心は昔に帰りたがる
昔の良かったことをたどることは、古い脳細胞を活性化するデトックス効果があります。気分も高まります。
子供の頃の遊びには、もれなく”冒険”が含まれていました。思い出すのが「グーニーズ」。

洞窟を降りていった少年たちが、財宝にたどり着く。「このシーンは、少年たちが、”母体回帰”すると解釈すれば、深い意味が生まれるのでは?」とスピルバーグに問いかけた俳優がいた。

「この脚本に、そんな解釈ができる余地はない」スピルバーグは即座に却下した。
この提案をしたのが、20年後に「ノー・カントリー」で、マフィアの金を盗んで逃亡するメキシカンを好演した俳優だった。

”グーニーズ”時代を過ぎると、友だちと大人になる旅する「スタンド・バイ・ミー」の時代。

友達の数について考えたことあるでしょう。
スティーブ・ジョブスは「親友が2、3人いればいい。他は時間の無駄」と言っていました。
心理学者の調査結果:
・相談できる近い友達は、3〜5人持っていたい
・顔見知り、話せる人は、15人くらい
・同じ学校や会社にいて、つながる仲は、150人ほど
いい時間を過ごせた友達との思い出が、どれだけ浮かんでくるでしょうか。
やはり、友情は量ではなく質だから、他人の友人数は目安にはならないですね。
そして、別れ、巣立ち、出会いの「アメリカン・グラフィティ」時代にも、いい思い出が詰まっています。

20歳前後は、たくさんのいいことがあったり、傷つきやすかったり、もう一度帰りたい、やり残したことがたくさんある。
誰も人の話を聞いてない楽しい時代でしたよね。
DJのウルフマン・ジャックって、あんな人だったんですね。アロハが最も似合う男だと思っています。

低予算で制作されていた「アメリカン・グラフィティ」。ウルフマン・ジャックの出演費が払えない。プロデューサーのコッポラが「興行収入がよければそこから払いたい」と提案。ウルフマンは「悪ければゼロだね」と笑いながら、快諾。興行収入が予想外の100億ドルになり、ウルフマンが1995年に亡くなるまで、年金のように払われたそうです。彼の無欲に、神が微笑んだ。
私たちの買い物環境にも移り変わりがあります。
アマゾンドットコムが現れる130年前には、シアーズの通販カタログがスタートしました。

広いアメリカでは店舗展開よりも、セールスマンによる販売を選んでいた
流通業が通販によって新しい次元を迎えた。

アーサー・ミラーの名著「セールスマンの死」
行商から通販へ。
シアーズ百貨店の通販カタログは、1888年にスタートし、1993年まで105年続いた。(一方、モンゴメリー・ワードの通販カタログは、1872年〜1985年の113年続いた)。
カタログ通販競争に勝ったシアーズが、終版に追い込まれたのは、品揃えが豊富、すぐ入手、廉価な大規模店舗のスーパーの進出に負ける。

デジタルでない人海戦術








シアーズの時代が終わり、1995年創設のアマゾンドットコムでは、社長のジェフ・ベゾス自身が発送作業もやっていた。

ロジスティック(運送)を結びつければ、アマゾンが出来あがった

社長、社員全員が、ガレージの床にひざまずいて、注文された本を梱包していた。毎日、膝が痛い思いをしていた。
ある日、女子スタッフが、クッションにヒモをつけた”膝当て”を提案。ベゾス社長は、「キミは、天才だ!」と興奮しながら提案を受け入れた。
1週間後、男性スタッフが言った「ガレージに大きなテーブルを置いて、その上で梱包作業をすれば楽ですよね」。名門プリンストン大学卒業のベゾスは、また、頭を下げた。
「この人、大丈夫かな」と思われたベゾスの年収が、今や279億ドル(4兆4460億円)で、勝ち組。

(サイバー通販では、ギガ数を抑えるため商品紹介のみ)
シアーズのカタログには、夢も情緒もあった。


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