アンダマン海の休日 in クラビとピピ島 ⑪
2024/May/7 TUE.
絶品のロティとチキンカレーのセット朝食
今日はゆっくり寝てても良かったのだが、なんだか7:00前に目覚めてしまった。トイレに行って、歯を磨いて、正露丸を飲んで、干してある洗濯物をかたして、充電器を取り外して、全てバックパックとドライバッグにしまい込み、ポロシャツと短パンに着替える。毎日補充されているのもあり水のペットボトルがいっぱいあるが、困らないのでとりあえず全部持って行こう。そして、7:50、1階の受付でチェックアウト。バックパックだけ預かってもらう。
今日も暑そうだが、まずは朝食だ。近くにあるバーンナラー ロティという店に入る。朝から地元の人々で賑わう名物食堂で、人気はロティという直径10cmに満たない丸い薄いパンが2つとちっちゃいチキンカレーとのセット。ロティはアオナンで食べたのとは違いふわふわ。それをナンみたいにカレーに付けて食べる。辛いがおいしい。同時に頼んだ結構甘いミルクティ データリクとも合う。これで70Bと爆安。

レンタルバイクで巡る長閑なクラーン島
さて、本日、シンガポールへと向かうが、昨日までだと朝一のフライトだったのだが、なぜだか今日から夕方のフライトに変更されている。ということで、ここクラビタウンでまだまだ観光する時間がある。
このため、向かう事にしたのがこのクラビ川の対岸に広がるクラーン島。島と言ってもリゾートではない。元々、タイ南部はマレーシアとの国境にも近いエリアなので、イスラム教徒が多いエリアではあるが、この島の住人のほとんどがイスラム教徒でまた違った雰囲気を楽しめるらしい。クラビ川沿いのチャオファー桟橋から渡し船で渡れ、クラーン島の船着き場で待機しているサームローやトゥクトゥクで島内を巡ることもできるらしいのだが、お手軽なのはクラビタウンでレンタルバイクを借りて、それごと渡し舟に乗って島内を巡るのがおすすめとの事。

そこでクラビタウンで何軒かのレンタルバイク店を巡り、安い所を探す。結局、ホテルすぐ横の旅行店がレンタルバイクもやっていて、6時間だけだからとねぎって150Bで借りる事にした。またパスポートをデポジットとして預け、借りるそのパープルのバイクをチェックするが、かなりボロいようでガスメーターの表示が出ない。すると店員さんは"60Bも入れて走るとイイ"よと、結構、いい加減な事を言う。
そこで、走り出してまずはガソリンスタンドを探す。しかし、なかなかこの街に見付からない。グーグルマップに情報があっても、実際には無い所もあり、かなりぐるぐるこの街を巡ってしまったが、ようやくShellを見付けて、そこで最小価格という40B分のガソリンを入れてもらう。
次に向かうがクラーン島へと渡る桟橋だが、昨夕訪れたチャオファー桟橋かと思いきや、バイクも一緒に乗れる乗り場はどうやら違うらしく、いろんな人に聞いて、ようやくかなり北側にあったそこに着くまでにかなり時間がかかってしまった。

そこに泊まっている船は信じられないほど小さなボロい木造船。渡し舟という表現がピッタリ。これにバイクが乗せられるとは信じ難いが、実際、この渡し舟の横幅ぴったりのバイクを横に並べて載せている。当然、自分では載せられないので、船頭さんに載せてもらう。そして、私は歩いてその船に乗るが、本当に小さな渡し舟で手すりなんて物も無いので、立って乗るのも怖いので座りこむ。他の人はみんな立って乗っているが怖くないのだろうか。
5人と同じ台数のバイクを載せたこの船は対岸に見えるクラーン島までたった5分程の航海をする。それは、あっという間で旅情を感じる間すらなかった。
着いてからも、もちろん、バイクは船頭さんに下ろしてもらい船賃20Bを渡す。さあ、ようやく上陸した。で、そのバイクで走りだすが、とにかく情報不足。島内の標識は全く読めないタイ語ばっかだし、何処が見所かという情報もないし、自分がどこ走ってんだかよくわからず適当に走り、気になった景色があれば写真を撮る。

とにかく、緑いっぱいの素朴な島の様である。こうしてバイクは走っているが、車は1台も走っていない。一応、ヘルメットは借りてきたが、ここではヘルメットは外し、風を受けて走ると気持ち良い。いいツーリングだ。鼻歌を歌いながら進んでいく。

水上生活をしているのだろう昔ながらの高床式の家やモスク、マングローブ林や瑞々しい水田が点在しており美しい。思ったより広い島であるが、バイクをゆっくり走らせ、一番南の桟橋まで来てみたものの、ここに何かがあるわけでもない。そこで引き返す。そして、結局この緑豊かな島を約1時間半走り回っただけだったが、リゾートや普通の観光地とは違う、ローカルでしか味わえない島を楽しめた。帰りも同じ渡し舟を使ったがなぜだか40B取られた。乗った人数が2人だけだったためだろうか。
ワット ケウ参拝後、カオマンガイの昼食
さて、まだお昼前だし、もうちょっと観光しよう。このクラビタウンの外れの丘にワット ケウというタイ式寺院があるので見に行ってみる。龍の彫刻が美しい階段を登って行くが誰もいない。こんなに暑いんだもん、当然か。そして、白く立派なお堂の中に入り、そこに鎮座されている金色の仏様に、今回の旅が出来た事に感謝してお参りしておく。

