銀紙頭に巻くの夜その3byクソカワクズピコ
ジョバンネルラは、ひたすらその場限りの雲で作った、キントーンに乗って逃げていた。
ジョバンネルラの頭の中には、カムフランニを殺してしまった罪悪感というものがあとから込み上げるが、
ジョバンネルラはスマホを取り出した。うまく取り出せず、舌打ちが出てしまっていた。
充電はあまりしていなかったが、"トーク"を開くといつもの顔ぶれがそこにあった。
【ジョバさん、息してる?】いつもの顔ぶれの中で、トークを主催しているクルッテールが訪ねてきた。
「ああ、息してるよ」生きてる、って、ことだ。
クルッテールは、【今度オフ会で会いましょう】と誘ってきた。
「いやもう、忙しいんですよ」ジョバンネルラは敬遠した。
しかし、ジョバンネルラ、本当は都合をつけてなんとか行きたいのであった。
クルッテールの、人脈には、ジョバンネルラが喉から、手が出るような、大金持ちが何人か居る。
その人に名刺をわたしたい。しかし、がっついていると、みられることは、意地でも避けたい。
「本当にもう、毎日忙しいんですよ」ジョバンネルラは、そう言って愛想笑いをした。
「カムフランニと最近、会ってる?」クルッテールの質問に、ややどきりとしたが
ジョバンネルラは、「いや知らない」と冷静に答えた。
キントーン、は猛スピードで空を進んでいる。
ジェット機より上を行くので衝突することはない。
しかし、ジョバンネルラは息ができないので「今上空なんでおりてからまた入り直します」と言って、"トーク"を出た。
「ここにすっか」ジョバンネルラはとある地方都市に降り立った。
かなり暗い夜だった。星が、どんなに、瞬いても、ジョバンネルラ、は暗いと感じた。光はささない。
それはジョバンネルラだけがそう感じていて、他の誰かは、そんなに暗いとは思わない、夜だったのかも、しれない。
キントーンに「うまくおりないとバラバラにするぞ」と、言って、脅した。
キントーンは
「命をくれた方、お守り申し上げます、絶対に着陸は、失敗、しません、」
と怯えた声で、唸った。
次章に、つづく。
