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イナイチの果ての近くの南区の旭湯

国道171号線、通称「イナイチ」といえば、一部の北摂(大阪府の北西側)の民にとってのライフラインであり、もはや、誰もが生まれた頃から知っている道路です。

初めて覚えた道路の名前がイナイチという人も多いでしょうし、初めて免許証を取得して車で走った広い道路がイナイチだという人も多いでしょう。

自分も初心者マークの頃にイナイチを走り、右折禁止の西河原交差点で右折しようとしてブーブー鳴らされた淡い思い出があります(※現在の西河原交差点は右折レーンが設けられているので右折可)。

さて、そのイナイチの終点が京都の南区だと知ったのは、わりと最近のこと。

まだ私がペーパードライバーではなかった頃は、伏見区に住む友達とよく遊んでいたので、車でイナイチを走ると、向日町の交差点で折れて伏見方面へと向かうことが多かったため、イナイチの果ては見たことがなかったのです。

しかし、最近になって知ったところによると、どうやら、東寺の西にある京阪国道口という交差点がイナイチの果てらしく、ここからは違う道路に切り替わるようです。

近くには、8世紀に造られたといわれる羅城門の跡地があります。現在はふつうの児童公園になっていて、小さな石碑がぽつんとあるだけですが、不思議と存在感がある。

真裏には、矢取地蔵尊というお寺があるのですが、なんと、このお寺の内部には公文式の教室があったりする。

お寺の中にある公文式教室というだけでも珍しいですが、この矢取地蔵尊は重要文化財に指定されており、全国区でもかなりレアな、重要文化財の公文式教室である。

私は公文式は小学3年生くらいの時に体験入学のみで辞めたが、もしもここで習っていたらどうだっただろうか。しかし、自分がいちばん公文式を辞めた理由がかなり酷いので、いずれ辞めていたかもしれません。

その酷い理由ですが、当時の公文式のテレビCMに将棋の羽生善治名人が出演されていたので、公文式の教室に行けば羽生さんに会えるのだとなぜか勝手に思い込んでおり、行っても羽生さんがいなくてがっかりしたから。そんな志のやつは公文式に行っても辞めるし、だからいつまで経っても将棋ウォーズで9級から上にあがれないのだ。

などとごちゃちゃ書いている間に、はい着きました。京都市南部ではおそらくトップクラスの人気を誇る銭湯である、南区の旭湯。

京都市内には旭湯という屋号の銭湯が複数あって、西院にある旭湯の公式Xのアカウント名が「西院旭湯」としているのに対して、こちらは「南区の旭湯」となっています。

外観は無骨な感じで、全く昔ながらの銭湯という雰囲気ではなく、ロビーも脱衣場もこぞって現代的。

ただひとつ、脱衣場のロッカーが年季の入ったものだったのが、昔から営業されていることを物語っていましたが、いつぞやのタイミングでこれも一新されていました。ちなみにロッカーの使用には100円硬貨が必要(あとで返ってきます)。

脱衣場の中には自販機があるので、そこで両替ができますが、この自販機が凄い。

なにが凄いって、半分くらいの商品が100円ポッキリという安さ。ふつう、こういうところの自販機は外よりも割高なものですが、ここに関してはむしろ外よりも安い。

ポカリスエットは140円(だったかな?)、アルコール(ビールやハイボールあり)は200円前後ですが、それでも外の自販機の相場よりも安い。どうなっとるんだ。

浴室は2種類あって、日ごとに男湯と女湯を入れ替え。内部の構造がかなり異なります。

向かって左側にある浴室は、ひたすら縦にずらーっと長い浴槽があり、そこに水風呂を除くすべての浴槽がまとまっています。

そして、奥には、とてつもなく大きな水風呂……というか、プール?……というか、水風呂が見えます。

銭湯の浴槽で泳ぐのはもちろんのことマナー違反ですが、ここまで広い水風呂が用意されているとなると、泳ぎたくなる気持ちはわからなくもない。

いや、私はふつうに歩くだけに留めますけどね。しっかり「泳がないでください」と注意書きがあるにもかかわらず、泳ぐおっさん多数。

ちなみに、私は特に業界のどことも無関係なので正直に書いてしまいますが、京都の南部の銭湯の客のマナーは総じてあまりよろしくないです。

京都の銭湯には珍しくスチームサウナがあり、これがまた湿度バリバリの湯気バッチリな室内なのが嬉しい。たまに子供がふざけて入ってくるが、熱すぎてすぐに退散する。

サウナ用のマットを用意してくれているのは京都の銭湯でよく見るサービスですが、さらにマットを洗うために専用の蛇口が設置されているのがまたありがたい。

露天風呂は岩づくりになって、ホテルの浴場のような雰囲気を味わえます。露天エリアには椅子が5~6脚ほど設置されており、ととのいスポットとして有効。水風呂から遠いので導線はあまり良くないけど。

一方で、向かって右側の浴室はサウナが露天エリアにあり、水風呂もすぐそばにあるという、ととのうには最高の環境。風呂に浸かりたい人は左側、サウナに入りたい人は右側という感じか。ただ、サウナの温度が高いのは右側のほう。

ちなみにこちらには、スチームサウナではなくミストサウナがあります。別々の浴室とはいえ、スチームサウナとミストサウナを両方そなえているのは、京都市内ではスーパー銭湯を含めてもルーマプラザとここだけでは……?

もう片方の浴室の浴槽が縦にまっすぐなのに対して、こちらはけっこう浴槽がグニャグニャしています。私は浴槽が四角いほうが落ち着くのでもう片方のほうが好みですが、見た目が楽しいのはこちらのほう。

こちらの露天風呂は檜風呂となっていて、これまた雰囲気がある。550円でこれはかなりの高コスパ。

京都の浴場組合では、サウナの別料金を取らないというルールがあるみたいですが、これくらい浴室の規模が大きくて、どちらのドライサウナも10人以上が余裕で入れる広さがあるのなら、大阪や尼崎の銭湯みたいにサウナ別料金で100円という設定にしてくれても全然かまわない。

せめて自販機のドリンクだけでも……。しかしこれがまたさっき述べたように破格なのよなあ。帰りに玄関の自販機で天然水をもう1本だけ買いました。

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ぷらーな サウナはたのしい。