“耳が痛いレポート”が企業を救う。元保険営業マンが挑む、本音と組織の再構築
今回のゲストは、株式会社セルワールティング代表の服部大吾さん。
独立・起業、事業の立ち上げ、そして“よそ者”として企業と向き合う僕の3年間を語り合いました。
今回はその対談の一部をnoteでお届けします。
独立の理由は「止まったから見えた」未来
服部さんの最初の質問はズバリ「なんで独立したの?」でした。
僕は16年間、生命保険の世界に身を置いてきました。妻には「それは天職だから辞めない」とまで言い続けていた仕事です。
そんな僕が、あえて“独立”という選択をした背景には、コロナ禍という大きな転機がありました。
止まったら死ぬ――。そんなマグロのような働き方をしていた僕に、強制的に「止まれ」と言われたのが2020年。動きを止められたその3年間で、自分のキャリアと向き合う時間ができたんです。
「あと20年、このままでいいのか?」
「もっと自分がやりたいことに、わがままになってもいいんじゃないか?」
そう思ったとき、保険業のビジネスモデルに違和感を感じ始めました。
保険は契約を取らなければ収入になりません。でも本当にお客様の課題を解決しようとすると、それは保険契約に収まらない話も多いんです。紹介やアドバイスもするけど、それは“手弁当”になってしまう。
「契約してもらわないと生活ができない」という構造に疑問を持ち、「本質的な課題解決」を軸に独立を決意しました。
試される「3年目」。事業性が問われ始めるフェーズへ
独立して3年目に入りました。
僕は今、この年を「試される年」だと感じています。
1年目は元保険屋としての“ご祝儀”がありました。
「何やるの?」「応援するよ」という声をいただきながら、かつての人間関係の中で仕事をいただけるフェーズでした。
2年目は「ご祝儀」ではなく、提供価値で対価をもらえるか?という段階に入ります。
そして3年目。
今は「初めまして」の人から、プロジェクトドライブや大森洋介という存在を“評価”されなければなりません。
僕自身ではなく、事業として残れるかが問われている。
この「事業性フェーズ」に突入した感覚が、ヒリヒリするようにあります。
社長の耳が痛いレポート、誕生。
そんな中で誕生したのが、僕のサービス「社長の耳が痛いレポート」です。
このサービスは、一言で言うと「経営者が聞けていない、社員の“本音”を伝えるレポート」。
僕が現場のスタッフとワンオンワンで丁寧に話し合い、そこから浮かび上がる“声なき声”を集約。経営層へ、角が立たないように中立的にフィードバックします。
現場の温度感や感情、組織に潜む兆候を、言語化し、レポーティングし、場合によっては経営会議でプレゼンテーションもします。
これはまさに「組織の健康診断」。
何も言わずに辞めていく社員を防ぎ、モチベーション低下やメンタル不調の“予防策”となるように。
保険営業でお客様の本音を引き出してきた経験が、ここで生きています。
人の“もしも”に備えるという点では、保険と同じ。組織にとっての「転ばぬ先の杖」です。
「逆レポート」も大事な価値に
面白いことに、レポートを続けていくと現場だけでなく「経営陣にも本音がある」ということが見えてきました。
たとえば「それ、現場が知らなすぎるよ」とか「誤解されてるだけなんだよね」といった声。
そうなると、今度は経営陣の声を現場に伝える「逆レポート」のような役割も必要になってきたんです。
僕は中立的な“斜めの関係”に立つことで、縦でも横でも言えないことを橋渡しする。
そんな「よそ者」のポジションだからこそ成立する役割だと思っています。
言語化の力、そして仲間づくりへ
3年目に入って強く思うのは、「言語化の重要性」です。
自分が何者で、何を軸に事業をしているのか。それがはっきり言えないと、伝わらないし選ばれない。
だから「社長の耳が痛いレポート」というネーミングにも、思いを込めています。
今後はこのサービスをさらに普及させながら、仲間づくりにも力を入れていきたいと思っています。
まだまだ「ピン芸人」状態の僕ですが、共感してくれる仲間と共に、「プロジェクトドライブ業」を立ち上げていきたい。
“よそ者”だからこそできる組織支援――。この価値を、もっと広めていきます。
最後に
服部さんとの対話を通して、自分自身の活動を改めて見つめ直す機会になりました。
僕自身、これからもヒリヒリしながら、“社長の耳が痛い”声を、誠実に伝えていきたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
