アンダマン海の休日 in クラビとピピ島 ②
2024/Apr./28 SUN.
目的地のタイ、クラビへのフライト
ゲート前の照明は煌々と点いていて眩しいし、座っている分にはいいが横になると少し寒いし、時折入る放送はうるさいし、荷物もあるので人通りも気になるし、よく眠れた感じはしない。ただ横になって、足を伸ばせるありがたさは感じる。
4:45頃になって行動開始。外はまだ暗い。フライトは早朝6:15発なので、市中のホテルで宿泊していたのでは公共交通機関で空港に来れない時間帯だし、空港周辺のホテルはとてつもなく高いので、結局、こうしてこのチャンギ空港のターミナル1で仮眠して夜を明かした訳だが、もちろんぐっすりと眠れた訳なく、超眠い。
まずはインフォメーションモニターで次のフライトのゲート番号を確認する。すると先程まで寝ていたベンチの近くのC19。そこで、またそのベンチに戻る。そして、出発の1時間前になってからゲートでセキュリティ チェックが始まった。ここチャンギ空港は各ゲートでセキュリティ チェックを受けてゲートの待合室に入るという方式になっているので、それを受ける。

で、ここに来て問題発生。スクート航空のアプリ上で確かに先程まで見えていたはずのモバイル ボーディングパスが表示されなくなったのである。そこでカウンターにいる係員に相談した所、最初、"チェックインカウンターに戻れ"と言われたが、"今更?"って聞くと、それは無理なのが理解できたのか、"全員乗り込んだ後に対処する"と言われたので、搭乗が始まりこの待合室の人がどんどん減って行くのを待つ。もうこの間はドキドキハラハラ。心臓に悪い。で、搭乗の列が無くなったところで再びカウンターに戻ると、"まだ、表示されないの?今回だけよ"と小言を言われたが、ここで紙のボーディングパスを発行してもらって搭乗できる事になった。教訓、紙のプリントアウトがない場合は、少なくともスマホのスクリーンショットを残しておかなきゃダメ。で、乗り込んで席に付いてスマホを確認するとモバイル ボーディングパスが表示された。私の想像だが、多分ではあるが、私は昨日の東京からの便と一緒に今朝の便もチェックインしておいたのだが、今朝のこの便のモバイル チェックインの締め切りの時間を過ぎた時点で、今日チェックインしてないとなり、リセットされてしまったのだと思う。だとすると、私のせいではない。

そして、私を乗せたTR686便は少しだけ白んできたシンガポール国際空港を6:30に離陸。シンガポールの灯が遠ざかる。この機体は単列のA320ceo。それもあってか昨日搭乗したB787-900に比べシートピッチは多少狭くなった感じ。隣の白人さんなんか前のシートに膝が当たっておりかなり窮屈そう。で、しかもアサインされた30Aは最後尾の列でシートがリクライニングしないだけではなく、シートバック自体もなんだか通常より直角な感じ。まあ、このフライトは2時間程度なので我慢するしかない。LCCのフライトなのでもちろん何かのサービスがある訳でもなく、自前の耳栓、アイマスクを装着して寝るのみ。
そして、結局、2時間もかからず7:48に今回の目的地であるタイはクラビ国際空港の滑走路に着陸した。ここタイと日本との時差は2時間あり、シンガポールとの時差は1時間なので、現在の現地時刻は6:48と訂正しておこう。
風光明媚なリゾート クラビに到着

今回もほぼ最後にこの機を降りて、ターミナルへと入るが田舎の空港をイメージしていたがターミナルビルはリニューアルされたばかりらしく立派。まずはここでタイへの入国審査を受けねばならない。シンガポールとは異なり、昔ながらの形で行列に並び、人に寄る審査でハンコを押してもらう。これを通過したら、今回は預け荷物もないのでバゲージクレームは素通りし、関税のX線スキャンの荷物検査を受けて制限エリアを出る。
すると、すぐここでJoin Mini Van To Aonang という看板を掲げた人の勧誘があった。このクラビ国際空港から今日からの宿泊地であるアオナンビーチへは、1時間に1本エアポートバスが出ているという事前情報だったのだが、それと同じ価格だし、すぐに出るならこれで良い。でも、ここの支払いはクレジットカードだと5%上乗せになってしまうらしいが、今時点で現地通貨のタイバーツ持ってないので仕方ない。で、その支払いを終えると、すぐにドライバーを紹介され、その人にゾロゾロ付いて行き、外に止まっていたシルバーのハイエースに乗り込む。そして、私を含めた8人の乗客を乗せたバンは空港を出発。

