見出し画像

目覚めたら5才だった

目覚まし時計が鳴らなかった。

「中国製だからしょうがないわね」と、母が言った。

学校でも、友達の話にもついていけず、それ以来「5年遅生まれです」と言いまくった。

ある日、担任の先生が「あなたは、生まれた時が5才なら、早生まれじゃないの」と、ぼそっと言った。

えっ、20才だと思っていたら15才だとか、15才と思っていたら20才とか。

頭の中がぐちゃぐちゃになった。

このままでは、誰も成人式を祝ってくれないだろう。

年齢不詳の悩みをSNSに書きまくった。

すると、僕も私もと、同じ悩みの仲間が現れて、大変な騒ぎになった。

中国製の目覚まし時計は、意外に売れてるんだと思った。

ホリウエモンも現れて「自分もそうだけど、騒ぐことじゃない。年齢なんてただの数字なんだから」

カオスが正解とか、わけがわからない。

ある日、市役所員が「(中国製目覚まし時計輸入時の)2000年から2020年生まれを、年齢不詳、N(ノン・エイジ)世代と呼称します」と言って去っていった。

心のもやもやも、頭ウニ状態も、知恵遅れも解決しないまま。この先の結婚で、5才年上か年下かわからない夫って、どうよ。

X世代でもない、Z世代でもない、N世代は、世の中に置いてきぼりにされている。

#ブルマンnote企画

いいなと思ったら応援しよう!