AIで仕事は速くなった。でも、お客様への価値は増えたのか?
7月から全社にClaudeを導入して、はや2ヶ月が経ちました。
この2ヶ月間、情報収集、企画の壁打ち、資料作成、文章の推敲など、さまざまな場面でAIが使われ、仕事のスピードは確実に上がりました。
数時間かかっていた仕事が、数十分で終わることもあります。
これは大きな前進です。
ただ、最近よく考えることがあります。
「仕事が速くなった」ことと、
「お客様への価値が増えた」ことは、同じではない。
AIによる効率化が、目的になっていないか
AI活用というと、
「何時間削減できたか」
「どこまで自動化できたか」
に意識が向きがちです。
もちろん、生産性向上は重要です。
でも、その先にある目的を忘れてはいけません。
お客様に、より大きな価値を提供することです。
組織が大きくなると、パートナー、社員、グループ会社など、多くのステークホルダーが生まれます。
どの存在も大切です。
それでも、事業の原点は「お客様」だと私は考えています。
ビルコムの行動指針「ビルゲン」でも、最初に掲げているのは、
「顧客の欲求からスタートしよう」
です。
23年間会社を経営してきて感じるのは、会社の成長も、社員の成長も、社会への貢献も、突き詰めればお客様に価値を提供し続けた先にあるということです。
顧客起点を妨げる「3つの壁」
一方で、顧客起点で考え続けることは簡単ではありません。
そこには、大きく3つの壁があります。
1.自分の壁
自分がやりたいこと。プライド。肩書き。過去の成功体験。
それらが強くなると、お客様の声よりも「自分の正しさ」を優先してしまいます。
2.上司の壁
上司の意向と、お客様のニーズが食い違うこともあります。
そのとき、お客様ではなく、上司の顔色を見て判断していないか。
3.社内の論理という壁
会社の方針、KPI、これまでの習慣、親会社やグループの意向。
どれも必要ですが、
社内で合理的な判断が、お客様にとっても正しいとは限りません。
AIバディは、この壁を越えるためにいる
AIは、単に仕事を速くするためだけのものではないと思っています。
お客様の声を深く理解する。
自分たちの思い込みを疑う。
そして、これまでになかった価値を生み出す。
そのためにこそ、AIを使いたいのです。
問うべきことは、
「AIを使ったか」ではなく、
「AIによって、お客様への貢献を大きくできたか」。
これからAIが普及すれば、「仕事が速いこと」は当たり前になっていくはずです。
そのとき差がつくのは、
AIによって生まれた余白を、お客様に使っているか。
ではないでしょうか。
AIで仕事は速くなった。
では、私たちは以前よりも、お客様に近づけているか。
その問いを忘れず、改めて
「顧客の欲求」からスタートしていきたいと思います。
