電動キックボードに乗って買い物の帰り道。
新しく舗装された道を走りながら、
ふと吹いた風に顔を向けた。
その瞬間だった。
どこからともなく、
草の香りがふわりと届いた。
思わず深呼吸する。
見上げれば、
雲ひとつない青空。
青々とした草木が風に揺れ、
鳥たちは楽しそうにさえずっている。
「あぁ、夏が近いんやな」
そう思った。
季節はある日突然変わるのではなく、
気づかないうちに少しずつ姿を変えている。
私たちの毎日と同じように。
雲一つない青天の空
青々と広がる初夏の空
風になびく草花
風に乗って草の香りが
鼻をくすぐる
夏はもう近い
そう告げるように……
#創作大賞2026
#エッセイ部門