しばらくバンが進むと、その先に浸食された石灰岩の小山が見えてきた。ここクラビ周辺は、地表からそそり立つ石灰岩の山々に寄る複雑なカルスト地形になっており、不思議な景観を造り出している。この岩山群が思ったより大きく凄い。そんな景色を眺めながら1時間程かけてアオナンビーチへ。ここからは各客が事前に伝えておいたそれぞれのホテルを経由してく。
私が予約してあるホテル、アヴァ シー クラビ リゾートはクラビで一番賑やかなアオナンビーチのメインストリートに面している。その前で下ろしてもらったが、まだチェックインには早過ぎるだろうから、この辺りを少し散策してみる。噂通り、この通りにはホテルだけでなく旅行会社、両替所、レストラン、ダイビングショップ、マッサージ店、土産物屋などがずらりと並び、旅行者にはなにかと便利そう。

で、ここでまずやらねばならないのが両替。シンガポールでは現地通貨無しで過ごしたが、ここタイではそうはいかない。先程の乗り合いバンはクレジットカードで支払ったため5%のコミッションを取られたが、タイではそれが普通な様だし、また現金払いしか受け付けてない場所も多い様なのだ。けど、この通りに両替のブースはいくつも見付かるものの、日曜の朝だからかどこも開いていない。結局、1時間近く待ち、ホテル前のブースがようやく開いたので、他両替屋とのレートを見比べる事なく両替をする。

問題は昨今の円安。特にゴールデンウィーク直前の急激な円安は対バーツも例外ではないが、為替介入がそろそろではないかという噂もあり、この後、為替は大分振れそうなので、今日のところはまず壱万円札分を両替する。が、手に入れられたのはたった2324バーツ 。ちなみに空港は2267バーツだったので少しはマシなレート。(この後タイバーツはBと表記)。でも1円=4.3Bを超えている計算になるので、とんでもない円安だ。
お金が手に入れば次は食事だ。朝早起きしているのに何も食べていない。先程通りを行き来して目星を付けておいたThe Best Zipiというハラール食堂に入る。メニューは写真付きで、ここに食べたいと思っていたパイナップルの器に盛り付けたチャーハン、カーオ オップ サパロットがあったので、マンゴー スムージーと共に頼む。出てきたそれは見た目通り美しいトロピカルな料理だが、口に運ぶと、まぁ、予想はできたがちょっと料理にしては甘過ぎ。やっぱりチャーハンは醤油ベースの方が良いというのが感想。

ライレイ ビーチへは乗合タクシーボートで
その後、ホテルに入って、一応、念のために聞いてみるがやはりチェックインは午後からとの事。このため、海に出掛ける準備をし、要らない荷物はレセプションに預かってもらい出発。
目の前の通りを海にぶち当たるまで進む。ゆっくり歩いても10分もかからずに辿り着いたアオナンビーチは小さな貝殻の多い全長2km程のビーチ。海岸線が真っすぐに延び、遠方に聳える切り立った岩山の眺めが壮大だ。ただ、海は期待に反してさほどキレイじゃない。そういった事もあるのか、ここで泳いでいる人はほとんどいない。じゃあ、多くの観光客はどこで楽しんでいるかというと、このアオナンビーチはタクシーボートの発着所になっており、そのボートを利用しないと行けない俗世間から離れたビーチに行っているのである。

その最たる場所がライレイ ビーチ。そこはここからは南東に行った陸続きのプラナンエリアにあるのだが、半島の付け根にある、このクラビ特有の急峻な山々が邪魔をして、ボートでしかアクセスできないという本当の陸の孤島なのである。では今日はそこへ向かおう。
まずは、ここで乗合タクシーボートのチケットを買わねばならない。事前情報によると片道しか買わないと復路は切符売り場がなく困るらしいのでここで往復分を購入しておく。で、乗る船は俗にロングテールボートと呼ばれるタイ独自の細長い木造船で、これの定員の8人が揃わないと出発しないのである。ここから出発するタクシーボートの行き先はいくつもあるが、ライレイ ビーチは最も人気のある場所なので、意外と早く8人は集まり、少し待っただけで出発することとなった。
ただ、ここには桟橋はない。このため、まずはこのビーチに降り、砂浜からこのロングテールボートに乗り込む必要がある。頑張って船をビーチに近付けてくれるが、それには限界があり、乗客は腰までずぶ濡れ状態で海に入って乗らねばならない。が、乗って出発してしまえば、風を切って進み、気持ちの良い乗り物である。向かう先には見たことが無い様な絶壁の岩山が連なり、絶景が続く。

