信長・秀吉も愛した聖地。津島・天王川公園で歴史の息吹と桜に包まれる
愛知県津島市に位置する天王川公園は春の桜まつりから藤まつり、そして津島まつりとイベントが盛りだくさん。特に藤棚を埋め尽くす4月下旬から5月にかけて開催される藤まつりは有名です。
尾張地方で古くから「お天王さん」と親しまれてきた津島神社。そのすぐ側に位置する天王川公園は、かつて木曽三川と繋がっていた天王川の面影を残す、歴史豊かな場所です。
初夏の藤棚が有名なこの公園ですが、春の訪れとともに主役となるのは、丸池の周囲を埋め尽くすソメイヨシノ。今回は、歴史の変遷を見守ってきた水辺に咲き誇る、天王川公園の桜の魅力を綴ります。
丸池

丸池の周囲は約1キロメートル。そこに並ぶ桜たちが一斉に満開を迎えると、水面には鮮やかなピンク色のリフレクション(反射)が映し出されます。
特に風のない穏やかな日は、鏡のような池の面に桜が上下対称に映り込み、現実と幻想の境界が曖昧になるほどの美しさです。散り際には、水面に花びらが敷き詰められる「花筏(はないかだ)」が丸池を彩り、最後まで訪れる人の目を楽しませてくれます。
池の中には大きな鯉がたくさん生息しています。パンの耳などをばらまくと、たくさんの鯉が集まってきます。エサも販売しています。
丸池の周りの桜

天王川公園のシンボルである「丸池」。かつての川の名残であるこの池を囲む桜は、他の場所とは一味違う、水辺の街・津島ならではの情緒があります。
1. 丸池を縁取る「桜のネックレス」
丸池の周囲は約1km。そのほとりを埋め尽くすようにソメイヨシノが植えられており、満開時には池を一周ぐるりとピンク色の帯が囲みます。
水面へのリフレクション(反射) 天王川公園の桜の最大の見どころは、風が止まった瞬間の丸池です。鏡のような水面に桜が上下反転して映り込む様子は、まさに絶景。空の青と桜の桃色が水中で溶け合う景色は、写真映え間違いなしのポイントです。
「花筏(はないかだ)」の美しさ 池という閉ざされた水面だからこそ、散り際も格別です。風に舞った花びらが水面を覆い尽くし、池全体がピンク色の絨毯を広げたような「花筏」へと変化します。
2. 歴史を感じる「中之島」と「赤い橋」

丸池の中央に浮かぶ「中之島」と、そこへ架かる「車橋(ことぶきばし)」などの赤い橋は、桜の風景に素晴らしいアクセントを添えてくれます。
和の風情を引き立てるコントラスト 淡い桜の色と、橋の鮮やかな朱色のコントラストは、まさに日本の春。橋の上から池を眺めれば、左右から桜の枝がせり出し、まるで桜の海に浮いているような感覚を味わえます。
信長が見た幻影を追う かつてこの地で豪華絢爛な「天王祭」を眺めた信長や秀吉。彼らが見た景色と、現在の桜並木を重ね合わせることで、ただの風景が「歴史の続き」として立ち上がってきます。
天王川の変遷
かつて天王川は佐屋川や木曽川へとつながる重要な水路で、津島は物流の拠点として栄えていましたが、江戸時代の治水工事によって川がせき止められ、現在の丸池が形づくられました。さらにこの地は「日本の歴史公園100選」にも選ばれ、織田信長や豊臣秀吉も愛した天王祭が行われた場所として知られており、彼らの足跡に思いをはせながら眺める桜は、ひときわ深い趣を感じさせます。
天王川公園の夜桜

夜になると、丸池を囲む約300本のソメイヨシノがライトアップされます。暗闇の中で白く浮かび上がる桜が、静かな水面にそのまま映し出される様子は、まるで池の中に別の世界があるかのようです。 「昼はピンクの帯、夜は光の帯」と表現すると、その違いが伝わりやすくなります。
夜の丸池ライトアップ

日が落ち、丸池の周囲にぼんぼりの灯がともると、天王川公園は一気に「幻想の夜」へと姿を変えます。
漆黒の池を縁取るように浮かび上がる、ライトアップされた夜桜。風が止まる瞬間、水面は鏡となり、現実の桜と水中の桜がひとつの輪を描きます。
かつてこの地を治めた信長や秀吉も、夜の津島神社を参拝した帰りに、このような静謐で美しい夜を過ごしたのかもしれない。そんな歴史のロマンに浸れるのが、天王川の夜桜の醍醐味です。
夜の中の島

中の島にかかる赤橋、この周辺が夜桜のメインで夜店がたくさん営業しています。

春といえど夜はまだまだ冷えるので屋台の中で日本酒熱燗と串カツとドテを食べたが予想の反してメチャ美味しかった。夜桜を観ながら熱燗で体を温めて最高の花見になりました。
最後に何といっても天王川公園の一番の見どころ藤まつりが、まもなく開催されますので是非、訪れて観てはいかがでしょうか?詳細記事を紹介します。
