自分を優先できずに損している人へ
私は昔から、自分のことを後回しにしがちでした。
小さい頃、自分のことよりも他の人を優先して、結局、自分のことができていない。そんなことが、ちょくちょくありました。
それを見て、母からよく言われていたのが、
「まずは自分のことしなさい!」
という言葉。
「それもそうよな」と思いながら、少しずつ「まずは自分のことをする」ということを意識するようになりました。
でも、大人になってからも、相手を優先して自分のことを後回しにすることはありました。
そんなある日、SNSで「優しすぎる人ほど損をする」というようなタイトルの動画を見ました。
アリだったか、小さなカマキリだったか……そこはちょっと曖昧なのですが(笑)、何匹かの小さな虫が枝の上を歩いている映像でした。
枝と枝の間に少し隙間があって、1匹が体を伸ばして橋のようになる。
その上を、他の虫たちが渡っていく。
そして、みんなが渡り終えると、橋になった1匹はその場に残されている。
それを見て、
「あー、こうなっちゃう人、いるよね」
と思いました。
そして、ふと自分のことを考えました。
「……昔の私も、ちょっとこれに近かったかも」
手伝った相手はできている。でも私はできていない。
以前の私は、相手が困っていたら、自分のことより先に相手のことをしていました。
相手がやってほしいことがあれば、自分の予定を後回しにする。
「まあ、自分のことは後でいいか」
そんなふうに考えていました。
もちろん、相手のために何かをすること自体は悪いことではありません。
人のために動くことは、大切なことだと思います。
でも、あるときふと思ったんです。
「これって、違うんじゃない?」
相手を助けた。
相手は、やるべきことができた。
相手は、やりたいこともできた。
でも、その一方で私は、相手を優先したことで、自分のやるべきことができていない。
自分がやりたかったことも、後回しになっている。
「あれ?」 と思いました。
別に、「自分だけ損をしている!」という損得の話をしたいわけではありません。
人のために時間を使うことが嫌なわけでもありません。
ただ、
相手を助けるために自分を後回しにした結果、相手はできているのに、自分はできていない。
それは、本当にいいことなのかな? と思うようになったんです。
そして、
「だったら、自分のこともちゃんと優先した方がいいんじゃない?」
と思うようになりました。
自分を優先する=自分勝手?
でも、実際に自分を優先するようになると、別の難しさもありました。
「これって自分勝手かな?」
と思ってしまうんです。
今まで相手を優先してきた人ほど、自分の予定を優先したり、「今日は無理」と断ったりすることに、ちょっとした罪悪感を覚えるのではないでしょうか。
でも、
自分の時間を大切にすること。
自分の体力を考えること。
自分がやりたいことを後回しにしないこと。
これらは、必ずしも自分勝手ではありません。
相手を大切にすることと、自分を大切にすることは両立できる。
私はそう思うようになりました。
ただ、塩梅は難しい
とはいえ、
「これからは全部、自分を優先します!」
というのも、ちょっと違う気がします。
人間関係では、相手を優先した方がいい場面もあります。
自分のことばかり考えていたら、誰かを傷つけることもある。
だからこそ、その塩梅が難しい。
私自身も、今でも「ここは自分を優先していいのかな?」と迷うことがあります。
ただ、以前とは一つ違います。
「自分を犠牲にしてまで、相手を優先しなくてもいい」
と思えるようになったことです。
いつも自分が「橋」にならなくていい
あの動画を見て、私は「橋になった1匹」を自分に重ねました。
人のために橋になることは、悪いことではありません。
誰かを助けることも、支えることも、素敵なことです。
でも、
いつも自分が橋になる必要はない。
ときには、自分も先に渡っていい。
自分のやるべきことを優先していい。
自分のために時間を使っていい。
「今日は自分を優先しよう」と思っていい。
人を大切にするために、自分を犠牲にする必要はないんです。
自分を大切にすることも、誰かを大切にすることの一つ。
私は今、そう考えています。
あなたは、自分のことを後回しにしていませんか?
もし「ちょっと自分、後回しにしすぎてるかも」と思ったら、今日は一つだけでも、自分を優先してみてもいいかもしれません。