ライレイ ウェスト ビーチとライレイ イースト ビーチ
15分程で着いた場所はライレイ ウェスト ビーチと呼ばれる場所で粒子の細かいベージュ色した砂浜が広がった場所だが、ここも桟橋がないので、ボートから飛び降りずぶ濡れになる。まぁ、水着を着ているから全然問題ないんだけど。このビーチの左右にも険しい岩山がそそり立っており、景色抜群の神秘的空間だ。これはすごい。まずはここでゆったり過ごそう。今回はこうしてビーチで過ごす事も多かろうと水が入ってこないドライバッグを新調してきており、その中には敷物も入っているので、早速、木陰にそれを広げその上でリラックス。もちろん木陰には直射日光は注がないが、それでもうっすら汗が出てくる程の暑さ。そこで、目の前の美しい海にザブンと入ってクールダウンをする。

木陰に陣取ってゆっくりしていたがお昼を過ぎるとこのビーチに日陰がなくなってきたので、一旦ここを去り、次はライレイ イースト ビーチへと向かう通りに入る。ここは非常に賑やかな通りで、レストランやショップが並ぶウォーキング ストリートになっており、思ったより店舗数が多い。観光客がこれだけいるのだから当然か。そして、この陸の孤島には車も走っていないので、安心してこのエリア内を歩き回ることができる。

このストリートを抜けて行くとライレイ イースト ビーチに到着。こちらにはクラビタウン側からの船着き場があるが、マングローブが生い茂っていて、小石も多く、水も綺麗でないため海水浴には向かず、このためか幾分静か。とりあえず、ここにあった商店でフレッシュ ココナッツジュースを買い求めると、頭の部分を切って、ストローを差して出してくれた。それは冷蔵庫に入れてあったのか冷え冷えで超美味しい。生き返る。最高。続けて暑いので大きいペットボトルの水も買っておく。
鍾乳石がしたたるようにあるプラナンビーチ
ここからこの東海岸沿いをゆっくり南下して行くと、片方は鍾乳石が連なる崖、もう片方はリゾートの敷地の壁となっている小道に出て、そこを10分くらい進むと、プラナンビーチに出た。

それほど大きなビーチではないが、この横にある絶壁にはまるで氷柱のような形の鋭い鍾乳石があり、した垂るような姿は少しおどろおどろしい。そして、このビーチにはプラナンケーブ、プリンセスケーブという隣り合う洞穴があり、それぞれ神聖な場所として祠が祀られているが、その前には大小の男性のシンボルを象った御供え物が多数置かれている。確かに、ここの自然美は神がかっており、ついつい何かを祀ってしまい、御供えをしてしまうのもわかる。
また、この地はロッククライミングの聖地ともなっており、ヘルメットを被り、ロープを辿って登っている人達も見かける。ただ、大多数はこのビーチで寝っ転がり、そして、海水に浸かっているだけである。私もここでも日陰にレジャーシートを広げ、すぐに海に入ってみる。先程と同様ここの海水も生暖く、色はキレイだが、透明度が高い訳ではないので、ホント浸かっているのみ。あと1人だとやはり荷物が心配になるので海にずっと入ってはいられない。

