頑張れ、田舎の温浴施設
温泉が好き。大浴場も好き。銭湯も好き。
ただ、知り合いに会うのは気まずいので、家の近くのところには行かない。
だから、バイクに乗りに行った帰りだったり、出張の帰りだったりに、家から少し離れたお風呂に行くのがお気に入り。
それなのに、最近立て続けに温浴施設の休業・閉館のお知らせを耳にしている。
そのうちのひとつは、私が前の職場にいたころに利用していたところ。
住んでいたアパートからは少し遠いのだけれど、夕陽の見える大好きな施設だった。
地元のおばちゃんたちが入っていて、日没の時には見ず知らずの私に声をかけてくれる。
「早く早く!ここ、いらっしゃい!ここが特等席よ!日の入りが見られるから!」
「私たちいつも来てるからさ。いつでも見られるからね〜」
こんなやりとりも含めて、この施設が好きだった。
それなのに、この夏目にしたのは「休業のお知らせ」。
もう行くことはできないと思っていたのだけれど、なんと近隣住民の声が届き、部分的ではあるものの営業を再開したそうだ。
珍しい。そんなこともあるのだね。
近いうちにそっち方面へ行く機会があるので、立ち寄ってみようと思う。
そして今日は、また別の温浴施設へ行ってきた。
この施設も、閉館が決まっている。
これまで2年半、気になってはいたものの通り過ぎてしまっていた場所。
閉まってしまう前に、一度行っておきたかった。
ここも、同じだった。
地元の人たちに愛されていて、心地よい交流の場になっていた。
いい施設だったなぁ。
施設の老朽化で、こちらの閉館はもう確定してしまっているらしい。
残念だけれど、あと何回か、近くに行ったときには立ち寄ろうと思う。
頑張れ、田舎の温浴施設。
大きな施設や真新しい設備もいいけれど、地元の人たちの声や温もりが残るその場所が、少しでも長く続いてくれますように。
