人生は突然終わるの?
人生って、こんなにもあっけなく終わってしまうんだなと思う瞬間がある。
ニュースで見る有名人の訃報。
ふと耳に入る、知り合いの知らせ。
ついこの前まで普通に会話していた人が、もうこの世にいないという現実。
生きている限り、
「死」は必ず訪れるものだと、頭ではわかっているのに、
どこか遠いものとして感じていた。
でも、確実にそれは、誰にでも平等に近づいている。
——それなのに。
なぜか私は、思ってしまう。
自分だけは、このままでは終わらないんじゃないか、と。
まだやり遂げていない何かがある。
今世で果たすべき役割のようなものがあって、
それを終えるまでは、簡単には終わらない気がしている。
ちゃんと納得して、
「やりきった」と思えるところまで辿り着いて、
はじめて人生は終わるものなんじゃないかと、どこかで信じている。
でも——
周りを見れば、そうとも限らない現実がある。
志半ばで終わる人。
何も語らないまま、突然いなくなる人。
まだ続きがあったはずの人生が、途中で途切れてしまうこともある。
そう思うと、わからなくなる。
人は、自分の意思で人生を完結させることなんて、できないのだろうか。
命の終わりが近づいたとき、
ただ静かに、それを受け入れていくしかないのだろうか。
あるいは——
明日、突然、何の前触れもなく終わってしまう可能性だって、ゼロじゃない。
もしそうだとしたら。
私はこのままでいいのだろうか。
まだ何も成し遂げていない気がする。
何者にもなれていない気がする。
誰かの記憶に残るほどの何かを、残せていない気がする。
それでもやっぱり、どこかで思ってしまう。
「このままでは終わらない」と。
根拠なんて、どこにもないのに。
ただの思い込みかもしれないのに。
でも、その感覚だけは、どうしても消えない。
もしかしたらそれは、
未来への確信なんかじゃなくて、
ただ——
「このまま終わりたくない」という、
願いに近いものなのかもしれない。
だから私は、今日も考えてしまう。
もし明日が来なかったとしても、
少しでも「生きた」と思える一日を過ごせているだろうか、と。
完璧じゃなくていい。
何かを成し遂げていなくてもいい。
ただ、自分の心に嘘をつかずに生きたと、
そう思える時間を、積み重ねられているだろうか。
人生がいつ終わるかはわからない。
だからこそ——
「終わらない前提」で生きるのではなく、
「終わるかもしれない前提」で、
それでも自分を信じて生きていきたい。
この人生が、どこで終わったとしても、
せめてその瞬間に、
「何もできなかった」とだけは、思わないように。
