩いてみる、備蓄食を試しに食べてみる、家族の集合場所を決めておく。こうした小さな積み重ねが、いざという時の行動を左右します。

片づけと防災は、実はつながっている

最後に、片づけの仕事をしている立場からお伝えしたいことがあります。以前、繁華街で起きた火災では、避難経路に荷物が積み上がっていて、防火扉がうまく作動しなかったという例もありました。自宅でも、物が散乱していて玄関までたどり着けない、ドアが開かない、というのは、決して珍しいことではありません。

防災グッズを揃えることと同じくらい、「物が凶器にならない」「避難経路をふさがない」部屋を保っておくことも、立派な防災です。今日は、まず自分の家のハザードマップを確認するところから、始めてみようと思います。


今、人生が整うノートを届けたいクラウドファンディングにも挑戦しています。私と実際に会えるIKEAツアーやランチ会、セミナーのほか、オンラインお片付けや整理収納サービスなど、通常よりお得な内容でご用意しています。

このクラウドファンディングにご協力いただくことで、「人生が整うノート」を一人でも多くの方にお届けすることができます。集まった支援で、書籍を女性団体にも寄付します。

今、幸せを感じられずにいる方、他人軸で生きることに苦しんでいる方。そして、そもそも「もっと自分らしい生き方があるかもしれない」ということにすら気づいていない方。そんな方々を救う力にもなります。よろしければ、ご協力をお願いいたします。

人生を後回しにしてきた女性へ。『人生が整うノート』を届けたい。

新刊「人生が整うノート」
https://amzn.to/4w7EvPG


震度6強の地震にあった時の想像力について解説しました。片づけは、物を捨てる作業ではありません。これからの人生に必要な物と時間を選び直すことです。

この記事は、Voicy「お金と時間が整う片づけ習慣」で話した内容をnoteにまとめました。
耳でも読めます。ぜひVoicyもチェックしてみてください▶︎ https://voicy.jp/channel/953875

最後まで読んでくださってありがとうございます!
「スキ」やフォローがとっても嬉しいです。
また次の記事でお会いしましょう☺︎


いいなと思ったら応援しよう!