心の壁は、少しずつほどけていく:Noteをはじめて気ずいたこと
心の壁が、少しずつほどけていく
昔から、人を心から信じることが苦手だった。
誰かと話していても、どこか一歩引いている自分がいる。
笑っていても、本音までは話せない。
気づけば、自分の心の周りに見えない壁をつくっていた。
傷つくことが怖かったのだと思う。
期待して裏切られるくらいなら、最初から少し距離を置いていたほうが楽だと、どこかで思っていた。
だから、周りにたくさんの人がいても、本当に心を許せる人は多くなかった。
以前、こんなことを言われたことがある。
「いろんな話はするのに、自分のことはあまり話さないね」
その言葉に、少し驚いた。
私は意識して、自分のことを話さないようにしていた。
でも、それが相手にも分かっていたのだと思うと、少し戸惑った。
仕事のことや日常の出来事、何気ない話はいくらでもできる。
それなのに、本当の自分の気持ちや悩みになると、急に言葉が少なくなる。
どこまで話していいのか分からない。
一人に話したことが、いつか他の誰かにも伝わってしまうのではないか。
そんな不安が、いつも心のどこかにあった。
人を信じられないから、心を開けない。
心を開かないから、相手も踏み込んではこない。
お互いに少し距離を置いたまま、時間だけが過ぎていく。
一方で、自分のことをたくさん話す人と一緒にいるほうが、気が楽なこともある。
私は相づちを打ちながら会話をする。
自分のことを根掘り葉掘り聞かれるより、そのほうが安心できる。
それも、きっと自分を守る方法だったのだと思う。
もしかしたら、壁をつくっているのは相手ではなく、自分なのかもしれない。
だから最近は、無理に距離を縮めなくても、このままでいいのかなと思うこともある。
人には、それぞれ心地いい距離がある。
無理をしてまで変わる必要はないのかもしれない。
そんな私が、最近noteを始めた。
最初は、自分の気持ちを書くことにも抵抗があった。
こんなことを書いていいのだろうか。
誰かに否定されたらどうしよう。
そんな不安を抱えながら、それでも自分の心の内を書いてみた。
すると、思いがけず温かい言葉をかけてもらえた。
私の気持ちに寄り添い、励ましてくれる人がいた。
顔も知らない人なのに、その言葉は不思議なくらい温かかった。
その優しさに、何度も救われた。
人に本音を話すことは苦手でも、文章なら少しだけ素直になれる自分がいた。
心の奥にしまい込んでいた思いを言葉にするたび、少しずつ心が軽くなっていった。
寄り添ってくれる言葉に出会うたび、長い間つくってきた心の壁が、少しずつほどけていくのを感じた。
信頼は、一日で生まれるものではない。
少しずつ言葉を交わし、相手を知り、自分のことも知ってもらう。
その積み重ねが、信頼につながるのだと思う。
だから、焦らなくていい。
急に変わろうとしなくてもいい。
ほんの少し勇気を出して、一歩近づいてみる。
その一歩が、今まで見えなかった景色を見せてくれるかもしれない。
今も、人を信じることは簡単ではない。
それでも、昔の私よりは少しだけ、自分の心を見せられるようになった。
心の壁は、一気になくなるものではない。
でも、少しずつなら変われる。
そう思えるようになった。
それだけでも、noteを始めてよかったと思っている。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします。いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます❕