美容師さんのシャンプーとマッサージは、至福。
美容室に行ったとき、実は一番楽しみにしている時間がある。
シャンプーだ。
髪を切ることより、シャンプーを楽しみにしていると言ってもいい。
美容師さんに「こちらへどうぞ」と案内されて、シャンプー台に座る。
この時点で、もうちょっと嬉しい。
そして髪を洗ってもらう。
お湯の温度もちょうどいい。
頭を洗われるのも気持ちいい。
自分でシャンプーするときとは、明らかに何かが違う。
「これ毎日やってほしいな」
と本気で思う。
しかも途中で、
「力加減、大丈夫ですか?」
と聞いてくれる。
「大丈夫です」
と答えるけど、本当は、
「もう少し続けてください」
と言いたい。
でも、さすがに言えない。
そしてシャンプーが終わったと思ったら、今度はマッサージ。
肩を軽く揉んでもらう。
ここで完全に終わる。
気持ちよすぎる。
普段、自分で肩を揉んでも、
「痛いな」
くらいで終わるのに、美容師さんにやってもらうと、
「……あ、そこです」
ってなる。
自分の肩なのに、知らなかった気持ちいい場所を的確に押してくる。
その頃には、もう髪を切りに来たことを忘れかけている。
「今日の目的って何だっけ?」
と思いながら、ぼーっとしている。
そしてマッサージが終わる。
「ありがとうございました」
と言いながら起き上がるけど、心の中では、
「もう終わりか……」
と思っている。
髪はきれいになった。
でも、それ以上に疲れが取れた気がする。
美容室って、髪を切る場所だと思っていたけど、
シャンプーとマッサージまで受けると、ほぼ小さなスパである。
正直、カットよりシャンプーを楽しみにしている自分がいる。
