ラクリマのHIROさんのヴィジュアルの変貌
少し前の記事にて、ヴィジュアル系バンドの世界観には興味があるけれど、外見、いわゆるヴィジュアルの部分にはほとんど興味がない、なので、ライブにはほとんど行ったことがない、と書きました。
しかしながら、自分が初めてチケットを買ってライブを観に行ったバンドは、がっつりヴィジュアル系、それも「ヴィジュアル系四天王」と呼ばれたうちのひとつ、La'cryma Christiだったりします。ラクリマ・クリスティ。高校1年生の頃だったはず。
当時の雑誌「ぴあ」には、各コンサートの予約番号みたいなものが掲載されていたので、その番号をファミリーマートのFamiポートやローソンのLoppiなどの機械に打ち込んで、チケットを発券する、という流れだったと思います。
今ではマルチコピー機でチケット予約ができるようになり、ワード検索ができますが、当時のFamiポートやLoppiは、なんか予約用の数字を打ち込む方式だったはず。
その数字を入手するためには、ありとあらゆるチケット情報が載っている「ぴあ」は必須のアイテムで、演劇やお笑いライブなどの情報も、すべてこの雑誌に集約されていました。
今でもコンビニの店頭などに、チケット情報の載ったフリーペーパーが置かれていますが、あんな薄っぺらい冊子ではなく、昔の「ぴあ」は週刊青年誌くらいの分厚さがあり、内容もなかなかに充実していました。
もともLa'cryma Christiのチケットを入手するために購入したのですが、巻頭のエアロスミス来日公演特集がやたらと読み応えがあった記憶がある。
2001年のアルバム『JUST PUSH PLAY』に伴うワールドツアーで、この記事で興味をもって、後にアルバムも買いました。個人的には今でも好きなアルバムなんですが、昔ながらのファンからは評価が低いらしい。
エアロスミスに靡きそうになりつつも、無事にLa'cryma Christiのライブチケットを入手しました。ひとりで「ぴあ」を買って、ひとりでファミリーマートに行って、ひとりでチケットを入手しました。ひとりでできるもん。
謎に興奮して、なぜかオカンに報告しましたからね。もちろん我が母上はバンギャではないし、バンドは甲斐バンドあたりで止まっていると思われるので、La'cryma Christiを知っているはずがないのですが……。
ライブに行くことが決まったとなると、がぜん書店におもむき、音楽雑誌を立ち読みしまくります。
バイト禁止の高校だったので、元々お金がないうえに、ゲームソフトよりも高いライブ代を支払ってしまっているので、雑誌を買う余裕もないので、基本的には立ち読み。
ヴィジュアル系の全盛期は少し過ぎた頃で、La'cryma Christiの人気も落ち着いてきてはいましたが、新曲『情熱の風』がドラマの主題歌に起用され、各雑誌にインタビュー記事が載っていました。
もちろんインタビュー記事に興味があるわけで、バンドのメンバーの写真が載っているグラビアページにはほとんど目を向けなかったのですが、その時だけは、ギタリストのHIROさんの風貌に衝撃を受けて、思わず目を見張ってしまいました。
それは、HIROさんのヴィジュアルが美しすぎて目を見張っていたのではありません。
いや、決してその時のHIROさんが美しくなかったわけではないのですが、かなり短い茶髪になり、目元のメイクもいっさいなく、素朴な優しい表情をされていたのです。
かつてのHIROさんは真っ黒な衣装を纏っていたのに、最新のHIROさんは、ごくふつうの白いジャケットを羽織っていらっしゃる。
完全に、ふつうにそこらへんの街にいるラフなスタイルのおにーさん。
大阪府内で最もヴィジュアル系バンドマンが多いといわれるアメリカ村でこの人をたまたま見かけても、ヴィジュアル系バンドマンだとはまず思わないだろう。
そもそも、HIROさんはLa'cryma Christiのメンバーの中でも特にメイクが濃く、目の周りは常に真っ黒で、腰まである長い髪を靡かせており、CDのジャケット写真からも妖艶な雰囲気が漂っていました。
もうひとりのギタリストのKOJIさんや、ボーカルのTAKAさんがわりかしナチュラルメイクだったので、その対比で余計に目立っていたのです。
完全に余談ですが、TAKAさんの風貌は、当時のつん◯♂さんに実によく似ていた。意識しているのか?と思うくらいに似ていた。いや、それはともかくとして。
HIROさんが、いきなり素顔で現れた。あれは逆の意味でヴィジュアルショックであった。そして、高校生ながらに自分は思いました。
ヴィジュアル系の世界観を纏っていても、それを演じているのはほとんどが20代や30代のふつうのおにいさんなのだと。
でも、衝撃は受けたものの、不思議とそれで幻滅したりすることがなかったのは、やはり自分が元々そこまでヴィジュアルに興味がなかったからでしょうか。
「着ぐるみの中身はただのおにいさん すべてを知った今もフィギュアを集めてる」
これはLa'cryma ChristiではなくPENICILLINの曲の歌詞ですが、HIROさんの素顔を知ってからLa'cryma Christiのライブに行っても最高に楽しかったです。
ちなみに、そのライブ当日のHIROさんはモヒカン頭になっていました。なんなんだ。
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サウナはたのしい。