ようやく12:00を過ぎたので、昼食にしようと、川沿いの大通りにある大きなお店、コ スワンに入る。ここで頼むはカオマンガイ。カオマンガイは鶏スープで炊いたご飯に蒸し鶏をのせたタイ料理の定番だが、基本はシンガポールで食べた海南チキンライスと同じ。ただ、ピリ辛なタイっぽいソースが付いてくるのがらしい。出てきたそれを口に運ぶがこれがうまい。そして、付いてきたスープは優しい味。ただ、やっぱり量が少ないかな。

ローカルマーケットとショッピングモール
お次はコ スワンから少し西に向かった先にあるローカル御用達のマハラジャ フード マーケットに行ってみる。青果市場といった所だが、その性格上、朝早くから午前中の市場らしく、この時間ではもう片づけ終わったところで開いている店は皆無。これは訪れる順番を失敗した。
最後に訪れたのがショッピングモールのヴォーグ クラビ。吹き抜けにエスカレーターのあるちっちゃい百貨店といったところ。ちゃんとしたブランド品も置いてあるが、当然それらは安くない。そして、お土産になるような物を探すがそんな物は置いていない。4階には広くはないがフードコートがあり値段は安めだが、さっき食べたばっかなのでここにも用はない。

これでこのクラビタウンで行きたい所は一通り周ったので、予定より少し早いがバイクを返そうと外に出たら、雨が降っている。少し待てば止むかと思いきや、雷も鳴って、尋常じゃない降り方になってきた。これは日本で大騒ぎするゲリラ豪雨の比ではなく、完全に南国の降り方だ。いよいよここタイも雨季。こんな光景も増えるのであろう。ただ、スコール待ちはこれで3回目。心配していた乾季も終わった暑季の旅行であったため、ある程度、雨は覚悟していたが、全体的には天気に恵まれた旅行だったと言っていい。
少し雨が弱くなった所で、すぐ近くなので少し濡れるのを覚悟でバイクに跨る。そして、ホテル近くに戻ってバイクを返すが、ここはガソリン量どころか、車体のチェックすらしなかった。そして、パスポートを返してもらい、ホテルへ。
ホテルでシャワーの後、ソンテウで国際空港へ

思わぬところで違うシャワーを浴びてしまったが、やっぱり今日の外出でだいぶ汗をかいたのでシャワーを浴びたい。このホテルのチェックインの際に、チェックアウト後に利用できるシャワー室がある事は確認済み。そこで受付の奥にあるそのシャワールームに案内してもらう。ここにはリンナイの給湯器の設備があったのだが、なぜだか温かくはならずただの水シャワー。だが、暑いので水シャワーで充分。髪の毛を洗って体を洗う。それだけでサッパリ。更にここで全て洗いたての服に着替えてしまう。気持ちイイ。そしてシャワールームを出た後は荷物の整理をし、機内で使う物ともう使わない物をバックパックとドライバックで分ける。こうして、飛行機に乗る前にシャワー、着替えができたのは超ありがたかった。
さぁ帰路に就こう。14:30にシャワーの礼を言ってホテルを出る。まだ小雨が降っているが、すぐ近くのリバービューホテルの前から空港方面に向かうソンテウが出ているという情報があるので行ってみる。そこに止まっていたソンテウのドライバーにグーグル翻訳を使って"空港に行くか?"と聞くと、"行く"という。

そのソンテウは14:45に出発。客を拾うためか随分ゆっくり進む。ただ、荷台が人でいっぱいになってもゆっくり。これが実力のようだ。明らかに私が運転するバイクより遅い。このため、空港近くまで45分近くもかかった。ちなみにむき出しの荷台のシートに座わり、それが先程の雨のせいで濡れていたため、せっかく着替えたのにパンツのおしり部分が濡れてしまった。
このソンテウの価格は空港の敷地の中まで行くなら100Bだが、外なら50Bというので空港最寄りの国道で降ろしてもらう。幸い雨は降っていないので、ここから見えるターミナルまで歩こう。これは荷物が少ないためできる技。そもそもソンテウに乗る事自体が荷物が少なくないとできないけど。
クラビ国際空港から新型機に乗り込みタイを離国
そして、立派なクラビ国際空港のターミナルに歩いて入り、すぐに3階の出発ロビーへ。スクート航空のチェックイン カウンターは幸いにも混んでおらず、しかもウェブ チェックイン済みの方はこちらへと優先してくれた。
一昨日、出発の48時間前を切った段階でスクートのアプリでウェブ チェックインをしてある。今度はトラブルがないようにちゃんとスクショを取っておこうとしたら今回は"モバイル搭乗券はお客様の目的地で利用できません。カウンターにてお手続きをお願いいたします。"と表示されたため、こうしてカウンターに寄った。だが、預け荷物もないので、搭乗券を貰うだけだ。

