見出し画像

浮世絵が、ベクターデータになっていく— 体を大きく崩し、踏み込む歌舞伎役者の動きを、現代の制作現場へ —

▶ 浮世絵ベクター素材一覧はこちら(BASE)


https://youtube.com/shorts/BjwyoEVMT5o

このショート動画では、
歌川国芳による
歌舞伎役者絵をもとに、
大きく踏み込み、刀を構える役者の姿を、
現代の制作現場で使えるベクターデータへと再構築していく過程を紹介しています。
前へ突き出された脚。
大きくひねられた胴体。
重なり合う衣装の文様。
一瞬の動きが、
画面全体を強く押し出しています。


著者について

著者:Utagawa Kuniyoshi(歌川国芳)
国芳は、
身体の動きや誇張されたポーズを通して、
物語性と力強さを描く浮世絵師です。
この作品でも、
現実ではありえないほど誇張された体勢によって、
役者の動きと感情が一体化しています。
人物を「動き」で語る構成が、
国芳の大きな特徴です。


動作が主役になる構図

この絵の特徴は、
顔の表情以上に、
身体全体の動きが主役になっている点です。
踏み込む脚
前傾した上半身
引き絞られた腕
それらが同時に配置され、
次の一手を予感させる構造になっています。
静止画でありながら、
時間が前へ進んでいる構図です。


線を分解し、役割ごとに引き直す

今回のベクター化では、
自動トレースは使っていません。
身体の外形線
衣装の重なり
刀と腕の角度
足の接地線
それぞれの線が、
どの動作を支えているのかを確認しながら、
一本ずつ手作業で引き直しています。
線を整理することで、
人物像は「場面」から、
「使える動作構造」へと変わっていきます。


ベクターデータになると、動きを活かせる

ベクターデータになることで、
この役者像は動きを前提に使えるようになります。
・背景を外してポーズ素材として使う
・シルエットを強調する
・構図の主軸として配置する
鑑賞用ではなく、
制作のための素材として整えているため、
ダイナミックな人物表現に向いています。


踏み込む一瞬を、次の制作へ

国芳が描いたのは、
勝敗の結果ではありません。
踏み込む直前の、
最も力が集まる瞬間です。
その緊張を失わないように、
現代の制作環境へ渡すため、
ベクターデータとして再構築しています。


▶ はじめに|このnoteについて


浮世絵ベクターデータは、
鑑賞用ではなく 制作のための素材として整えています。
もし、動きのある人物表現を使いたいと感じたら、
こちらからまとめて見ることができます。


いいなと思ったら応援しよう!

KIMASA このページの内容は無料でご覧いただけます。 チップは必須ではありませんが、 今後の素材制作・品質向上のためのサポートとして任意で受け付けています。