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aicolumnwriter
すごい物理と、スマホひとつ。|シロクマ文芸部🐻❄️エッセイ
小さな手帳が、我が家の引き出しに入っている。
結婚して実家を出たけれど、置いてこられなくて新居にまで持ってきた。
少し小ぶりの、ピンクのシステム手帳。
実はこれ……今さら思い出したけど、当時お付き合いしてた人が持っていたものと色違いだった。お揃いが嬉しかったみたい(笑)
中身のリフィルは自分でかなりカスタマイズしてあって、いろんなものを入れていた。なので、20歳から40歳までの私の人生が垣間見える、ちょっとしたタイムカプセルでもある。
何が入ってたっけ?
久しぶりに開いてみよう。
少し破けた、昔のオーストラリアの10ドル札。
ゴールドコーストにあったジュピターズカジノの会員カード。
仕事で行った、シリコンバレー付近のホテルのカードキー。
名刺サイズの薄い電卓。
テレホンカード。
そして、電話帳には出前のお店や、タクシー会社の電話番号が書き込まれてる。
すごい物理の数々(笑)
しかも、今だったらスマホひとつで済むものばかり。
電子マネー。
アプリの会員証や電卓。
ホテルのスマートキー。
お店の電話番号なんて、話しかけたらAIが教えてくれるし、公衆電話なんて使わない。
とても便利な世の中だけど、自分の頭の中に情報がきちんと入っていないから、スマホがないと自分が薄くなってよく困る。
そういえば、親のスマホの番号すら覚えていない。
そうだなぁ……
来年はまた、手帳を持ち歩いてみようかな。もうシステム手帳は必要ないから、大切な人の電話番号や予定を書いておけるくらいのサイズで、マスキングテープやシールで可愛くして。
突然充電が切れても、自分自身が迷子にならないように。

シロクマ文芸部さんのお題に参加させていただきました🌱✨
