深堀ミュージック 🎄 Day 17 — Someday at Christmas — Stevie Wonder
🎄 深堀ミュージック・クリスマス編
クリスマスまでのどこかの夜、気分で選んだ曲(※だいたい1曲じゃ済まない)を、
その時の温度感のまま掘っていくシリーズ。
――企画というより、もう習慣。
That's 深堀ミュージック。
冬になると、街が少しだけ静かに見える瞬間がある。
派手なイルミネーションの奥で、ひと息つくような間(ま)が生まれる。
そんなとき、私は毎年決まってスティービー・ワンダーの
「Someday at Christmas」 を思い出す。
この曲は、クリスマスソングの顔をしながら、
本当は “願い” の歌だ。
もっと言えば、大人たちが置き忘れてしまった希望を、子どもの声が拾い上げて歌う曲。
1967年。
ベトナム戦争、キング牧師、分断。
そんな混乱の渦の中で歌われた “Someday” は、
未来への約束じゃなくて、
「まだ終わっていない」 という祈りの姿勢だった。
私は時々思うのよね。
クリスマスに必要なのは、派手な演出よりも、
“まだ信じていいものがある” とそっと思い出す小さな瞬間なんじゃないかと。
「Someday at Christmas」には、
その小さな火種のようなものが、確かに灯っている。
🎧 Stevie Wonder — Someday at Christmas
まだティーンエイジャーのスティービーの声だから生まれる強さ。
大人の現実を知っているからこそ刺さる弱さ。
その両方を抱えたまま冬を越えていく感じが、この曲にはある。
クリスマスの夜、
一日の終わりにこれを流して、少しだけ静かになる。
それで十分なのかもしれない。
クリスマスは誰のものでもない。
その年の気分で受け取る季節。
©️雑談文学

