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「学習」の基本

これまでの内容とは少し毛色を変えて、これから心理学を始めて学ぶ人たちに向けて、心理学の基本を解説してみようと思う。なので、対象はこれから新たに心理学を学び始める大学生や、大学などに入っていないが心理学に関心がある方になるだろう。先に保険をかけておくと、私自身も専門家というわけではないので、私が勉強したことを私の理解と言葉で発信する形になる。私が推薦する推薦図書を最後につけておくので、興味のある方はそちらも合わせて読んでみると良いだろう。

私自身、初めてちゃんと心理学を勉強し始めたのは大学生になってからであり、しかも、イギリスで学び始めたため、全て英語だった。なので、分からないことも多すぎて、理解するのにかなり苦戦した記憶がある。その時、私が「こんなのがあれば良かったな」と思うものを私のnoteで作ることが目標である。

というわけで、一発目は、恐らくどの心理学の分野にいってもお目にするであろう、「学習」について解説していくことにしよう。心理学における学習とは、我々が学校で英語や数学を学ぶような学習とは少し異なる。心理学における学習の定義は以下のとおりである。

経験に基づく比較的永続的な行動変容、およびその過程

『現代心理学辞典』

個体発生の過程で生じる行動変容が対象であり、系統発生の過程で生じる行動変容は含まれない。

『現代心理学辞典』

経験とは個体と環境の相互作用をさし、刺激間の関係についての経験としてのレスポンデント条件づけ、行動と刺激の関係についての経験としてのオペラント条件づけが例にあげられる。

『現代心理学辞典』

すなわち、何かを学んで新たな知識を入れるということではなく、経験を通して比較的永続的な行動の変化が伴わなければならないということである。なので、決して疾患や薬物によって行動が変化した場合は学習とはいわない。また、遺伝によって世代を超えて受け継いでいく行動の変容も学習とは言わない。これが、「系統発生の過程で生じる行動変容は含まれない。」ということである。

ということで、学習の定義を確認したが、実は学習の分け方にはいくつかの種類がある。この記事では、その中でも学部の心理学の授業で学ぶであろう「馴化(Habituation)」、刺激-反応学習と言われる「古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)」「オペラント条件づけ」、そして「観察学習(modeling)」を解説することにしよう。そして、次回は各々の学習に関連する脳領域を見ていくことにする。


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