さて、財布を確認すると残りの現地通貨は85B。そこで到着ロビーに降りて、そこにあった売店を物色し、ナッツ類を購入して全部使い切る。そして、出発ロビーに戻り、セキュリティチェックと出国審査を受け、免税店を素通りして3番ゲート前の待合室へ。ただここは窓側にべったりと水滴が付いて何も見えない程エアコンが効いた超寒い場所。そこでこの旅2日目以来となる長袖シャツを取り出して着る。
クラビ国際空港ターミナルの3番ゲートでは、搭乗券に書かれた16:35に搭乗が始まる訳もなく、ようやく17:10になってzone3から搭乗か始まったのでゲートを通過する。が、ここからはバスで移動し、タラップからシンガポール行きのTR685便に乗り込む事になった。

行きのシンガポール-クラビ間の便の機体はA320ceoだったが、本日からスクート航空が満を持して投入するエンブラエルE190-E2型機が就航している。シンガポールから来た便が商業運行の処女飛行だったはずだが、その折り返しの便に搭乗だ。さすがに機内はピカピカで新しい匂いもする。これだけ新しいと気持ち良い。ただ、このE190-E2はリージョナルジェット機なので少し小さく、機内は2+2席の配置でシートピッチも若干狭く感じる。アサインされた28Aは嬉しい窓側だが最後尾。ほぼ満席だが、私の列はスクート航空のスタッフらしき人が乗っている。
この便は一旦滑走路に出て端まで行き、そこでUターンして、離陸の準備。そして、18:00ちょうど10日間も過ごしたクラビを離陸。この石灰岩の岩山達、濃い緑の大地ともお別れだ。機はマレー半島を南下していく。機体は新しくともLCCなので当然水1杯のサービスもなく、文庫本を読んで過ごす。その間に外はどんどん暮れていく。

人は新しい飛行機に乗るとなぜだかトイレに行きたがる様である。2時間にも満たないフライトなので、行く必要がある人は少ないと思うのだが、最後尾に座っているとどうもその行動が気になる。そこで私も。いたって普通の機内のトイレだが、確かに新しい。
シンガポール国際空港での短い乗り継ぎ
空港の到着便が混んでいるとのことでシンガポール手前で旋回が続き、ようやくシンガポール国際空港に着陸できたのは現地時間の20:40。ここでの乗り継ぎ時間は元々ちょうど2時間だったが、このフライトの遅れで更に時間が短くなってしまった。しかも最後尾だと、機を降りるのも遅くなる。ただ、同じターミナル1内で乗り継ぎなので問題なし。
しかし、C17からD34とピアが違いターミナル本体を経由して移動する必要があるので、そのターミナルで急いで何かを食べておこう。次のフライトも機内食は出ないので。ファーストフードはバーガーキングとポパイがあるが、"それらも安くはないな"と思っていると、中華のCrystal Jadeがあるではないか。もちろんここは高いが、せっかくなので点心の夕食にしよう。さすがにこの時間は空いている様ですぐに席に案内してくれた。そして、小籠包と叉焼包という似たような物にプアール茶を頼み、先日行った香港を思い出しながら、出てきた物を急いで食べる。うまい。が、あっという間に無くなってしまった。

食べ終えて、D34ゲートへと向かうと、ゲート入口のセキュリティチェックに行列が出来ているので、その列に並び、そこをクリア。そして、待合室に入るとやる事がある。水の補充だ。この空港では搭乗口の直前で荷物検査があるのでこのターミナル内で飲み物を買ってもここで没収されてしまい機内に持ち込めない。じゃあ、機内で高いのを買わねばならないかというと、ちゃんと逃げ道が用意されており、待合スペースの突き当りの所に給水機が置いてあるので、空のペットボトルを持ち込めば、ここで水の補給ができるのである。みんなもそれを良く知っているようで、そこには行列ができている。そこで、私もそこに並び空のペットボトルいっぱいに飲料水を入れておく。
成田空港への深夜便

22:00を過ぎてから搭乗が始まり、zone4の番になってから改札を受けてTR808便の成田空港行きに乗り込む。帰りの便も約1か月前のフライト変更のおかげで、煩わしい台北降機が不要な成田空港への直行便。機体はB787であり、行きと同じくLCCにしては座席は広め。座席は2-4-2のレイアウトでアサインされたのはまた、かなり後方の内側の通路側の42F。
機内はほぼ満席で、ゴールデンウィークを海外で楽しんだ日本人が多く搭乗しており、なんか周りから日本語を聞くのも久しぶりって感じ。クラビ、ピピ滞在中はホント数えるくらいしか日本語を聞かなかったもん。
そして、TR808便は定刻より30分近く遅れて22:40スポットを離れ、23:00にシンガポール国際空港をテイクオフ。もう、日本時間は真夜中。とっとと耳栓、アイマスク装着して眠る体勢に入る。