そして、上がってからは、昨日まともに寝ていないので、レジャーシートの上でうたた寝をしていた。しばらくすると私が広げたシートの上にも日が当たってきた。そろそろ帰れという合図だと捉えて、ライレイ イースト ビーチ経由でライレイ ウェスト ビーチへと向かう。こうして外界から隔絶されたプラナンエリアを堪能したので、アオナンビーチへと帰ろう。
ライレイ ウェスト ビーチにはロングテールボートが何艘も泊まっており、それに近付いて行くと、帰りの青いチケットを回収している人がいて、すぐに8人集まったのでその1つに乗り込む。実際に乗り込んだのは9人。船長は左右のバランスを気にしてたが、確かに奇数だとバランスが悪い。それなのに船が沖に出たら飛ばす飛ばす。行きと同じ船の1番前に座ったのだが、帰りは飛ばすもんだからびしょ濡れ。 このロングテールボートは、川をこれで進むならわからんでもないが、横揺れには弱そうで案の定大海原では揺れる。

アオナンビーチで真っ赤な夕陽の鑑賞
アオナンビーチに帰ってきたのはちょうど16:00。まずはホテルへ戻り、レセプションで預けておいた荷物を受取って、チェックイン手続きをする。充てがわれた部屋は2314号室。もちろん23階ではなく、棟が2つある様で手前の道路側に面した棟の3階部分だ。カードキーを使って部屋の中に入ると、さすがリゾートホテル、白を基調にしておりキレイで広さも十分。シングルを2つくっつけたキングサイズのベッドもあり、更にソファはベッドにもなる広いサイズ。テレビも50型くらいの大型の物である。ロケーションは文句なしだし、これで1泊およそ5000円なのだから良いのではないか。

まずは潮くさい姿なのでそのままシャワールームに入りサッとシャワーを浴び、先程まで身に付けていた水着、ラッシュガード、アクアシューズを洗い流す。が、シューズからは流せど流せど砂が出てきて大分シャワールームを汚してしまった。そして、その後は久しぶりにクーラーの効いた部屋でその恩恵を預かる。

クーラーの効いた部屋は最高だが、ここでグダグダしてるのももったいないので、アオナンビーチに出て夕景をのんびり眺めよう。海岸沿いにあるアオナンのシンボルでもある大きなカジキの銅像近くまで行き、そこに座る。今日の日の入りの時刻は18:33。その時間に向けて日は徐々に傾いていく。その様子をぼんやり見守るが、私と同様、ビーチには多くの人が夕涼みがてら夕陽を見に集まっている。今日は薄雲があるものの比較的晴れており、南国らしく真っ赤になって西の低い山に隠れる素敵な夕陽が見れた。そして、日が沈んだ後も上空の薄雲がピンクに染まり、薄紫に変わっていく。素敵な夕暮れだった。

シーフードのディナー、一日の終わり
さて、昼はフレッシュ ココナッツジュースのみだったので。夕食は豪華に行こう。せっかくの海辺の街なのでシーフードが食べたい。調べた所、ホテルとは逆方向になってしまうのだが、海沿いから更に北西に行った所にあるKoDam Kitchenという店が評判が良さそうなので、そこに向かう。何も無い通りの奥まった所にその店はあったが、かなり大きな店で賑わっている。が、予約無しでもすぐに案内してくれた。
屋外であるが、照明が吊るしてあり雰囲気ある店内である。メニューはいろいろあるが、まずは蒸し暑いのでまたフレッシュ ココナッツジュースを飲む。そして料理はエビの焼き物。これがうまかった。ガーリックが効いているのでそのままでも良いが、添えられたソースを付けるとピリっと辛くて良い塩梅。6匹をあったそれをペロリと食べてしまう。これだけだとちょっと物足りない気分だが、安くはないので追加はやめておく。

さて、ここからホテルまで帰り道は結構距離があるが、日曜の夜だからか通りのお店は非常に賑わっている。そこで、私もウィンドウショッピングということで店頭で売られている様々な物を見ながら楽しく進んでいったら、長い距離も苦にならずホテルに戻ってきた。ただ、蒸し暑くて、着ている物はすべて汗でビッショリ。そこで部屋に入るとすぐに全ての服を脱ぎ、もう1回シャワー。サッパリして気持ちイイ。
そして、着ていた物を全て手洗い洗濯しちゃう。ただ、ここはバスタブがなく、洗面器も小さいので、洗いにくい。そして、その後、スマホを弄っていたら眠くなってきた。そこで少し早めだが21:20過ぎに大きなベッドに横たわる。あー疲れた。ようやくベッドの上で普通に寝れる。幸せ。通りに面した部屋なので、ウィークエンドの夜、かなり外が騒がしいが、今日は私の眠気が圧勝。
