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「川崎おどり」は、私の盆踊りの魂だった。|シロクマ文芸部🐻‍❄️エッセイ

夜店から賑やかな音が聞こえてくると、今年も始まったなぁと思う。


夏のメインイベント、夏祭り、盆踊り。


結婚してここに来て、やっと干支が一周して。
コロナ禍が過ぎて、世の中のお祭りが復活しはじめた頃、娘とこの地域の盆踊りに行ったことがある。


けれど……私が知る盆踊りと「何かが違う」。
そんな違和感を持った。


昭和の昔。
私が小学生の頃は、あちこちの町内会で結構大きな盆踊りがあった。


そこには、数日前から大きなやぐらが組まれる。
天辺には大きな太鼓があって、真ん中の段には10人ほどが乗れそうな踊り場があり、誰でもそこへ上がれる。


炭坑節や大東京音頭、チャンチキおけさ、などの定番曲が流れ始めると、お揃いの浴衣を着た青年団の人たちが踊り場にあがり、見本のような踊りを踊ってくれる。


だから、踊りを知らなくても誰だっていつでも参加できて、どんな曲でもすぐに踊りの輪ができて楽しかった。


子どもたちに大人気だったのが、オバQ音頭、ドラえもん音頭、あられちゃん音頭などのアニメ系の曲。


この曲のイントロが聞こえると、やぐらの踊り場に子どもたちが殺到して、場所の取り合いが始まる。団塊ジュニア世代なので、そりゃもう子どもが多くて、激戦だった。


私もご多分に漏れず、そこに突撃していた記憶があるけれど、うちの娘なら、絶対に行きたがらないなと思う(笑)


私は……その踊り場で踊っていると、ちょっとだけ誇らしい気持ちになった。
※たぶんドヤ顔


そして、これは多分、他の地域の人は知らないと思うけれど、私が住んでいた川崎市には「川崎おどり」という、神がかったスーパーハイテンション盆踊りソングがある。


若かりし頃の、都はるみさんが歌っている超名曲で、川崎市で生まれ育った川崎市民ならば、知らない人はいない。
※たぶん


令和の今はどうなっているか知らないけれど、踊りのほうも、DNAレベルで刻み込まれているんじゃないか、と思うくらい全員が踊れたし、もちろん小学校の体育の授業でもやった記憶がある。
※もしくは運動会の練習?


仕事や結婚で盆踊りに行けなくなってから、はや数十年たったけど……「川崎おどり」が流れたら、今でも完ぺきに踊る自信がある(笑)


そして、今思えば、これは当たり前の話だけど、結婚して旦那の住むこの街にやってきたら、盆踊りで「川崎おどり」が流れることはなくて、アレッ?と思った。


「そうか、あれは川崎市民の踊りなのか……」

違和感の正体はこれだった。


盆踊りと言えば、「川崎おどり」。
「川崎おどり」と言えば、盆踊り。


子どもの頃から当たり前のように「川崎おどり」を聞いて踊って育ってきたから、「川崎おどり」が流れていない盆踊りは、「東京ディズニーランドに行ったのに、ミッキーに会えなかった」くらい、寂しい気持ちになる。


この歳になって初めて「川崎おどり」は、川崎市民だった私の、盆踊りの魂だったんだなぁ、としみじみ思ってしまった。
※大げさ


🎵
うっきうき~(うっきうき~)
きーらきら~(きーらきら~)
川崎おどり~ぃ~


もう一度、あの熱気あるやぐらの踊り場で、浴衣を着て、背中の帯にうちわをさして……川崎おどりを踊りたいなと思う私が、今もここにいる。




シロクマ文芸部さんの企画に参加させていただきました🌱✨


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